2014年9月29日月曜日

ダイハツ

妻が昨年から関わっている農業女子プロジェクト。

ダイハツとのコラボで軽トラックの開発に助言をし、
商品開発にかかわったので、こんなことにもなりました。

軽トラックの商品発表会に呼ばれたり、
軽トラックを使ったマルシェに協力したり、
最近では北海道知事との座談会に呼ばれたり。

農業を通じて、人と関われたら楽しくなるんじゃないか、
という目的で行動していたことが、たまたま形になったみたい。
育児以外で、楽しそうに忙しくする妻を久しぶりにみました。

で、よくある質問で、ダイハツの軽トラは買うの?もらったりするの?
残念ながら、もらえません。
でも、ちょうど昨年から買い替えの機会を伺っていましたし、
橙色の軽トラが素敵なので、かなり前向きに検討してます^^


※ちなみに、よく「たまたま」です、という回答を聞くが、それは嫌い。
たまたまに対応する準備や、たまたまに結び付かない沢山のことが
背景にはあるわけで、それをやってきた人が「たまたま」をたまたま捕まえるのです。
それを「たまたま」と片付けることは謙遜なのかもしれませんが、
汎用性がないというかみんなのためになってないというか…。
先駆者は先駆者で、きちんと背景を語る必要がありますね。
まあ、全員には難しいでしょうけど…。


9月4日

リトアニア研修も最終日。
工場内でのピートの品質管理や
加工の過程を見学させてもらいました。

ピートの利用方法から、
ピートとの付き合い方を考える時間をもらえました。

化学的な話や生物的な話に結論が流れがちなピート。
しかし、ピート自体は悪モノではなく、
特性を生かせる土づくり・圃場づくりができるか否か、が
大事で、特性はそのあとについてくると理解。
明確な方向がでるとともに、ピートの活用自体には
まだまだ余地があるというより、余地だらけだな、と。


午後からはクルージング。

最後の夕暮れ。
決して経済的に裕福とは言えないクライペダの街ですが、
街並みはとても美しかったです。

アスパラだ!
と思って食べましたが、たぶん輸入物。
薫醸消毒したニオイが・・・。


そして翌朝4時30分にホテル出発。

飛行機から名残り惜しく眺めながら、帰途につきました。
現地時間の5日4:30に発ち、コペンハーゲンを経て
成田に着いたのは日本時間6日9:30。
22時間かかった訳です。
乗り継ぎ待ち時間が長かったですが、長かった…。


初めにも書きましたが、この研修に行かせてくれた家族、
パートさん、お客さまには感謝感謝です。

泥炭が何者か知りたい、泥炭の活かす方法を知りたい、
そして今後の土との付き合い方を見直したい。

そう思って研修に行きましたが、期待通りの成果が得られたと思います。
クラスマンの商品を買うかどうかはもう少し検討しますが、
ピートの正しい知識を持ってほしい、その結果、
必然的にクラスマンを選ぶだろうという会社の考えは、共感できます。

小林さん、ありがとうございます。
海老沢さん、ありがとうございます。
若輩者の私に付き合っていただいた、井村さん、桜田さん、藤岡さん、
本当にありがとうございます。
ありがとう、リトアニア。今のところヨーロッパで一番好きです(笑)

2014年9月28日日曜日

怒り!

自分にも、相手にも。

私の考えでは、約束は必ず守るものだし、友達に売れるものをお客様に売るべきだと思っています。
それをふたつとも反故にされたため、人の見る目のなさと、約束すら守らない友人に怒っています。

あるリンゴ農家が大型得意先の倒産により経営危機を迎えたため、これをいい機会とその農家の頒布会を申し込み、尖がった存在の潰れちゃ困る農家だと思っているので、facebookを使って友人たちにもその頒布会やリンゴの購入を勧めたのです。
頒布会は7回届くというもとで申し込み時点でお金を払いましたが、4回しか来ずに、今季を迎えています。その農家に問い合わせても無視。友人たちが問い合わせしても無視。電話にも出ず、メールやメッセージも返ってこない。

経営が苦しかったり、仕事が忙しかったり、ある程度は仕方ないと思うが、無視するかね。そして八百屋や小売店などには出荷しているという状況。悪いことを推測するとキリがありません。
潰れそうだから寄付してくれ、といって2万円を払うなら払ったのに、潰れそうだから買ってくれで商品を送らない、という詐欺に、怒っている次第。

アスパラ疫病

府県のアスパラ産地では、発生をひたすら隠すのが現状です、疫病。
発生=産地壊滅、と言われていますが、必ずしもそうならないし、
発生を隠しても品質や収量が下がるために、同様の弊害は出ます。
情報を公開して、少しでも他のアスパラ農家のためになれば幸いです。

北海道でのアスパラの疫病は、本州と発病の出方が異なります。
株元から白いカビのような病斑が現れまして、
雨の条件で広がっていき、枯死します。
おそらく罹病条件は斑点病と同じで、中温多湿。
萌芽初期に罹病したものが、雨の後で発病しますから、
上部にも病斑がみられます。
初夏や盛夏には発生しないため、
気付かない農家もたくさんいると思います。
特に、夏秋に収穫をしない農家は畑を回らないので気付かず、
秋に枯れるアスパラは当然だぐらいに眺めたりしています。
外から見る限りは、少し黄色いアスパラがあるかな、ぐらいだと思います。
アスパラの列を歩いて、株元を見ることが大事です。

末期になると、こうです。
春は予定収量の1/10くらいです。
秋にあんなに旺盛だった畑のアスパラが、春にさっぱり出ない。
よく聞きますよね。
疫病を疑ってみてください。
初期の発生であれば、対策があります。
露地栽培は、定植年の天候次第ですが、
天候による変動を少しでも抑えるのが、農家の仕事でしょう。

うちのこの畑は、もう末期です。
アスパラ畑480aのうち、60aがこの畑。
今年で止めます。
今後の露地定植は、土づくりというよりは圃場作りによって疫病対策します。
土の水捌けを改善するのは当然ですが、
停滞水は農業用水の排水環境にも原因がありますので、
用水が不全な場合は圃場内での改善、つまり
サブソイラや透水資材よりも、土の高低差や株の位置環境などを
考えた定植をすることをお勧めします。



順調な畑(いつも家から写真撮る畑)は、こんな感じ。
この畑が9月下旬に入っても青々しているのは、
5年ぶりくらい。
来年に期待しちゃいます^^

2014年9月26日金曜日

9月3日

いよいよクラスマンの勉強会が始まりました。
こちらはドイツのボスのボッシュさんです。
写真嫌いで社員とは写真とらないらしいですが、
お客様とは撮るようです。


3時間の座学で、クラスマンの理念、
ピートの全般的な知識と採取・商品管理などを教わり、午後からは現場へ。


我々の泥炭と大きく違うところは、堆積年数と
水の抜け方にあるでしょう。
美唄の泥炭は多くても6,000年程度ですが、
こちらでは10,000年以上も堆積して炭化をしています。
そして美唄では暗渠や農業用水によって強制的に
水を抜かせていますが、こちらでは地殻活動によって
隆起した部分に明渠を掘って、徐々に水が抜けていくのを待っています。
今の採取地は旧ソ連軍が堀った塹壕で水が抜けたようですが。

隆起した土地の表面は当然植生が豊かになりますので、
その表土はめくって、下の品質(養分)が安定したピートを採取するそうです。
地表面から20cmほどの手を入れて取り出すと、
ベチャベチャです。

握ると、

固まり、

ほぐすと、

ねっとりしながらも、

ばらっと。

繊維質のためか、内包する水分の他の水分は
あっさりと切り離してるイメージ。
ピートの、泥炭の、可能性を感じます。


こちらは乾いたピートをはがしたもの。

こんな層になっています。

この工場で品質を管理しています。
養分均一化、水分量の均一化、量の均一化、などなど。


園芸資材、もしくは育苗資材としてのピートと、
畑としてつかうピートの扱い方は、同じにはならないと思います。
ですが、基本的なピートの認識、特性など、
畑で行かせることは多々ありました。
これまで常識だと思っていたことが、いい意味でひっくり返り、
可能性や改善点が一気に見えてきました。

どう生かすかは、腕次第^^
教科書通りの反応をしないのが露地栽培の腕の見せ所です。
さて、明日(9/4)は最終日。

2014年9月22日月曜日

ブドウ

こちら、フルーツファーム 荒さんの「旅路」という葡萄。
めちゃくちゃファンです。


この子も
この子も
大好き。

みなさんも是非。

帰国後の畑

リトアニアから、一時離れまして…。

いつもの秋の景色に。
畑には湿気で藻がはびこります。
この状態は悪くはないです。

そしてキノコも9月から発生しはじめます。
食べれませんけどね。

ある日のスーパームーン(笑)
まあ、大きいですね。


美唄神社祭りにて、スマートボール初体験。
私達夫婦もこれまで一度もやったことありませんが、
子供と一緒に初体験^^
ムスコのボールが入る入る…


秋の空です。
天気が安定しないこと、朝夕は露で出来る仕事が限られること、
などなど畑の都合が忙しくなります。
アスパラ農家はこの時期暇でしょ、と言う方もいらっしゃいますが、
ハウスだけならそうかもしれませんが、露地では
除草や防除など、全く手を抜く時間がありません。


外出できない分は庭でサービス。
まあセッティングは妻ですが、子供達はピクニックと大喜び。

こちらは転園検討中の託児施設にて。


最後に、6月上旬に定植して放っておいたカリフラワー。
夏の暑い時期に生育が止まっていたようで、
寒くなってから急に出来始めました。
株が腐らなかったものだけですが、低温にあたり、美味しい^^
温度って、重要だよなー、とアスパラ以外でも感じたり。


朝夕の景色が本当に気持ちいい昨今。
今日も頑張って畑を歩きます!

2014年9月16日火曜日

9月2日

現地時間の深夜1時に到着したため、
研修初日はリトアニアの宿泊地クライペダにて、
ガーデニングを含めた街並みを見学しました。

スーパーでは、ケーキの棚の多さにびっくり。
これが2棚ありました。
現地のケーキは、甘いのですが、オエッとなりません。
植物油脂やヘンなものを使った日本のケーキとは
少し違うんだな、と思います。
チョコレートも準チョコレートではなく、純です。
コーヒーも濃い目に入れてあるので、デザートはたまりません^^


何の資源かはわかりませが、パイプラインの工事中でした。
これは地中埋設ですが、地上にもパイプラインが走っているなんて、
そんな良識が素敵な世界だなー、とも。


街のガーデニングの写真は飛ばしまして・・・

公園を散策。

彫刻がなんの示唆もなく置かれています。

木の香り、空気の味、忘れられない…。

クライベダ駅。

ただの街並み。

ただの石畳。

ヒトラーが演説した広場。

アテンドしてくれた小林さんが言った一言が頭から離れない。
「歴史が街に落ちている感じは、来ないとわからない。」
「是非大事な人と来てほしいですね、ヨーロッパは。」
うーん、その通り。


夕方に釣りする人たち。
もちろん、キャッチ&リリース。

リトアニアを、クライペダを好きにならない訳がない、
天気、風景、料理。
明日から本格的な勉強開始です。

2014年9月2日火曜日

9月1日

いよいよリトアニアに出発。
飛行機は12時発で、飛行時間は11時間、
コペンハーゲンの空港に到着。
現地時間は16時。
リトアニア行きの飛行機は23時45分なので、
デンマーク観光へ!


まずは内山家恒例の電話(笑)

タクシーの車内からの風景でもう興奮。

街並み、美しすぎ。



ビアガーデンのような施設も、現地の人。


はい、やってみました。


マーメイド像は観光客でいっぱい。


海軍と思しき施設。

民家の中庭。

駅前。


コペンハーゲンより滞在先が1時間早いため、
現地の空港着は25時、ホテル着は25時30分。即寝です。


9月2日朝、時差ボケ解消のために7時半にガッツリご飯。
北欧人の中に小さい日本人が体に似合わず沢山食べる、の図です。


朝の散歩。


ホテルの窓からの朝焼け。


屋根工事に命綱なし。




時差ボケ解消して、いよいよ研修開始。
2日はガーデニングと市場調査で
リトアニアの滞在地であるクライペダを歩き回ります。