2019年2月15日金曜日

決意、新たに。

考えていました。
1ヶ月ほど。
市議会議員になって、市長になって、
美唄を良い街にするために、
選挙に出る時なんじゃないか、と。

現在の美唄を簡単に、偏見交じりに言うと、
衰退の一途をたどる街です。
バブル崩壊後も人口増加を前提した街づくりを進め、
既存施設の老朽化や維持管理費を見てみぬフリをして、
人口流出を食い止めることも、
学業や仕事で一旦外に出た子供が街に帰ってくることも、
怠ってきたのです。
既得権益者がいつまでも利権にしがみつく、
新参者には冷たい、
市民の意見を聞き流すだけで参考にもしないので
市民も行政に意見することを諦め始めている、
ひどいことだけ挙げるとそんな状態です。

僕がブログに書いたことをいちいちチェックして、
農協組織の上役の人が削除指示にわざわざ来る街です。

でもいいところもたくさんあります。
人口がまだ2万人を切っておらず、
それでいて空き家が出始めているので、増加余地はあります。
子供医療費は未だに小学生から有償ですが、
市民は近郊都市の病院にかかって健康を維持する選択をしてます。
農家個数も減少しているため、広いインフラを放棄して、
中心地に人を集めることにも大金を使わなくてすみます。
大きな産業がないために依存する必要もなく、
国に依存するのを除けば、みんなで頑張るしか発展余地はありません。
高齢者が多いですが、20年後はもっと高齢者の割合が増えて、
労働生産人口が減るため個人個人の経営能力を磨かざるを得ません。
市議会議員が市長に何も言えない関係ができあがっているので、
優秀な市長の舵取りさえよければ沈没することはありません。

よく聞きますよね、「じゃあお前がやれ」みたいな言葉。
やるかやらないかは、本人が決めることです。
周りに推されたから出る、ということでいい人材が出馬していたのは、
もう20年も前の話です。
構築されたシステムを壊せないもどかしさと、
そのシステムの強固過ぎることは、誰もが知っているはずです。
そして、美唄に限らず「政治に関わる人材の不足」です。

私なりの理想の人材は、推されたかどうか、ではなくて、
農業に関わっているかどうかでもなく、
どこどこの組織にいるから、とかも関係ないです。
既存の無益な人間関係に翻弄されることなく、
美唄の30年後を描けて行動できる人。
それが市議や市長になるべき人だと思ってます。

私の出した結論は、
市議会議員にも、市長にも、立候補しません。

理由は明確です。
個人事業において、農業において、私はまだ何も成し遂げていないからです。
街づくりよりも、継いだ家業を理想の形にしたい。
補助金や助成金がなくても継続できる経営、
借入金ゼロの経営、
それが目指しているところ。
そして、もっと美味しいアスパラをつくり、
もっとたくさんアスパラをとりたい。
ここに到達するために、事業に集中します。

行政に直接関わらなくても、地域に貢献できるはずです。
小さいところでは、うちに来てくれているたくさんのスタッフさんの
仕事やプライベートを充実させる手伝いを。
稼いできっちり納税を、知り合う子供たちに良い教育環境を、
農作物の技術を、人脈を生かした手伝いを。
美唄のためにやれることは、事業を通じてもたくさんできます。
やります。
一番大事にするのは、もちろん家族。
家族を満たせない人間が、地域を、国を、満たせる訳がない。
小さいところから、関わっている人たちから。

長文を読んでいただき、ありがとうございました。

2019年2月13日水曜日

ドラマ

人の中には、ドラマがあります。

池江選手の白血病の告白があって、
ショックやら励ましの声などありますが、
池江選手ではなくて、無名の人であっても、
ショックな出来事なんです。
もちろん、なぜ池江さんに!と僕も思ってしまいます。
早く治るように祈ってます。
でも命に差はないはず。

その人をとりまく人がいて、
当人の周囲にとっては大事な人なのでショックです。

人は、一人ひとりにフォーカスすると、とてもドラマチックです。
僕が人を好きだという理由はそこにあります。
ひとつの決断、ひとつの選択の背景には、
たくさんの「その人らしさ」が潜んでいる。
それが見えるとき、その人がわかって好きになるし、
それを隠されると疎遠になってしまいますね。

いわゆる有名な人は、凄いことを成し遂げただけで、
それ以外の人たちにも、素晴らしい考えや、
尊敬すべき価値観はたくさんあって、
偉人の本を読んだり、有名人の言葉を聞くよりも、
もっと自分に大事なことを教えてくれます。

なんてことを思った朝です。
あと1週間で仕事始めます。
外作業の道具をかったり、
作業用の時計を新調したり、
パートさんに連絡したり、
気持ちが高まってます。

今一番嬉しいことは、
昨年まで来てくれていたパートさんが、
今年も全員来てくれることです。

2019年2月5日火曜日

書く、ということ

書くことが伝える練習になっている。

ここ2年はまるっきりブログをサボっていた。
というよりも、伝えることが不要だと思っていた。

こちらで書くことは、私の脳内整理とともに、
こうなってほしいとか、こうなるべきだとか、
かなり偏った主張や意見が多い。

それについて、チェックしてとやかく言う連中が
いることは知っている。
それがくだらなくて無視すべきだということもわかっている。

でも、気になっていないといえば嘘だ。
わずらわしいことに巻き込まれたくないから、情報発信も
会った人に対してだけでいい。
そう思って文章での発信は抑えていた。
というよりも、忙しかっただけなのかもしれない。

畑にずーっといる繁忙期。
相手がいれば、伝えている。
しかし、マスに対しての発信となると、
サボっていたんだ。
キータッチもかなり遅くなっている。

最近、人に何かを伝える力が落ちている、と実感している。
それは、普段から伝えようとしていないからかもしれない。
パートさんへの作業指示や情報共有、お客さんとの約束など、
仕事上最低限必要なことはできている。と思う(笑)

日々感じること、許せないこと、改善すべきこと、
哲学、羨望、未来志向など、書いて残しておきたい。
出会いや学習からそう思い、今更ながらまた書く意欲が湧いてます。


降雪量がようやく平年並みになりました。
真っ白な雪原は、眩しくて目をまともに開けていられません。
でも、この雪の恵みは、アスパラだけじゃなくて、
畑全般にとっても良いものです。
「適度」であれば。
多くても少なくても、度を越せば支障がでます。
多ければハウス被覆が遅れて春作業も急がないと間に合わない、
少なければ低温被害あるにもかかわらず地面が温まってアスパラが
早くに出すぎてしまって低温被害に遭う、などなど。
もう少ししたら、融雪材の散布と投雪作業です。
アスパラ早く食べたいから、少し楽しみ。

大学のゼミの先生と2年ぶりのゼミ会。
20年前に卒業しましたが、未だに仲間で集まります。
ここはススキノのど真ん中。
アガシ、という焼肉屋さんです。
変わらない仲間に安心しつつも、
変わり行く環境の中でも変化しないその人の芯の部分と
付き合えていることに、人間の厚みと幸せを感じます。

次回、街とか組織とかについて書く予定です。