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2021年12月10日金曜日

出張あれこれ、農家編

今年の10月に、久松農園のご一行様が、
北海道に視察に来てくれて、
そのアテンドをさせてもらいました。

covid-19の影響から畑にいる時間がほとんどとなり、
人と会って学ぶという機会が失われていることに、
本当の意味で気づけた時間でした。

そこで、当初は挨拶回りだけの予定でしたが、
無理やり空き時間をつくり、
そこに友人の農家を回るという贅沢な時間をつくりました。

12月は本州の農家にとっては超繁忙期。
半ば強引にアポイントをとり、畑作業を見させてもらったり、
直売の現場に同行させてもらったり、
新規就農の土地選びの「妙」を勝手に面白がったりと、
充実した学びを得られました。
長文になりますが、備忘録として残したいとおもいます。


まずは、久松農園から独立した野瀬くんの就農した
山梨県北杜市の圃場へ。
ロケーション最高!
野瀬くんの性格と畑の場所が、とても合点のいくことに、
新規就農者の性格が土地選びに現れてる妙に、ちょっと気づきます。
もちろん、就農地の課題や今度の展開など、
楽しく聞かせもらいました。


2軒目は、長野県ののらくら農場、萩原さんのもとへ。
5年前、人に働いてもらうということ、
農作業をチームで行うということについて、
真理的な観点から教えていただき、いまだにたくさんの
教唆をいただいております。
忙しい中、収穫作業に同行し、30分動画を回し続けながら、
ずーっと作業を見させてもらいました。
土も良い、人も良い。
のらくら農園には人は変わっても不変の真理があります。
夕方の畑の案内から、夜のレストラン「ヒロッシーニ」での食事まで、
どっぷり甘えて学んびました。


ここから数件は、久松農園の久松さんがアテンドしてくれました。
3軒目は、「茅ヶ崎海辺の朝市」を運営する農家へ。
代表的な役割を果たす伊右衛門農園の三橋さん。
農家として勉強させていただきながら、
直売所ではうちのアスパラも売っていただいております。
朝市、開始直後の綺麗な陳列と綺麗なお客さんの列。
農家のマルシェ的なものは様々ありますが、
こちらの運営は人の善意で成り立っていて、
お客さんもそれを支持するという、
特殊なカタチで成り立っております。
地域性を最大限に生かした理想的な形のひとつとして、
衝撃的でした。

三橋さんの畑では、久松さんたち本州の農家が、
野菜の細かい管理方法や数日単位での栽培管理のズレなど、
もう1年1作の北海道農家には脳みそがついていかないことばかり。
1人で行った5年前とは違う畑の美しさを堪能させてもらいました。


その後、埼玉へ移動。
4軒目は、埼玉県入間市の「上原農園」。
上原さんとは10年来の古い付き合いで、
境遇も似ていることから、とても仲良くさせてもらってます。
畑は4回目かな。
草取りについて久松さんがサンプル道具を持参しての議論。
やっと共通の話題に混ざれて楽しめた(笑)

その後は農家直売コーナーがあるスーパー「ヤオコー」さんへ
行って、そのまま外で立ち話。
後継者として、地域のリーダーとして、
競合する農家や地域の農協出荷農作物について、
本人の成長についてなどなど、
いつも話題と独自の価値観で楽しませてくれます。

伊右衛門の三橋さん、しまじろう農園さん、
在来農場の寺尾さん、野瀬くん、そして久松さんも。


5軒目は、お茶としいたけ「貫井園」の貫井ちゃん。
僕が農家のこせがれネットワークに参加するきっかけとなった、
Uターン就農した後継者です。
原木シイタケの生産現場を案内していただき、
その重たくて細かいという、原始的な仕事に敬服。
配達や品質管理など、もう働きすぎです。

最後に記念写真をば。
上原さんも貫井さんも、10年以上肌ツヤが変わらないのは、
入間のお茶のお陰なのか?と盛り上がるけど、
どっちも本当に忙しく畑で売場で活躍していて、
その充実感も十分に感じることができました。


ここまでが関東圏の旅です。
久松さんが北海道に来た時も感じましたが、
久松さんが話していくうちに農家から引き出されるものって、
普通に行くと聞けないことばかりなんですよね。
だから楽しいし、だから尊敬してます。
でも、そんな久松さんの影響力が強すぎて、
実は「久松断ち」をしてます(笑)
SNSの投稿を見ないようにしているんです。
本人には言ってませんが、それでも尊敬に変わりはありません。
いつもありがとうございます!!



7軒目が、関東を抜け出して、愛知県豊川市。
アスパラ農家で、僕の話を聞いてくれる稀有な存在です。
そして、有名な北河ブラザーズの弟君です。
写真はスナップエンドウですみません。
アスパラ畑を見たことないので、行ってきました。
畑を見ると性格の隠れたところまで見えますからね。
怖いですよね、農家の目は。
アスパラの写真は撮り忘れましたが、とてもきれいに管理してました。
上から視点じゃないですが、期待通りでした。
周りに研鑽する農家がいないということですが、
もう少し色々試してみてもいいかもしれないですね。
固執せず、柔軟に。
暖地のアスパラの難しさは、やはり北海道とは事情が違います。
より高度の技術が求められると思うので、
僕が口出しすることはほとんどなくて、
お互いの情報を頻繁に交換することで切磋琢磨したいです。


最後の8軒目は、愛知県稲沢市のなす農家、丹下くん。
同い年で後継者で代替わりしてスタッフ雇用を積極的に行う、
色々と似ている状況で、時間を忘れて話しました。
こちらもちょうど忙しい時期なので、2時間くらい
仕事をずーっと眺めさせてもらいました。
スタッフの良い雰囲気の空気が、
本当に気持ち良かったです。
そこもうちにとても似てます。

良い人が良い農作物を作る。
僕はそう信じてます。
丹下くんは今後も事業展開が変化しそうで、
ただ話を聞いてるだけでも楽しめます。
柔らかい独特の雰囲気は、人も集まる、羨ましさ。

丹下くんといるとアオバトすらドラマチックに見えるという(笑)

 

書いてみてびっくり、8軒いって、11人の農家と交流できました。
初見の人、何度目かの人、畑は初の人など様々でしたが、
マスクをとり、感情と理屈を組み合わせた話を、
笑顔でできている充実した時間を過ごしました。
これこそ贅沢。
これこそ自営業の醍醐味。
自分が自分を客観視する狭い視野が、少し広く、遠くまで
見えるようになると感じてます。


忙しい時間を割いていただいたみなさんには感謝しかないです。
もちろん、俺はアスパラで(笑)

2019年1月31日木曜日

大人の研修旅行

年に一度の大人の研修旅行。

今年は福井に行かせていただきました。
農家のこせがれネットワークの北海道の仲間たち(通称北海道Roots)と、
個人的に知っている素晴らしい農家に会いに行く、
もう刺激的すぎてたまらない旅です。
 三軒行かせていただいて、その中の1枚です。

さつまいも農家で、農作物自体へのこだわり、地域への貢献、
周りを巻き込む力、そして純粋な人柄!
オマケに親父さんと意見が合わないという共感ポイントまで(笑)

あと、写真NGですが、ハウスでレストラン向けにベビーリーフなどを
とても賢く、とてもロジカルに作付けする、キレ者農家さん。
こちらは人との関わり方が本当に勉強になりました。

悲しいことに、我々の仲良しメンバーも年々少なくなっていきますし、
道内では増えないんじゃないかとも思ってますが、
行ける限り続けたいです。
僕という人間を理解してくれて、さらに許してくれると言う、
神様のような仲間です。


そして1月ぶりにまた久松さんに会いに。
今度は畑に行きました。
帰りの写真ですが、モヤモヤが晴れた顔してると思います。



鎌倉では新規にレストランへも。
新しい営業も久しぶりにやると面白い。
こっちも晒すし、向こうも晒してくれると、取引にならなくてもいい。
いやいや、是非お取引を(笑)


 唯一の観光。
東尋坊は、荒れていると怖いですね。


旅中に買った本です。
初めて入る本屋で、非日常感覚で探すと、
いつも選ばない本が選べて、とても楽しい読書ができます。

 こちらは家族旅行中に買った本です。



本日で、冬の営業や研修や遊びの旅はおしまいです。
あと半月もすれば雪原で畑仕事を始めます。
露地アスパラづくりの課題はつきませんが、
素晴らしい人と付き合っていると、
何とかなるという自信だけはついてきます。


子どもと関わって幸せを感じますが、
仕事でしか満たされない欲求もあります。
自分と、畑と、関わってくれる人たちと正直に向き合って、
今年も充実した仕事をします。

2017年1月29日日曜日

北海道Roots研修in長野

昨年10月くらいに決定して練りに練った長野での勉強会。
人と仕事することを学ぶなら、この人しかいない。
そう感じた1年前の萩原さんとの出会い

1/23-24、私を含む北海道Rootsの7名で伺いました。
自己紹介からの懇親会で空気を暖めて、
本題へ。
農業が自営業を前提として成り立っているという不自然と
産業として雇用の受け皿も人材の囲い込みも出来ないという
不毛な状況を良しとしてはいけない、と問題提起。

一方では事業を展開していく上での雇用、
家族の代わり・チームの発展のための雇用もあり、
小さなチームにもどこかで雇用は付きまとうという現実も理解。

どうやってチームを作るか、なぜ作るかなど、
本質的な話に触れる第一部から、
27時まで続くというテーマ別の二次会という名の小集会。
雇用に限らず、経営を晒し、弱点を晒し、人間を晒す
向上心あふれる経営者の話は尽きません。


翌朝7時からの朝食では、家事をしないAさんがご飯を
よそうという事件も発生。

8時から前日行けなかった萩原さんの圃場・作業場、
もうひとりのステキな農家の在賀さんの作業場と自宅を
見せていただきました。
ここでようやく萩原さんからマンツーマンでご意見をいただける。

2日目は「そうは言っても」というテーマで、
昨日話した理想や目標などを、
もっと泥臭い現実をふまえて話すという集会。

がっちりと話をして、名残惜しくも清々しい表情のメンバー。
久松さんにも参加していただいたお陰で、
論点が明確になったり、もやもやしていることを言語化して
もらったり。やはりどこでも頼りになります。


北海道のメンバーに萩原さんと久松さんと
深く関わってもらって、企画した側としては
本当に良かったと思ってます。

彼らに会って刺激されない人は、もうダメでしょう。


今回の勉強会で強く感じたことは、以下の点です。

・仕事や給料を与えると表面的には見えていても、
ある人には責任だったり、課題だったり、信頼だったり、
それぞれの人に合った何かを与えていくことが成功のカギだろう。

・人への投資も1年ではなく2,3年で回収するイメージがあると、腰を据えられる。

・(ポジティブな意味での)撤退のビジョンを持ちつつ経営。


すぐに起こすアクションは、

・正社員採用開始

・パートさんとの会話を増やす。話しやすくする努力はより行う。

・仕事をつくる


人と仕事ができることの喜びは、
小さな個人事業主の醍醐味かもしれない。

2016年5月14日土曜日

フードライターの小西さん

5/10、ある取材を小西さんにしていただきました。

フードライターとして、おそらく北海道では一番の知名度です。
公私共にお付き合いがあるものの、取材は初めて。
取材媒体が何かよりも、小西さんの取材ということで二つ返事で承諾しました。

小西さんの取材、すごく興味深かったです。
本人に聞いたことは企業秘密かもしれないので書けませんが、
こっちが考えているけど潜在化してて出てこないことや、
どの部分を答えるかで人間を見られているような質問をされ、
こちらのことを深く理解してくれているという安心感を与えてくれます。

勉強になるなー、本当に。
忙しい中、丸一日を使っての取材でしたが、本当に受けてよかったです。
そして、自分が積み重ねてきたこと、
自分が恩恵を受けてきたこと、
今後返していきたいことなどなど、
過去も未来もより明確にしてくれました。

たぶん、食べ物を通して『その人』を書く方が、上手なんじゃないかな。
以前の本に掲載された農家さんたちは、本当に幸せだな、と羨ましくもあり。

超繁忙期の前に、本当によい時間を過ごせました。
ありがとうございました!


さて、露地アスパラの収穫が本日開始しました。
こちらはトンネルの片付け。
かつてない、片付け易い環境でした(^^)
露地が始まったら、真っ先にやりたい事が、スムーズにできましたし、実は段取りもビッタリはまりました!


こちら、12日木曜日の写真。
来る、来る、来る!
とワクワクする頃。
そして本日、写真も撮れないほど忙しいという(笑)
畑の様子、次回は必ず!

2014年12月16日火曜日

福島の今

福島、というより、原発の影響で避難区域に指定されてる、
もしくは指定されていた地域の今、です。

農家のこせがれネットワーク北海道(REFARM北海道)から
派生した、農家の勉強会グループ北海道Rootsによる
冬の研修で、原発の影響の今を見に行きました。
アトンドしていただいた現地の方には、心から感謝です。

一泊二日の行程で、津波被災地区、復旧未着手の地区、
原発による避難指示地区、除染作業などなどを見せていただき、
住民と研究機関との間に入って農地再生に向けた
放射性物質の現状報告などをされいていた方の
講演を聞かせていただくと言う充実した内容でした。

農地の除染作業の一工程で、表土や枯葉などを黒いフレコンバックに
入れて仮置きしている状態です。

住宅の前にも。

住宅街とフレコン。何度も見ました。

こちら、富岡駅の周辺。6号線を通ってこちらへ。
新しい駅舎と思われるものが奥に見えます。
手前の支柱もそうですが、この背後にある廃墟は
写真もとれないくらいの手つかずの状況でした。




こちらは、農地の除染中。
除染と言っても、表土5cm削って、客土10cm、という作業。

除染物質仮置き場にて。
今回の参加メンバーは8人。
自由参加だし、農家の規模や理念はバラバラです。
ようは、小規模有機農家、大規模畑作農家、
大規模野菜農家、小規模野菜農家、などなど、
一般的には交流が少ないと思われているメンバーです。
そんなくだらないことにこだわらない、勉強熱心な変態です(笑)

それぞれが感じたことは、それぞれだと思います。
だれも強要しないし、偏見を捨てるために見に来たんだから。
それが言わなくてもわかるメンバー。
本当に優秀。というより、こうあってほしい。


私が感じたこと、気付いたことを、少し書きます。
あくまで私見なので、強要する訳でもないし、
ご意見はいただけると嬉しいです。

驚いたことは、放射性物質が自然減する、ということです。
自然減と言っても、植物に取り込まれてしまった場合もあるだろうし、
水で土と一緒に運ばれたり、消えたわけではないと思います。
しかし、住民による放射線の測定でも、3年半のうちに8割減少しています。

広島・長崎での原爆投下、世界中で核実験を行っていた時の放射線飛散量、
ビキニ環礁の核実験による被曝などありますが、そういうことだろう、と。
ただし、ゼロにはなっていないので、低量の放射線を被曝し続けることによる
人体への影響については少なくともあると思いますので、
これは世界的な調査を続けて公表してもらいたいと思います。

ちなみに放射性物質、放射線、放射能、についてのわかりやすい説明。
放射性物質はウルトラマン、放射線はスペシウム光線、放射能は各ウルトラ兄弟の能力、です。

放射性物質に関する発表では、出るものと出ないものがあります。
被災者感情をあおったり、いじめにつながるようなものは出さないと言う、
あまりにもあいまいな基準で判断されているようです。
避難指示によって災害を被った人、避難地区ではないけど
危険性から災害を被った人、避難地区外で風評被害を被っている人・・・。
枚挙に暇がありませんが、誰が悲惨とかいい思いしてるとか、
そういう争いについては、我々が関与すべきではないと思ってます。
ですが、どういう状態にあるか、については知っておいてよかったと思ってます。

人体に影響ある放射線量については、公表数値はあります。
でも個人差あるでしょう。
これまで農作物について持っていた考えは、少し変わりました。
人体に影響はありますが、農作物が吸収している量は極僅かで、
農薬と同じような基準で考えるなら本当に微量で、
体内に入っても排出される程度の量であれば問題ないのではないか、と。
農薬や放射性物質が少しでも入っていれば有毒、と信じるならば
もうそれを食べた時点で精神的に有毒なので、身体もそういう反応をするでしょうが、
少なくとも肝臓の機能で処理できる量であれば、私は食べてもいいかな、と。

除染については、セシウムの粘土への吸着の仕方も興味深かったです。
つまり除染方法としても様々な方法がある中で、予算含めて
どの手段をとるか、難しく複雑な問題が山積みのようです。
耕起方法や農法などなど、目で見えること見えないこと…。

地域によってはいまだに放射線量が高止まりしている地域もあるようです。
除染をこまめに続けることが良いのか、
地域であるていど見切りをつけて補償問題にするのか、
歴史ある地区、先祖代々の土地、生活保障、
隣町との関係、それぞれ違う本音と建前。

とにかく話を聞く。
コミュニケーションは、質よりも数。
これについては異論がないところです。
経済よりも優先させるところは、そう多くないと思います。
他人事と思えないことを、現地に行き、現地で話を聞くことで
より身近に感じることができたとともに、
伝える側に立つということがいかに難しいかも痛感してます。
当然、SNSは無力です。facebookはやってますが、書けません。
かといって、対面でどこまで話せるか、わかりません。
認識を変えてくれて、考える機会を与えてくれた研修会に、感謝。
今はそれだけです。

2014年9月29日月曜日

9月4日

リトアニア研修も最終日。
工場内でのピートの品質管理や
加工の過程を見学させてもらいました。

ピートの利用方法から、
ピートとの付き合い方を考える時間をもらえました。

化学的な話や生物的な話に結論が流れがちなピート。
しかし、ピート自体は悪モノではなく、
特性を生かせる土づくり・圃場づくりができるか否か、が
大事で、特性はそのあとについてくると理解。
明確な方向がでるとともに、ピートの活用自体には
まだまだ余地があるというより、余地だらけだな、と。


午後からはクルージング。

最後の夕暮れ。
決して経済的に裕福とは言えないクライペダの街ですが、
街並みはとても美しかったです。

アスパラだ!
と思って食べましたが、たぶん輸入物。
薫醸消毒したニオイが・・・。


そして翌朝4時30分にホテル出発。

飛行機から名残り惜しく眺めながら、帰途につきました。
現地時間の5日4:30に発ち、コペンハーゲンを経て
成田に着いたのは日本時間6日9:30。
22時間かかった訳です。
乗り継ぎ待ち時間が長かったですが、長かった…。


初めにも書きましたが、この研修に行かせてくれた家族、
パートさん、お客さまには感謝感謝です。

泥炭が何者か知りたい、泥炭の活かす方法を知りたい、
そして今後の土との付き合い方を見直したい。

そう思って研修に行きましたが、期待通りの成果が得られたと思います。
クラスマンの商品を買うかどうかはもう少し検討しますが、
ピートの正しい知識を持ってほしい、その結果、
必然的にクラスマンを選ぶだろうという会社の考えは、共感できます。

小林さん、ありがとうございます。
海老沢さん、ありがとうございます。
若輩者の私に付き合っていただいた、井村さん、桜田さん、藤岡さん、
本当にありがとうございます。
ありがとう、リトアニア。今のところヨーロッパで一番好きです(笑)

2014年9月26日金曜日

9月3日

いよいよクラスマンの勉強会が始まりました。
こちらはドイツのボスのボッシュさんです。
写真嫌いで社員とは写真とらないらしいですが、
お客様とは撮るようです。


3時間の座学で、クラスマンの理念、
ピートの全般的な知識と採取・商品管理などを教わり、午後からは現場へ。


我々の泥炭と大きく違うところは、堆積年数と
水の抜け方にあるでしょう。
美唄の泥炭は多くても6,000年程度ですが、
こちらでは10,000年以上も堆積して炭化をしています。
そして美唄では暗渠や農業用水によって強制的に
水を抜かせていますが、こちらでは地殻活動によって
隆起した部分に明渠を掘って、徐々に水が抜けていくのを待っています。
今の採取地は旧ソ連軍が堀った塹壕で水が抜けたようですが。

隆起した土地の表面は当然植生が豊かになりますので、
その表土はめくって、下の品質(養分)が安定したピートを採取するそうです。
地表面から20cmほどの手を入れて取り出すと、
ベチャベチャです。

握ると、

固まり、

ほぐすと、

ねっとりしながらも、

ばらっと。

繊維質のためか、内包する水分の他の水分は
あっさりと切り離してるイメージ。
ピートの、泥炭の、可能性を感じます。


こちらは乾いたピートをはがしたもの。

こんな層になっています。

この工場で品質を管理しています。
養分均一化、水分量の均一化、量の均一化、などなど。


園芸資材、もしくは育苗資材としてのピートと、
畑としてつかうピートの扱い方は、同じにはならないと思います。
ですが、基本的なピートの認識、特性など、
畑で行かせることは多々ありました。
これまで常識だと思っていたことが、いい意味でひっくり返り、
可能性や改善点が一気に見えてきました。

どう生かすかは、腕次第^^
教科書通りの反応をしないのが露地栽培の腕の見せ所です。
さて、明日(9/4)は最終日。

2014年9月16日火曜日

9月2日

現地時間の深夜1時に到着したため、
研修初日はリトアニアの宿泊地クライペダにて、
ガーデニングを含めた街並みを見学しました。

スーパーでは、ケーキの棚の多さにびっくり。
これが2棚ありました。
現地のケーキは、甘いのですが、オエッとなりません。
植物油脂やヘンなものを使った日本のケーキとは
少し違うんだな、と思います。
チョコレートも準チョコレートではなく、純です。
コーヒーも濃い目に入れてあるので、デザートはたまりません^^


何の資源かはわかりませが、パイプラインの工事中でした。
これは地中埋設ですが、地上にもパイプラインが走っているなんて、
そんな良識が素敵な世界だなー、とも。


街のガーデニングの写真は飛ばしまして・・・

公園を散策。

彫刻がなんの示唆もなく置かれています。

木の香り、空気の味、忘れられない…。

クライベダ駅。

ただの街並み。

ただの石畳。

ヒトラーが演説した広場。

アテンドしてくれた小林さんが言った一言が頭から離れない。
「歴史が街に落ちている感じは、来ないとわからない。」
「是非大事な人と来てほしいですね、ヨーロッパは。」
うーん、その通り。


夕方に釣りする人たち。
もちろん、キャッチ&リリース。

リトアニアを、クライペダを好きにならない訳がない、
天気、風景、料理。
明日から本格的な勉強開始です。