2015年9月23日水曜日

ピンチだな・・・

ハウス内、草が種をつけるのが早い季節になったので、
これくらいでも取りたい。
こうなると気持ちいい。
この時期にしか草取りしない私。
だって、それ以外の時期はそれ以外の優先すべき仕事があるんだもの。
でも最近、「草取りが好き」という農家の気持ちも少しわかってきました。


で、何がピンチかというと・・・、
けっこうヤバイ状態。

この時(2009年)以来の枯れ模様。
http://hiroshicommit.blogspot.jp/2009/09/blog-post_20.html

2011年も危なかったが、こんなに早期に病気が広がるのは・・・
防除もやるだけやったが、肥料不足が大きいかもしれない・・・。
とは言え、対策なんて全部できるもんじゃない。

おそらく、茎枯病が先に入っていただので、
それで弱った親木に斑点病が入り、一気に広がったのかと。
オヤジは「斑点は薬で止まる」というが、
発病の仕方によるというのが私の見方。
何より茎枯病が発病してしまえば、斑点はもう止められない、
というのが私の見方。

さらに農薬の効果についても、ちょっとクラッシュトーク。
ある程度の信頼ある農薬であればさほど効果は変わらないと思うが、
父はそうではないと言い張る。
根拠は薄弱なので、ちょっと書けないが、実証はしにくいというのが露地。

でもとにかく、
来春の対策をきっちりと行いたいのでやんす。

このまま行くと、10月には相当の茎葉が病気にかかり、
枯れ上がってしまう。
となると、来春のために蓄積する養分が不足する。
となると、来春の収穫量は確実に減少する。
となると、収穫できる面積が今年と変わらない中では経営が苦しくなる。
となると、、、、キリがないが、悪いことだらけなのだ。
でもね、これからのことを考えるしかないからね。

夜間の仕事は絶対しない。
やると癖になるし、体に悪いし、事故起きやすいし、
何よりその作業体系を見直すべきだから。

2015年9月19日土曜日

覚悟

10/17に行われる土の中の世界を探るイベント「The Earth Cafe」。
ある方がこのイベントの紹介で、私のことをこう表現していただいておりました。
「アスパラ栽培に人生を捧げる覚悟の内山」と。

これには心を動かされました。

アスパラだけでやっていく、という覚悟をしたのは4年前。
それを前面に出さないまでも、関わっていただいている方が
こう表現してくれたことは嬉しくもあり、身が引き締まる思いでもあり。

40年続いている、とか、
泥炭地で作っている、とか、
露地で6ha作っている、とか、
そんなことよりも、
「アスパラだけで食っていく覚悟できてます」、
ということが根底にある強さなのかもしれない。
私の中に在る強みとして。


なんてことを、ムスコの運動会で痛めた足で仕事ができずに、
こんないい天気を家の中から眺めているときに考えたわけです。


そしたら今度はムスメが喘息で入院!

私は息子とデート。

足はほぼ完治したので、
雨が上がる月曜からはバリバリ仕事します!
何せ、覚悟が違いますから。

2015年9月15日火曜日

定植繁忙が一段落して・・・

アスパラ4haの定植が終了したので、
9月に入って少し時間に余裕ができました。
9月前半はこんな感じで過ごしてます。

ですが、9月初旬、多数の茎枯れ病を発見。
除去するものは除去、殺菌剤で維持できそうなものは殺菌を。
この病気がやっかいなのは、茎が初めに枯れるので、
畑の上からみても病気が発見できないことです。
それどころか、いい畑に見えます。
これを放置すると、養分転流が損なわれるどころか、
雑菌が株元まで浸透すると株ごとなくなってしまいます。

農薬散布にも限界ありますし、殻の焼却や地面の焼却を
行っても、7月に雨が多いと罹病が多くなってしまいます。
発病しないものもありますし、発病しても進まないものもあります。
しかし、露地では雨ざらしになるので、雨のたびに拡散します。

ハウス栽培ではこれを防ぐのは用意ですが、露地では天候要因が大きすぎます。
それでもやれることはやって、あとは状況判断です。


こちらは今年6月に定植した畑に葉面散布。
北海道の露地の1年目は、どんどん生育させたいです。
養分転流よりも萌芽数・根量を増やす方が優先です。


秋の朝晩の低温にさらされて、アスパラの糖度があがってます。
根元で7度あるのは、春並みです。
味の濃さは違いますが、いい味してます。
ですが、9/15現在、収穫は1日置きですし、
量はピーク時の3割程度です。
もう終わりが見えてきました。


そして朝露がたっぷり付く朝は、収穫以外に仕事がないので、
ムスコとサッカーやかけっこなどできます。


お祭りに子供達をつれていくこともできます!



関東・東北地方の豪雨につきましては、
本当に悲惨で言葉もありません。
農作物の被害は他人事ではなく、
ある程度の諦めとともに、
余裕というか諦められる状況がほしいと思います。
このあたりでは50mm程度の雨量ですみました。
なんだか肩透かしの快晴もありましたし。


先ほどの畑とは違いますが、こちらは家の前の畑。
茎枯病の株が1/3程度見られ、
気が気じゃありません。
当分は憂鬱な景色となります・・・。


9/13、ムスコの幼稚園の運動会でした!
小さいながら一等賞をとるムスコの姿に刺激をうけ、
頑張って走りすぎた結果、
アキレス腱を痛めるという情けない状況に。
全力はいかん・・・。

ムスコの大好きなぶどうを狩りに行き、
ムスコのための日曜日を過ごしました。

なんとお絵かきまで上手に!という親ばかっぷりでございます(笑)


こちら、今の私を癒してくれるハウスに新植したアスパラです。
これはメリーワシントンですが、アティカスやズットデルチェよりも
生育が旺盛です。
種取をしてかれこれ30年、3代目ですが、選別することで
良質になっている気もします。
痛い足を引きずって、毎日見に行ってます(笑)


おまけ。
農業応援隊という雑誌に紹介されております。
エクセレントとは程遠い農家ですが、
エクセレントファーマーというコーナーです。
どうせ出るなら表紙にも、と家族写真を送って、
見事に採用していただきました。
まあこれも妻の人脈ですけどね。