2013年11月2日土曜日

研修にいったら・・・

JA美唄グリーンアスパラガス生産組合の道外研修、
今年は10/30-11/1に行ってきました。

行先は昨年同様の佐賀と、新興産地の熊本です。
取る技術のほかにも、暑さ対策や茎枯病対策など、
様々な勉強を今回もさせていただきました。
以下に写真を追いながら記します。
 


こちらは佐賀の内川さん。(手前は当組合長)
業界では超有名な5tどりの内川さんです。
それなのに圃場の写真はなしです、ごめんなさい。
はっきりいってあまり良い状態ではなかったことと、
内川さんとの話に夢中で撮り忘れたの、両方です。
 
内川さんの苦しかった状況や現在の課題など、
なんでも話して下さった上に、内川流のやり方もご教授いただきました。
これで反当1,000円~2,000円の農薬代が削れることが判明。
転流の考え方や春の対策などのやはり雪のあるとこないとこでは
物理的な可否がありますので勉強のみ。
5tどりといっても、春どりの条件はやはり同じでした。
今年のように秋が長いときは、九州を春どりで上回ることは十分可能です。
うちも余裕で1t/反を超えたいところ。
とれることやとり方は知っていましたが・・・、
知っている、は、できて初めて知っていると言えます。
やり方を知っていてもできるまでは知らないと同じです。
仕掛けを2,3やってみます。
 
 
場所変わって、翌日は熊本のJA鹿本へ。
まずは、ハウスの2重巻き上げ。
高温対策ですね。
 
圃場内はこんな感じ。
Mの細目を立てるという。
理由は、太いと繁茂し過ぎて病気が出やすいということと、
細いの立てても養分転流をしっかりと行うことで
春の2L率は変わらない、というデータより。
うーむ、雪が降らない地方ならでわ。
 
 
圃場は変わりますが、生産者は同じです。
下のハウスの写真の拡大が上の写真。
節間が短いうえに、枝が1mくらいあり、擬葉は5cmもありました!
これが春1.5tとれるアスパラかー、と感心。
 
そしてさらに良く見ると・・・
ん?実が少ないぞ。
まさか長崎の綾部さんみたいに、摘んでいるのか??
いえいえ、摘んでません。
そうです、限りなくストレスを与えないことで、実の付きは激減するそうです。
品種は雌雄株のウェルカムですから、驚きです。
ポイントは立茎期の水だとおっしゃってますが・・・。
よーく見ても、1割を切ってます。
綾部さんも少ないから摘めるんだな、とようやく気付きました。
施肥量も回数も少ない省力化の取り組みです。
ほうほう、まだまだ肥料代が削れるな、きっと。
目算では、2,000円~10,000円/反くらい削れるかと。
 
 
こちらは定植1年目のアスパラです。
上が写ってませんが、背丈は1.8mくらいありまして、
ひと株あたり30-40本の萌芽があります。
これで6月定植というから驚き。
話に聞いたり写真でみたりしていましたが、
夜温が20度を下回らない日が4カ月続くということは、
こういうことか、と実感しました。

しかし、2年目はこんな感じ。
え?と思いますが、やはり2年目からは病気が発生するので、
管理力が問われるそうです。
1年目は殆ど病気がでないので、上のような写真が当たり前だそうです。
結局、いつの時期も管理が大事なわけね(笑)
 
 
こちら、ハウスのパイプの足。
さび防止のフィルム加工してありました。
いいな。
 
 
 
2泊3日の研修旅行、実は毎年似たような面子が行ってます。
行けば新たな気付きや発見があります。
行った人に比べて、行かなかった人やただ話を聞いただけの人では、
基本技術に大きな開きができてしまいます。
だから、言い訳つけて行かない生産組合のみなさん、
来年こそは行きましょう。
私はこの研修以外にも、多地域・他県のアスパラ農家と
情報交換や技術交流を行っております。
でも、地元の仲間と行く研修は、違った学びや気付き、
そして交流があります。
是非是非是非是非、参加しましょう!!

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