2013年2月25日月曜日

3代目の思い

これまで約5年間親しんだブログの名称を変えました。
URLは変えていません。
 
僕は「思い」という言葉が好きではないのに、
安易な動機で始めたのでタイトルも安易に決めました。
「農家さんの思いを伝えたい」という言葉のもとで、
沢山の拝金主義者をみてきたことにゲンナリしています。
そのタイトルにして始めた当初、もっと家族のことや
自分の考えが作り上がっていく過程を書けると思って始めましたが、
続けてみると考えをまとめたり、畑の情報発信の場になっていました。
そして最近は親バカ公表の場としても(笑)
そういう意味では、今回の投稿が最も3代目の思いに相応しいかも。
 
 
日本一のアスパラガス農家になる。
5年経過し、今後の方向を考えた時に、浮かんだタイトルです。
 
前回のコメントにて、どういう日本一なのか、といただきました。
サラリーマン時代の私、もしくは農家になりたての私なら、同じ質問をしたと思います。
具体性のない理念や目標はひとつひとつの行動に結びつかない、とか、
明確に決めることで早く達成できる、スピードが大事だ、とか思ってました。
 
でも、スピードが大事とか、明確さが必要、とかについては、
対外的もしくはチーム内をまとめるには必要かもしれませんが、
個人のモチベーションについては、全く別のところにあるのではないでしょうか。
うちやま農園の情報発信でもありますが、ブログは個人のもの。
私がいつでも向上していけるためのタイトルになったと思ってます。
 
だから、言葉にしたらつまらなくなる、と思ったんです。
 
 
桃太郎さんは何が日本一なんでしょうか?
鬼に勝ったかもしれませんが、ヤマタノオロチを倒したスサノオは日本一を名乗ってない。どちらが強いかではないし、もっと困っている場は沢山あったろうし、もっと素晴らしいことをした人は沢山いるだろうし・・・、日本一なんてどうでも良いと言うことです。
 
具体的なところで、儲かっているか、栽培面積、収穫量など、
日本一の基準はいろいろあると思います。
もしくは、天皇賞を受賞すること、〇〇学会で発表すること、
満足度ランキングで1位になること、などなどあります。
一番安全、一番自然に近い、一番資材投入金額が多い、・・・、
なんて並べるだけ無意味ですね。
 
そして、一時的にそういう状態になることに、あまり意味を感じません。
なし続けることが大事で、一時だけ成りたいわけではない。
自分の中で納得することが日本一になるなら、それは自己満足だけ。
 
家族と在るということ、地元に根差すということ、パートナーが沢山いるということ。
アスパラガスを通じてできることは、山ほどありますね。
あるべき姿、あるべき活動がひとつひとつできてきたとき、
自分では少しずつ満足するのかも知れません。
でも、それは日本一という言葉とは関係ないです。
 
 
ずらずら書きましたが、ちょっと言葉にしてみます。
日本一かどうかなんて、自分以外のことがすべて把握できるわけではないので、確かめること自体が不可能。でも、必ず上には上がいます。現状でひとつとして満足することなく、常に向上していくために、日本一を目指す。
というのが言葉にできるところでは、一番近いかもしれません。

2013年2月24日日曜日

久々の本

ある方がFacebookで勧めていたので買った「土の文明史」。
日本や地域の農業を考えるとき、持続可能性を求めるとき、土の偉大さを受け入れるときなどなど、とても勉強になります。

浜口さんの講演を聞いてファンになり購入した「戦わない経営」。ホワイトフラッグよりも、理念や12エッセンシャルズが分かりやすく、肚に落ちてくる。


で、かれこれ2年ほど変えたい変えたいと思っていたブログのタイトルを、ようやく変えました。
こう書いてもいいんだな、と、尊敬する農家や様々な人との出会いから。書く内容は変わらないと思います。

結局、去年並み

ここ一週間で40cmくらい雪が積もり、結局、去年並みの積雪になっています。
 
少なくて喜んでいたのも束の間でした。でも、ハウスが埋まるほどの地区もあるので、この辺は恵まれてます。
 
昨日、ある会合に参加。そこでは何時も刺激があるが、昨日はやや体たらくな内容だった。
しかし、考えるネタは尽きない。
 
農家はどこまで情報を知っているべきか、農家が纏まって生産から販売まで行うために必要なものは何か、金と信用、種への認識と農家の在り方、などなど。
他力本願はつまらない、稼げるだけじゃつまらない、本邦初だけじゃつまらない。それは、綺麗事じゃない。
 
起業家・自営業なら当たり前ですが、人の在り方が問われるのも、農家だと思う。





2013年2月19日火曜日

もう始まってます。

1月下旬から、忙しくなってきました。
30日に友人とスノーボードに行ってから、スイッチ入りました。
その友人は篤農家。ある程度汎用性も高いから凄い。

アスパラの培養について、伏せ込み栽培について見学し、
税理士に法人化の相談、勉強会の開催、
そして、2/12-16の東京主張。
東京では寒さに油断していたことと、5日中に3日飲むと言う
暴挙をおこしたために、17日、18日は具合悪くほぼ寝てました。

 
ようやく体調が戻ったものの、営農計画、地元の会議、
取材、勉強会、播種、肥料設計、仕事や団体の引き継ぎ、
そしてハウスの除雪開始と、既に心地よい忙しさです。
 
 
書くと忙しそうに見えますが、そうでもないです(笑)
冬に仕事に行く農家もいますが、私はそうはしません。
その時間でお金は稼げるかもしれませんが、時間は奪われます。
すなわち、春から秋にかけて稼げるように活動するのが冬なのです。
 
 
農家は、作ってナンボ、です。
能書きやコンセプトが素晴らしくても、作れないと食べていけない。
技術(品質と収量)にかける時間を第一にとり、次に営業、
最後に管理面で経理や業務分担や計画などなど。
あまり良い畑ではありませんが、上記写真が
プレジデント社の「素晴らしい一日」の5月号(だったっけなあ?)に掲載されます。
でも、隅っこにちょこっとだけ(笑) 
 
 
営業に行ったのは、少し作付や売り先に変化が欲しいからです。
単一作物という超危険度の高い経営であり、
広く市場を眺めながらかじ取りを行いたいと思っています。
売り込みもそうですが、ほしいのは情報とパートナーシップです。
 

さらに改めて気付いたことは、私は人に恵まれています。
とことん、恵まれていると実感することが多々あります。
そしてそれを伝えていないことも多々あります。
もったいない。
直接的な協力なんて、ほとんどあり得ないと思います。
一緒に考えてくれたり、聞いてくれたり、見守ってくれたり。
そこは人に分けて行きたいです。
自分で流れを止めるのは、社会に貢献していないでしょう。

 
最終的には何事も自分に返ってきます。
地域のため、人のため、農家のために、
うちやま農園にできること、ひとつひとつやっていきます。
そう、ひとつひとつ、です。
 
 
ちなみに、facebookもやってます。
そのため、少しこちらに書かなくなったこともあります。
友達向けは、facebookですね。
でも仕事と分けるとどっちつかずになるので、一緒にしてます。
メッセージなくても承認してます(もちろんスパムかどうかは判断します)。
遠慮なくリクエスト送ってください。
畑の状態は、かなりタイムリーに載せています。

2013年2月9日土曜日

退任のお知らせ


REFARM北海道の世話人総入れ替えを行うことにしました。
もちろん、私の代表としての仕事も2/16が最後。

3年間、私がお願いした世話人5人と私と6人で、
無から有を作りだす活動ができたと思います。
世話人だけではなく、沢山のメンバーに支えられたお陰で、
沢山の人に出会え、沢山のことを経験できました。

一方では、イベントを行う際、他団体と共催する際、
各メンバーの考え方の違いから、意思決定が遅くなったり、
トンガリのない決定をすることがでてきたことに、
そろそろ潮時かとも考えていました。

私が考えるのは、
組織は常に活性化していくべきだし、
一部の人たちのために利用されてはいけません。
また必要とされるうちは続けるべきです。

続けるのに、最良の選択かと思います。
幸いにも、何人かに打診したところ、世話人をやりたいと言ってもらってますので
これから公募してさらに世話人を募ります。
みなさん、是非応募してください。

世話人が入れ替わることで、全く新しい組織になることを祈ってます。
目的や方針が変わっても、
誰が世話人をやっても、
イベントがどんな内容でも、
REFARM北海道を応援していきます。


以下、挨拶メールの内容です。

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REFARM北海道のみなさま

こんにちは、世話人の内山です。

3周年を迎えるREFARM北海道ですが、このたび、世話人を総入れ替えします。

現在まで、今野徹氏、濱本壮男氏、金丸大輔氏、野見山朋秀氏、赤木陽介氏、
そして私内山の6名が世話人としてREFARM北海道を運営してきました。
これまで、イベントを考え、運営方法を考え、
それぞれの世話人の違った意見を楽しくひとつの方向にまとめなが
REFARM北海道の活動を支えてくることができたと思っています。

3年が経過し、考えが凝り固まってきたこと
地域や職場での役割が増して発足当初のように時間が作れないこと
企画がマンネリ化してきたこと
などにジレンマを感じながらの最近の運営でした。

そんな現状を打開すべく、色々と考えた結果、
REFARM北海道を新たな組織に革新させ、持続的な団体にするために、
世話人を総入れ替えして、引き継いでもらうことにしました。
我々がしがみつくより、新たな血を入れた方が、よりクリエイティブに、
よりエネルギッシュになるのではないか、と。

農家のこせがれネットワーク、REFARM北海道、他に類をみない団体です。
人材も豊富で、農家・生活者問わず、楽しい方々が沢山集まっている団体だと自負しています。
だからこそ、運営側の人材の活かし方でいくらでも楽しく、
期待感のある活動が可能になるのだと思います。

2/16の3周年イベントにて、新世話人の発表を行います。
新世話人については、今日から当日まで、公募します。
現在の世話人は全員総辞職しますので、
全く新しい組織を作ってほしいと思っています。
当日はたくさんのみなさんにお越し頂きたいと思っております。

「我こそは」、と思う方はもちろん、
「あの人を推したい」とか、「自信ないけど面白そう」、
はたまた「あいつらがいないならもっと面白くできるぜ」、
などなど、自薦他薦は問いませんので、
私もしくは世話人宛てにご連絡ください。

それでは、今後もREFARM北海道をよろしくお願いします。