2013年12月28日土曜日

2013振り返り

軽く、振り返ります。
 
 
 
アスパラづくり

昨年につづく大雪により、ハウスの除雪作業だけじゃなく、
露地の雪融けも遅かったために、定植作業だけじゃなく、
畑作やアスパラの準備も遅れたために、非常に多忙。
しかし昨年の経験があったので、段取りはそこそこ良かった。

ハウスはそこそことれたものの、トンネルを張った4月下旬から
5月中旬にかけて日照不足や低温多雨で推移したために、
トンネルの萌芽が弱く、ハウスも立茎に時間を要した。
露地は5/20頃からとほぼ例年通りだったものの、
今度は雨が降らないという天気に、製品率が落ちた。
雨不足が続いたことによる減収があったかどうかは、微妙なところ。
昨年の養分転流が少なかったことも原因のひとつではある。
春の露地の収量は昨年の90%程度。
昨年春の天候がアスパラに最高だったことを考えると、予想通り。

ところが立茎に入る時期をやや遅らせてしまったために、
理想的な茎が立たない上に、根切虫が発生してかなりの食害。
それでも7月の天候は3年ぶりにアスパラには良かったので、
7月末には立茎の若茎が萌芽を始めてくれた。
露地立茎の面積は昨年と変わらないが、夜温が昨年より低かったため、
収量は昨年の60%程度となってしまった、これはハウスも同様。
秋も早く、8月下旬には10度くらいに下がって萌芽が弱まり、
9月10日くらいには品質は大幅に低下した。
露地収穫は9/15まで。ハウスは9/22.

収量は春で前年比10%減、夏芽は30%減。
全体では20%程度の減収となってしまった。
ところが、今年の養分転流はなかなかよかった。
来年はよほどの霜や低温じゃない限り、増収が見込めそうだ。
ちなみに、H23H24H25定植のアスパラが来年から収穫可能となりそう。
基盤整備による栽培面積減少を乗り切れるかは、この新植次第。

来年の対策としては、夏どりの面積拡大を考えたい。
天候任せではなく、畑を選んで質と量を両立させる。
あとは、仕事してる人の確保。
今の倍いても困らないどころか、ありがたい。
その他作業面の細かいところは省略します。
書くとキリがない。



営業

今年から本格的に営業活動を開始した。
それまでやっていたが、大規模に、目的をもって、行った。
今年の減収にも関わらず黒字に終えたのは、営業のおかげ。
ただ、営業といっても、そんな次元の高いものじゃない。
営業ツールをみたらがっかりする人もいるんじゃないかな(笑)
でも私が製造や商品について語ることって、そんなに多くない。
分かり易ければ、いいのだ。
それだけのアスパラを38年作り続けてきたうちやま農園あっての営業。
それほど大変じゃないですが、周りの人が「信用があっていいよね」
というほど楽じゃない。だって、知ってる人なんてほとんどいないんだから。
しかし、農協に出すだけで経営できる生産を行うことがあくまでも理想。
潰れちゃ何にもならない。
前職の経験から、自信はあるし、お願いもしない。
お互いのニーズが合えば善し。



勉強

年始にビジネスバンクという会社の経営セミナーに参加したことは
経営に大きな影響を与えてくれた。
商品の在り方、営業について、管理について、考え方の基礎ができた。
紹介してくれた親戚に感謝。
人との出会いは減った。
REFARM北海道の世話人を退いたことで注目も下がり、
打ち合わせなどもでなくなったので、半減くらいのイメージ。
地域での関わり方については、様々な情報を得て、方向転換する。
消去法であるが、自分のやるべきことや進むことがだんだん明確に。
自分のメッキが旨い具合にはがれてきているというイメージ。
どう馴染むか、どう尖がるか。

読書は結構した。
小説ももちろんだが、雑誌、ビジネス本、食に関する本や記事。
ここ5年では最も充実したかもしれない。でも、もっとしたい(笑)



その他

今年大きく変わったことは、妻が事務仕事をやってくれたこと。
これまでの5年は、超繁忙期には1日3時間睡眠で、
昼は畑で夜はパソコン、という苦しい状況が続いていた。
夜に行う4時間程度の仕事を妻がやってくれているので、
畑では身体も頭もよく動きました。
それがいい面に派生したと思います。
父と母はだんだん年老いて行くので、あまり仕事してほしくない。
健康な体あっての楽しい老後ですから。

子供たちの成長は、みていて楽しいレベルに。
あまり育児が得意じゃないので、コミュニケーションをとれるようになった
子供たちとようやく関われるようになった、という感じ。
子供がいなかったら、自分のことだけ考えて仕事に突き進んでたと思う。
それが良いか悪いかじゃなく、想像したら楽しい、というだけ。

経営については改善余地が沢山あって、ありがたいです。
基本におくのは、農家は作ってナンボ、という考え。
高付加価値云々あるだろうけど、いいものを沢山つくれてから、だと思います。
北海道の農業はまずそれが基本だと思います。
本州ではそうは思いませんが、国策で農地を作りやすくしてもらい、
食糧供給を期待されたお金が投入されているからです。
その他諸々もここでは割愛。

慰安旅行には毎年行きたい。
もう少し稼いで、パートさんやお客さんにもサービスしたいし、
これからの農家を育てて行きたいとも思ってます。
やりたいことが湧いてきた年末。
また成長できたことと、気付かせてくれた友人たちと、
支えてくれたみなさんと、辛抱したアスパラと、
包んでくれた土と、などなど、今年も感謝だらけです。



それではみなさん、良いお年をお迎えください。

2013年12月25日水曜日

慰安旅行

就農して6年。
昨年と一昨年ははぐらかして延期していましたが、
ようやく、ようやく慰安旅行に行けました。
 
沖縄、3泊4日。
 
浮かれまくりなので、農業に興味ある人は見ないでください。


1日目。
吹雪のために直行便が飛ばず、羽田経由で沖縄へ。
ご飯食べて温泉入ったら、もう寝る時間でした。

ラウンジでムスコ

部屋は9階。
真ん中が吹き抜けている。
ホテルはルネッサンスリゾートオキナワ。

夕食バイキング。


2日目。
朝散歩、11:30からイルカと触れ合うプログラム。
午後からプール入り遅い昼食。
午後は子供が眠ったのをいいことに
読谷の畑をドライブ。

ホールにはインコとオウムも。

一般住宅街。

何の畑かわからないけど、マルチしてあるから販売用でしょう。

サトウキビはどこでもあるけど、
管理が行きとどいている畑とそうじゃない畑の差は大きい。

バナナ!

鶏の平飼い。
暑さ対策はいらないのかな?

これが一番の驚き。
露地に電球がぶら下がっている。
生育促成・調整なのかわかりませんが、
露地でそのままあって大丈夫なのかな?

夜はイルミネーションの下をあるいてご飯を食べに。


3日目。
美ら海水族館。
その後フクギ並木を散策。
夜はサンタさんがプレゼントを届けるサプライズ。

初めからノリノリ。

大好きなナポレオンフィッシュ。

でかいエビにはビビり・・・

サメには泣きべそかくムスコ。

ムスメはどこでもいいポーズ。

でっかい水槽には圧巻。

施設もこんなに大きいです。

雨予報の四日間。
何とかでた晴れ間。

結局外遊びが好きなムスメと

ムスコ

フクギ並木は走って遊んで、車で眠る。


子供が車で眠る隙をついて、ひとりソーキソバ。


本物のサンタさんに驚くも馴染むふたり。



4日目。

帰りは直行便が飛びました。
帰りたくないと泣くムスコをなだめましたが、
帰りたくないのは我々の方です(笑)

部屋からの景色。


頑張れ我那覇。


悪坊主のムスコ。


楽しすぎました。
仕事やる気が倍増したことが一番の収穫です。

2013年12月15日日曜日

お義父さん七回忌

昨日はお義父さん七回忌。
「お父さん農家やります」
「農家に嫁にやった覚えはない」
たぶん、一生忘れないこのやりとり。
細かい話は過去のブログに書いたので省きます。
私が怒りの反論したために水平線の議論をしました。
で、就農前に死んじゃったんです。

ムスメを守りたいお父さんだっただけなんですけどね。
でも忘れちゃいけないのは、こういうのうが常識的だということ。
理解してもらいたいとは思いませんが、まだまだ未知ですね。

先ほど、以下の内容でfacebookに投稿してみました。
どんなコメント入るか楽しみ。
米の買い取りについて農協の買い取り価格が安いのは、仲卸に売るからでしょう。仲卸は小売店や販売店に、そこから消費者が購入することになります。
農家が農協を飛ばして仲卸に売れば農協より高くなるのは当たり前。それは営業努力でもなく農協の怠慢でもなく、流通では一般的なこと。仲卸や小売業も人が働いており、どこが悪いからなくしちゃえばいい、は単純すぎる結論ではないか。もちろん経営努力していないなら潰れて構わないが、流通業者たちをないがしろにして農家と消費者だけがよければよいという話でもないでしょう。そこの見極めが難しいことは言うまでもない。まあ、この辺で。

2013年12月14日土曜日

北海道roots&北農研

12日、こせがれNWから派生した勉強会グループの
「北海道roots」の勉強会に芽室に行きました。
残念ながら写真はありません。
 
何度か書いてますが、いいメンバーが揃ってます、本当に。
最近の農業で疑問に思うことが経営を意識するあまりに
営業ばかりに力が入り、生産における向上があまりみられないこと。
農家たるものとはあまり言いたくありませんが、
作らないと始まりません。作らないと売れません。
天候リスクを抱えながらも、一定以上の数量と質を確保
することは、生産者としては当り前のことだと思います。
 
当たり前だから、やった気になってませんか?
もっと増収できるんじゃないですか?
あなたの技術知識は正しいですか?
掛けた方がいいちょっとの手間を惜しんでませんか?
 
まずは売り先決めてから作る。これ素晴らしい。
でも、技術があるからできることです。
しっかり作れるから期待を裏切らない。
作れないなら、作ることから集中してください。
営業努力して10%売り上げをあげるなら、
10%増収の方が、伸びシロが大きいです。
そんな考えはさておき。
 
北海道rootsに集まるメンバーは、生産も営業もハングリーに学びます。
情報を公開することで入ってくることもよくわかってます。
自分に欠けていることもわかっていると思います。
そして何より他人を尊敬し合えます。
出会ったころのように営農について掘り下げたり
いわゆる農業論を長時間交わすことは減りましたが、
同じような価値観や向上心を持っているメンバーは、本当に楽しい。
 
今回のテーマは「農薬」。
メーカーではなく第三者的な視点から効き方や成分の影響など、
質問も盛んに飛び交うあっという間の4時間でした。
参加した農家は規模は1.2ha~120ha、科学農法や有機農法、
土壌条件や所有機械など様々な農家です。
濱本くん、赤木さん、野見山さん、小林さん、大竹くん、
髙野くん、東山くん、そして幹事の谷くん。
またよろしくね。今回これなかったメンバーも、また次回。
そして協力していただいた北農研のみなさま、
本当にありがとうございました。
どうか我々をスタンダードと勘違いしていただき、
今後も仲良くしていただければ幸いです。
そして来年は福島と盛岡で開催しますので、よろしくお願いします。

2013年12月10日火曜日

師走の恒例

ようやく綺麗な雪景色になりました。
毎日見ますが、何度見てもいい眺めです。
 

師走の恒例行事と言えば、餅つきと忘年会です。
保育園では毎年餅つきを行います。

子供たちも餅つきは大好きなようで、
中には前日に興奮して鼻血を出した子も(笑)
当然、うちの子も大興奮。
準備する大人たちは大変ですが、
楽しそうに餅をついて、美味しそうに食べる姿に、
心底癒されるんですよね。
 
 
忘年会もちょいちょいあります。
農家の団体は集まること自体が目的化していることが多いため、
(こんなこと言ったらまた勝手なこと言いやがってと言われる(笑)。でも事実。)
忘年会は団体ごとや地域単位ごとに頻発します。
別に悪い事じゃないですよ。
ゆっくりと顔を合わせる機会は大切にしたいです。
団体が少なくなることで地域での横のつながりが希薄になることを実感します。
 
 
一方では、こんな怒りもあったりします(笑。
 
 
農家の数が減少するに従い、各人が負担する団体の役職の数が多くなってきている。
にもかかわらずさまざまな協会や連合会や連絡協議会みたいな団体は一向に減る気配がない。
(必要か不要かの話はしませんが、私の中では半分が不要と思ってるのが前提です)
そうなのです、農家はなんだかんだ言っても役職が好きなのです。
その理由は、文句を言っていた団体でも役職が着いた途端にその団体を維持する活動に回るからです。そして口をそろえたように「自分の意志だけではそうはいかない」とな。いやいや、殆どの人がなくしたらいいと思っていながら、なくすことが怖いし、なぜ不要かを説明できず文句を言われたくないからでしょ。役職がないときにはその団体の存続について不要と唱えるが、いざ役員に上がったとたんに団体は必要だと後継者を育てようと活動するのだ。
自分たちで自分たちの首をしめていることにいつ気がつくのか。いや、気がつかないだろう。なぜなら真綿で首を絞められているのだから。
 
もう一つ。農協の課長職の人たちがこの時期クリスマスケーキを得るために農家を一軒一軒ピンポンして回っている。そんな指示出す会社って、ありえん(笑)。管理職である課長の仕事ってそんなことでいいんでしょうか。課長であれば企業価値を高めなければいけないし部下を育成しなければいけないし企業の付加価値生み出すことが何よりも大事な仕事があると思います。一軒一軒ピンポンしてケーキを買ってもらったとして、その売り上げまたは利益を考えたときに君の時給っていくらなのよ。
農協が要らないと言われる理由はそこにもあるんですよ。
でもね、全ての地域の農協とは言いませんが、農協は必要ですよ。
農協改革が急務と言われて久しいですが、改革の仕方を知らないから改革できなんです。
一定以上のビジネススキルを要しますからね、改革って。
壊すだけ・現状維持なら誰でも出来ます。
誰でもできる仕事は求められていないと思います。
ビジョンを示せ、とか言葉で言うのは簡単ですけどね。
できない人は文句言っちゃいけないし、出来る人はやるべきでしょ。
なにをすべきか、は別の投稿で書きます。

2013年12月8日日曜日

本を…

読み始めてます、10月からちょこちょこ。
11月からグイグイ。

1部、こんな感じで。
実は12/22に土壌医1級の試験があり、11月から勉強しているのですが、
勉強しなきゃと思うほど、新たな本に興味が…(笑)
試験は合格するつもりですが、何れにしても充実した時間を過ごしてます。


ようやく雪らしい雪が降り、
外遊びできるようになりました。
主役は子どもたちと犬。
毎週土日は外遊びかなー(^^)

2013年11月27日水曜日

ショック!

これまで公私問わず否定していたことが、事実として肯定することになってしまいました。
 
 
農家がリアリストで何が悪いかと思う。
農家は製造業であるので、常にとったものをいくらで売るか、どのぐらいの量をいくらの値段で売るかで経営が成り立っている。
経営が成り立つからこそ常においしい、安心だと思われるものをお客様に届けられるわけで、経営が安定してないところは例えば優良な堆肥を削るとか大事な時期に虫をやっつけられないとか草に大事な要素吸われて大事な成分が吸えない野菜になるとか、そういうものにつながることがある。
実際にある。
前置きはこのくらいにして…。
 
 
先日聞いたショックなことは、非JAS有機農家が自分の家で食べる野菜に農薬をもしくは除草剤を一切使わないという家が意外にも多いと言うことである。
孫にそんな危険なもの食べさせられないとか、せめて自分で食べ物だけは安全にしたい、と思っているようだ。
さらにそれには言い訳もあって、消費者がきれいなものを求めるから悪いんだとか、汚れていたり虫に食われたり病気になったものは売れないから仕方なく農薬散布しているんだと言っているのだ。
つまり危険な物を消費者が求めているから危険だとわかりつつきれいな形にして出荷していると思っている農家が少なからずいるということである。
 
これまで、そういう農家がいるんでしょと言われても、そんな矛盾を抱え、かつ面倒くさいことをする農家なんていないだろうし、仮にしているなら消費者に説明できないよね。そして家庭菜園でできるなら出荷用の畑でも当然実践してるでしょ、と思ってました。
 
 
農薬は原液は危険だし、薄めたとしても大量に摂取すると危険である。
だがそれは農薬だけではなく、水もお米も大量に摂取しては危険です。
栄養があるからと言ってサプリメントを過剰に摂取することは栄養の偏りが生じて体が不健康に傾いてしまうことに気づかないのだろうか。必要な要素は1つでは無い。例えばよくにんじん〇〇本分の栄養素とか、ベータカロチンがこのサプリに集まっているとしよう。しかしにんじんを食べることでそれ以外のたくさんがたくさんの栄養素も吸収できるのだ。サプリだけで食事をするのであれば簡単な要素わかりやすい栄養だけの吸収になってしまい…。
まぁこの辺はキリがないのでそろそろやめておきます。
サプリ信者に普通の食事を!!(笑)
 
 
もともと何を言っていたかというと、自分たちが食べたくないものを消費者のために作っているという農家の勉強不足に対して腹が立つわけです。
腹が立つよりも、憤りを感じてしまいます。
結局自分だけが大事なのか、と。
たくさんの農作物を作らないと生活できないのかもしれないが、その作っているものを自分たちで危険だと思いながら消費者においしいから買ってくださいと言うその神経は何なんでしょうか。
どこからくるのでしょうか。
そしてそれを買っている人たちに対して何とも思わないのでしょうか。
そんな自分の家で食べるものだけいちばん良いものという状態を農家が行っていること自体、有機農業や無農薬農業が安心安全であるという事を謳っているのと同じだと思います。
いわゆる慣行農業をやってる人に、実は無農薬有機信仰が強いなぁと感じていたのはそこがあったのです。
農薬が危険じゃないとは言えませんが危険が少ないように散布することができます。
もしくは土壌環境をなるべく悪影響与えないように散布するという方法を、農家であれば土地に対して行うべきだと思ってます。
無農薬だからいいという信仰は実は農家から起こっているのではないでしょうか。
 
 
農法についてはここではとやかく言いません。
自分たちが食べれないもの、食べたくないものを作って売っているということに、
同業者として腹立たしく憤りを感じるだけです。
怒りの矛先のない怒りです。
商売だからいいんじゃない、と思う人は放っておいてください。
他人に期待し過ぎと思う人も放っておいてください。
いずれは自分の中で消えて行くので、放っておいてください。
 
 
 
今朝の畑。
今度こそ、根雪になりますね。

 
 
おまけ。
妻が3日間東京に出張してました。
本日戻りますが、昨晩はムスコがぐずって楽しかったです。
 
 
 
人と関わる時間にお金を使えている今のサイクルは、
なかなか良いですが、まだまだです。

2013年11月20日水曜日

訂正です

根雪になると前回書きましたが、融けそうです。

今日は人間ドックに来てます。毎年来てます。
土の診断と同じく自分の体も云々…
よく聞きますが、そんなことより、
健康じゃないと仕事も遊びもできません!
見た目は変わらなくても、内臓は…

皆さんも、健康第一でいきましょう!



昨日、とある取材にて。

話すと考えが具体化することあります。
自分の目指すところは、農家が考えて農業すること、農家が高いレベルで生産に集中できることです。そのための日々の営農努力とも言えるかなー、と。
理由や背景などは、直接聞いてください(^^)

2013年11月18日月曜日

まさか寝雪になるとは

11/10に降った雪が、まさかの寝雪になりそうです。
寝雪とは北海道の言葉で、春まで融けない雪になったということです。
昨年と一昨年は9月も10月も温かく、秋がほとんどない状態で
冬を迎えていましたが、それでも初雪&寝雪は11/15と16。
今年は秋が長く、アスパラの養分転流によ良い天候でしたが、
雪が早かったので作業は忙しかったという印象。
 
初雪が寝雪になるのが3年も続いているのが気になるところ。
 
 
毎年行う雪前の作業は、分析する土壌採種と、
アスパラの畑ごとの根中糖度測定。
前述した秋の長さにも関わらず、昨年同様平均は低めの糖度。
これまでにない状態としては、ひと桁から20%台までバラつきが大きいこと。
思ったほどの増収にはならないかなー、とやや気落ち。
糖度はあくまで目安ですが、掘る時には土の状態と根の量もわかります。
糖度以外は悪くないです。
 
 
夜は子供たちと戯れる時間が増えてます。
やんちゃ坊主に育つムスコが嬉しい。
 
 
最近FB依存症と言うか、時間に余裕ができるとFBに時間を使って
意見交換のみならず情報収集や自分の立ち位置の確認など、
まあまあ、結構な時間を使っていました。
「いい加減」での使い方が旨くないので、人の影響を無駄に受け、
意識してしまうことが自分をつまらなくすることはわかっているのに。
で、妻の真似をして、メッセージ以外のお知らせ機能を解除しました。
そしたら、なんとあっさり、全然気にならなくなりましたとさ。
すっきりしました。見てはいますけどね、見すぎなくなりました。
 
 
12月22日の土壌医1級の試験勉強、土の勉強、経営の見直し、
美味しさの勉強、経理、読書、保育園の広報、会いたかった人との時間、
営業などなど、冬も充実してしまいます。

2013年11月16日土曜日

冬到来

一気に50cmくらい積もりました。
写真は13日の朝です。
 
 
こうなると子どもたちは大はしゃぎ。
片付けをしながら、子どもたちと遊んでます。

一度融けそうですが、寒くなればなるほど元気になる子どもたちは、よく成長してくれてると思います。
 
 
昨日はビジネスバンクの経営勉強会に参加。冬こそ経営基盤を整える時です。遊びと勉強の両立は、割と容易いかなー(笑)

2013年11月4日月曜日

黄化


こちら、10/24のアスパラ。
で、こちらが11/2の同じ畑のアスパラ。

どうでしょう、黄化が一目瞭然ですよね。

黄化が必ずしも翌年収量とは結びつくわけではありませんが、それなりに安心します。
アスパラは秋に枯れて当たり前、という人はいますが、ただ枯れるのと黄化は全く違います。
黄化は養分を根に戻した証拠、ただ枯れた褐色は、養分を戻さずただ枯れただけ。


黄化の前に、アスパラの病害虫被害を最小限に抑え、木を大きく育ててこそ、黄化に意味があります。病害虫にやられたり木が小さいと、根に戻す養分が少ないので、黄化しても養分量が不十分となります。

ではこの畑はどうかといいますと、まあまあです(笑)

一週間程したら初雪で倒れてしまいますが、それまでもう少しキレイに黄化すると思います。


寒くなりましたが、やはり子どもは外遊びが大好き。
2人のステージショーがあり、
悪者を探しに行く正義のヒーローになったり。



ちなみに、完全に黄化するとこんな感じです。
晴れるとキラキラしてるんですけどね。
種が着いてるのは、技術が未熟な証拠(前回投稿参照)。



思い出した。

新しいやり方にチャレンジしないとか、勉強不足とか、過去の成功事例にすがるとか、人の批判とか、父への不満はたくさんありますが、基本的には仕事ではオヤジを尊敬しています。

変なシンパシーを感じて欲しくないので、その辺、誤解ないように。

2013年11月2日土曜日

研修にいったら・・・

JA美唄グリーンアスパラガス生産組合の道外研修、
今年は10/30-11/1に行ってきました。

行先は昨年同様の佐賀と、新興産地の熊本です。
取る技術のほかにも、暑さ対策や茎枯病対策など、
様々な勉強を今回もさせていただきました。
以下に写真を追いながら記します。
 


こちらは佐賀の内川さん。(手前は当組合長)
業界では超有名な5tどりの内川さんです。
それなのに圃場の写真はなしです、ごめんなさい。
はっきりいってあまり良い状態ではなかったことと、
内川さんとの話に夢中で撮り忘れたの、両方です。
 
内川さんの苦しかった状況や現在の課題など、
なんでも話して下さった上に、内川流のやり方もご教授いただきました。
これで反当1,000円~2,000円の農薬代が削れることが判明。
転流の考え方や春の対策などのやはり雪のあるとこないとこでは
物理的な可否がありますので勉強のみ。
5tどりといっても、春どりの条件はやはり同じでした。
今年のように秋が長いときは、九州を春どりで上回ることは十分可能です。
うちも余裕で1t/反を超えたいところ。
とれることやとり方は知っていましたが・・・、
知っている、は、できて初めて知っていると言えます。
やり方を知っていてもできるまでは知らないと同じです。
仕掛けを2,3やってみます。
 
 
場所変わって、翌日は熊本のJA鹿本へ。
まずは、ハウスの2重巻き上げ。
高温対策ですね。
 
圃場内はこんな感じ。
Mの細目を立てるという。
理由は、太いと繁茂し過ぎて病気が出やすいということと、
細いの立てても養分転流をしっかりと行うことで
春の2L率は変わらない、というデータより。
うーむ、雪が降らない地方ならでわ。
 
 
圃場は変わりますが、生産者は同じです。
下のハウスの写真の拡大が上の写真。
節間が短いうえに、枝が1mくらいあり、擬葉は5cmもありました!
これが春1.5tとれるアスパラかー、と感心。
 
そしてさらに良く見ると・・・
ん?実が少ないぞ。
まさか長崎の綾部さんみたいに、摘んでいるのか??
いえいえ、摘んでません。
そうです、限りなくストレスを与えないことで、実の付きは激減するそうです。
品種は雌雄株のウェルカムですから、驚きです。
ポイントは立茎期の水だとおっしゃってますが・・・。
よーく見ても、1割を切ってます。
綾部さんも少ないから摘めるんだな、とようやく気付きました。
施肥量も回数も少ない省力化の取り組みです。
ほうほう、まだまだ肥料代が削れるな、きっと。
目算では、2,000円~10,000円/反くらい削れるかと。
 
 
こちらは定植1年目のアスパラです。
上が写ってませんが、背丈は1.8mくらいありまして、
ひと株あたり30-40本の萌芽があります。
これで6月定植というから驚き。
話に聞いたり写真でみたりしていましたが、
夜温が20度を下回らない日が4カ月続くということは、
こういうことか、と実感しました。

しかし、2年目はこんな感じ。
え?と思いますが、やはり2年目からは病気が発生するので、
管理力が問われるそうです。
1年目は殆ど病気がでないので、上のような写真が当たり前だそうです。
結局、いつの時期も管理が大事なわけね(笑)
 
 
こちら、ハウスのパイプの足。
さび防止のフィルム加工してありました。
いいな。
 
 
 
2泊3日の研修旅行、実は毎年似たような面子が行ってます。
行けば新たな気付きや発見があります。
行った人に比べて、行かなかった人やただ話を聞いただけの人では、
基本技術に大きな開きができてしまいます。
だから、言い訳つけて行かない生産組合のみなさん、
来年こそは行きましょう。
私はこの研修以外にも、多地域・他県のアスパラ農家と
情報交換や技術交流を行っております。
でも、地元の仲間と行く研修は、違った学びや気付き、
そして交流があります。
是非是非是非是非、参加しましょう!!