2017年5月29日月曜日

市場価格、長期高騰

我々は大きな物流の中でしか動くことができないんだ。

つくづく痛感してます。

4/20頃から、市場ではギフト用のアスパラ需要が旺盛となるものの、
現場では天候不順への対応の遅れから生産量が不足し、
Lサイズで3,000円の高値がつき、約一ヶ月続きました。

原因はたくさんありますが、大きく分けてふたつあります。
1.全国的にアスパラの収量が激減。
2.アスパラギフトが露地からハウスに移動。

1.は、関東以南でアスパラが休眠しないことにより、
大きく収量を落としたようです。
休眠は品種にもよりますが最低でも500時間はほしいところ。
5度以下で500時間ですから、冬が暖かい年は
眠っている途中で起こされて養分だけ使ってまた眠る、
みたいなサイクルだったようで、春芽は当然とれません。
北海道でも放任栽培が多いため、病気や肥料養分の偏りなどで、
大きく収量を落とす結果になったようです。
決して天候のせいではありません。
天候について書くと、40年前は5月連休中に収穫開始してます。
遅くなった時期もあったようですが、
最近は早まって10日くらいから収穫できています。
決して温暖化の影響ではないです。
地球規模の話なら、10年や20年で考察できる話でもないです。

2.は、北海道のアスパラギフトが露地からハウスにシフトしたようで、
難しい露地栽培よりも、キレイに作れるハウス栽培の
アスパラをギフトとして使うことが多くなってきたようです。

それらの要因によって、春からアスパラの不足感が増しました。
商品が少ないのに契約しているギフトへの出荷が重なり、
一般のスーパーなどでアスパラを買うことができないような市場価格となってます。

市場が高いならいい、というわけにもいかないのです。
一般人の口に入らないような野菜が、
いつまでも必要とされるわけはないのです。
消費者のアスパラ離れは、売り場のアスパラ離れにもつながります。

消費動向、気分、スーパーの物量、農家の生産意欲などなど、
本当に細かいひとつひとつが集まって現状を作り上げてます。
ちょっとでも偏ると、こうまでバランスが崩れるものかと、戦いてます。

農協に出荷しないといっても、
うちは需要は作れないし、売り場もつくれません。
物流もつくれません。
全部、周囲の環境にあることを利用させてもらっているだけです。
勘違いしてはいけないな、と強く思っています。

それでも確かに思っていることがあります。
人との信頼を作ることを、やめてはいけない。
大きなものの流れでは小さな人と人のつながりを見失いがちですが、
確かなつながりは、本当に貴重です。
誰と信頼関係をつくっていくのか。
その方向だけは見定めていきます。

選別場のシーン。


ようやくお願いできました、プロのカメラマン。

アナウンサー志望のムスメはマンツーマンでレクチャーをうけます笑

本田さん、本当にありがとうございます。
本田さんに撮っていただけただけでも幸せです。

そして今年もきました、篠原さん
遊びに来るような感じですが、しっかりと畑と人間を観察してったようです笑
昨年撮り忘れた3ショットも忘れずに。

来客からピークの収穫から若い畑の管理から定植やらで、
アップが10日も遅れてしまいましたが、
何とか生きて農業してます笑

2017年5月16日火曜日

環境の変化の中で

つぶやきのような投稿。

書きたいこと、書くべきことが、明らかに変わっている。
ブログはじめて10年目になるけど、明らかに。

当時は考えを理解して欲しいとか、
自分を認めて欲しいとか、
「私を見て」という欲求からくるような投稿。

その後目標を見定め、日々の充実も、
公私共に何でもオープンにするような投稿に。

最近は、細部がみえにくくなっている気がする。
細かいこと、先々変わることなどを、いちいち考えなくなったのかもしれない。
自分の考えを正しいとも思わないし、
唯一の答えだとも思っていない。

明確な目標ではなく日々改善していくことで、
短期的に長期的にも成長を実感できる仕事をしていく。
そんな感じで運よく日常が回っている。
これは、運が半分だと思う。
努力や周囲の協力もあるとは思うが、運だ。
準備をしてても、たくさんの無駄を消費しても、
運が味方してくれているような気がする。

変わらずオープンで、変わらず悪いところも見せるスタンスですが、
深いところについては、その時そのときのことをあった人に直接話す。
そしたら新しいことが生まれてきて、また次の方向付けをしてくれる。

とりとめがなさすぎるから、やめよう。

2017年5月15日月曜日

スタッフ自慢

うちやま農園では親しみを込めて「パートさん」と呼んでますが、
今年もたくさんのパートさんに支えられながら仕事が進んでおります。

2年ぶりに大規模採用を行い、新たに10名が加わり、
全員で22人のメンバーが働いてくれてます。
女性が活躍する、どころじゃなく、女性がいないと回らない。

これまで家族労働で何とかしていた作業も、
今年から収穫面積が一気に拡大したために、
パートさんの手を借りなければ終わりません。

どうやったら仕事しやすいか、どうやったらヤリガイを持ってもらえるか、
どうやったら気持ちよく働けるか、どうやったら気持ちよく休めるか。
そんなことばかりを考えてます。
でも、私の信念は「人は誰もが高い次元で仕事を達成しようとしている」です。
やる気をなくしたり、仕事がうまくできなかったり、
関係性が悪くなったりするのは、基本的には雇い主の責任だと思ってます。
人のせいにするのは簡単ですが、
自分に関係することは全て自分に責任があると思ってます。
でも、そんなこと考える必要がないくらい、きっちり働いてくれます。

私がやるよりも、仕上がりがキレイ。
仕事が丁寧。
辛い仕事でも嫌だといいながらも、きっちりとやってくれます。
ハウス被覆、トンネル被覆、草取り、堆肥投入、
肥料投入、アスパラの剪定、選別作業、その他細々した雑務、
そしてメインの収穫。
本当に感謝感謝なのです。

7,8年前のブログで「パート依存の農家」みたいな批判をコメントでうけましたが、
今それを言われたら、「そうですよ、凄いんですよ、うちのパートさん!」て
簡単に言い返せます。

収穫はひとりでソリで収穫の練習をした後は、
ベテランのみなさんと一緒に仕事をして、
手の速さ、目配り、段取りなどをOJTで学んでもらいます。
今年はアスパラがゆっくりと伸びているお陰で、
ゆっくりときちんと上手になってくれてます。
本当はひとりひとり紹介したいくらいですが、
活躍を見たい方は・・・、是非一緒に働きましょう笑

今年も休めなかった5月の連休。
ある日は大勢のお友だちが遊びに来てくれました。
お客様もお友だちもたくさん来るって、本当にありがたい。

3日続けて12度を下回ってまして、明日は収穫お休みです。
いい意味でいろいろとリセットできますように。
その後のアスパラ大爆発・大繁忙期にドキドキしながら、
英気を養います。

2017年5月6日土曜日

4月後半の畑

ハウスで見つけた青いアマガエル。

トンネルのも張り終えたのは、4/17。
本日5/6にはピークを一段落しております。

4/22にはピアノの発表会。
上手に引けて、優しい先生とパシャリ。

アティカス、どれだけ太いの出れば気が済むの、
というくらい、3L以上がバシバシあがってきます。
優良品種なんだろうけど、管理が大変だよね。

こちらは4/24の写真。

札幌駅の東急では、このような陳列をしていただいてます。
お客様から嬉しいお知らせ写真をいただきました。

そしてなんと、稚内でも今年から売っていただいてます。

ハウス内のキノコ。
泥炭のハウスではあまり見かけないキノコ。
粘土地ではこんなに見るのね。
菌床もバークも入れてないのに。


4/29、ムスコとサッカー。
シザース(ボールを内側から跨ぐ)が上手になりました。

そして本日、5/6。
GWに気温が一気に上がったお陰で、
露地畑はいっせいに萌芽を始めています。
それに伴い、もともと間に合っていない準備をさらに
急ピッチですすめています。

レスポンスが遅いなどの不手際があると思いますが、
ご容赦いただけるとありがたいです。
妻が死にそうなくらい、忙しい時期なのです。