2016年4月24日日曜日

ハウスの端境期に思う

狐によるアスパラの被害額は年間10万円を超えます。
巣穴がこの辺り。
罠をしかけても、警戒心の強い親狐はなかなかかかりません。
アスパラをかじり散らすだけじゃなく、暴れまわって折りまくる。
残酷ですが、人から逃げなくなるし、危険なので、駆除。
美唄のアスパラが被害を受けても美唄市役所は本腰入れないのよね。
まあいいんだけど。人に頼っても駄目だし。


実はここに書いたことが、ある事情から削除しました。
理由は後日書きます。
文章は残しとかないと、「あいつはこう言ってた」に尾ひれがついて歪曲した話で伝わるので、一回書いたことは残します。



4月は例年以上にシェフが沢山来てくれました。

アスパラが端境期に入っていて、収量は底ですが、
朝シャッキリしているアスパラは気持ちがいいです。

アヤトリ大好きなムスコ。

ピアノを弟に教えるムスメ。


昨年新植したアスパラのマルチはがしに、
パートさん6人がかりで、一気に。
約8反の畑を3時間ほどで終わらせてくれました。
春は雪解け後に雨が多く、中々思うように作業が進みません
でしたが、パートさんに例年以上に沢山働いてもらい、
何とか帳尻が合いそうです。

殻の焼却も、集めてもらえると早い早い。


そしてトンネル、きれいに並んでます。

金曜日、ようやくアスパラが顔を出し始めました。

4/28くらいから収穫できそうです。
それから2週間後には露地アスパラが開始!
だんだん気持ちも盛り上がってきました!!

2016年4月15日金曜日

ハウス&トンネル

地震で被災された方々には、心よりお見舞い申し上げます。
いつ何が起こるかわからないのは、どこにいても同じ。
毎日を精一杯生きようと思うのと、受け入れる準備だけはしときます。


さて、トンネルを張り終え、ちょっと一段落。
こちらはトンネル用のアーチです。
これにトンネルビニールをかける作業を、一日で行います。

完成写真。
パートさん4人に来ていただき、父と母と私。
8時から開始して、14時には完了。
毎年思いますが、この仕事がうちやま農園で
もっともスピーディでありスペクタクル。
やらないで、見ていたいです。


一段落は段取りの方で、収穫はピークに入ったのがハウス。
上下は同じハウスの写真ですが、撮り方で全然違います。
毎日こうはならず、初めの収穫ピークを向かえたハウスです。


昨日はアスパラ仲間達とお抱えのお店で秘密の会合。
本当に楽しい4時間でした。


吸収根について、少し。

萌芽前の吸収根の伸長については、やはり一定の期間と
高すぎない温度が必要だとわかる。
伏せ込み栽培だと断根しているし土から離れるので、
早くに高温にしたり温度をかけすぎたりすると、
二次萌芽が急激に弱くなっていき、そのまま収穫不可能な
状況になるそうです。
しかし、3年目のハウスは、地温が高温になって一時的に株が
体力を浪費したとしても、温度が下がれば回復するようです。
回復と言っても、大幅に減少したものの死なずにいる、程度です。
データからは、やはり地温を高温にしすぎ(20度以上)るのは、
アスパラにとっては全くよいことがないし、
春先の萌芽前に急激に蒸し込みを行うことも少し考え直したほうが良さそうです。
ようは、うちのやり方も見直しが必要かも、と。

一方で、当然ながら秋の吸収根伸長も見逃せません。
病気をつけずにしっかりと秋に吸収根が張っているアスパラは、
体力もありますし正品率も高いです。
秋ももちろんですが、春の管理の工夫ももう少し改善できるかもしれないです。

ということを、試験ハウスと伏せ込み栽培の研究者たちと
アスパラ仲間のお陰で学べました。

2016年4月11日月曜日

こんな時期に出張とは

遅い投稿ですみません。
3/25-27、園芸学会出席のために出張でした。
場所は神奈川県の東京農業大学厚木キャンパス。


出発前の露地畑はこんな感じ。

ハウスもまだ萌芽前。


園芸学会の前に、福島屋さんで打合せ。
今年は昨年とは違う販売をしてくださるとのことで、
楽しみな一年が始まります。


こちらは、念願の伊右衛門農園の三橋さんの圃場に行っての写真。

自走式トレンチャーというお宝や、

トトロがいそうな裏庭も。
三橋さんの野菜と土、農業に触れて、触発されたこと多数。
農業って、人だよな~と改めて。


こちら、30年ぶりに会った友人。
小学校3年生の夏休みに急に転校しちゃったんだよね。
違う環境で育ってきたけど、相変わらずの友人で安心しました。


で、園芸学会。
事前のアスパラガス小集会は、とても有意義。
懇親会で有志による情報交換もとっても楽しかったし、
全国のアスパラ農家と知り合えたことがまた財産。

でも、発表の半分以上が、試験のための試験でした。
つまり、現場で利用することが大前提なハズなのに、
現場を無視した試験やその発表があまりに多い!
もう少し現場に足を運んで声を聞きなさい、と言いたい。

もちろん農家の声が全て正しいわけじゃないし、
農家の小さい枠にはまった要望は広がりがない。
でも意見を聞けば、そこから違う思考や知識を持った人間が
違う発想で新しい組み合わせを思いついたりするはず。

そして私も、こういう場に出させてもらったお陰でまた人脈が広がりました。
上記の現場の声のようなものを研究者たちに伝えるのも、
私の役割なのではないかと思うところです。

ちょこっとだけ、ポスターの前で発表しました。
冷やかし目的でくる嫌な奴に
嫌な態度で対応するという大人気なさを発揮。
反省。


で、年に一度のムスメのピアノの発表会が3/26。
つまり、私は見れなかったわけで・・・。

頑張ったんでしょう。

出張からすでに2週間以上が経過しましたが、
考えるネタは尽きません。
伏せ込み栽培を契機に。

2016年4月3日日曜日

出てきました~

アスパラの季節がやってきました!
萌芽までは何だかんだ意っても言っても不安がありますが、
とりあえず一安心。

試験ハウスが一番早いです。

4/1の朝から収穫開始。

株によってはこんな状況に。
収穫するのに鎌で傷つけてしまいそう。

早速茹でていただきましました。
お先に失礼します!

今年もひっそりとパートさんを募集しています。
ご希望の方がおりましたご連絡ください^^