2013年12月28日土曜日

2013振り返り

軽く、振り返ります。
 
 
 
アスパラづくり

昨年につづく大雪により、ハウスの除雪作業だけじゃなく、
露地の雪融けも遅かったために、定植作業だけじゃなく、
畑作やアスパラの準備も遅れたために、非常に多忙。
しかし昨年の経験があったので、段取りはそこそこ良かった。

ハウスはそこそことれたものの、トンネルを張った4月下旬から
5月中旬にかけて日照不足や低温多雨で推移したために、
トンネルの萌芽が弱く、ハウスも立茎に時間を要した。
露地は5/20頃からとほぼ例年通りだったものの、
今度は雨が降らないという天気に、製品率が落ちた。
雨不足が続いたことによる減収があったかどうかは、微妙なところ。
昨年の養分転流が少なかったことも原因のひとつではある。
春の露地の収量は昨年の90%程度。
昨年春の天候がアスパラに最高だったことを考えると、予想通り。

ところが立茎に入る時期をやや遅らせてしまったために、
理想的な茎が立たない上に、根切虫が発生してかなりの食害。
それでも7月の天候は3年ぶりにアスパラには良かったので、
7月末には立茎の若茎が萌芽を始めてくれた。
露地立茎の面積は昨年と変わらないが、夜温が昨年より低かったため、
収量は昨年の60%程度となってしまった、これはハウスも同様。
秋も早く、8月下旬には10度くらいに下がって萌芽が弱まり、
9月10日くらいには品質は大幅に低下した。
露地収穫は9/15まで。ハウスは9/22.

収量は春で前年比10%減、夏芽は30%減。
全体では20%程度の減収となってしまった。
ところが、今年の養分転流はなかなかよかった。
来年はよほどの霜や低温じゃない限り、増収が見込めそうだ。
ちなみに、H23H24H25定植のアスパラが来年から収穫可能となりそう。
基盤整備による栽培面積減少を乗り切れるかは、この新植次第。

来年の対策としては、夏どりの面積拡大を考えたい。
天候任せではなく、畑を選んで質と量を両立させる。
あとは、仕事してる人の確保。
今の倍いても困らないどころか、ありがたい。
その他作業面の細かいところは省略します。
書くとキリがない。



営業

今年から本格的に営業活動を開始した。
それまでやっていたが、大規模に、目的をもって、行った。
今年の減収にも関わらず黒字に終えたのは、営業のおかげ。
ただ、営業といっても、そんな次元の高いものじゃない。
営業ツールをみたらがっかりする人もいるんじゃないかな(笑)
でも私が製造や商品について語ることって、そんなに多くない。
分かり易ければ、いいのだ。
それだけのアスパラを38年作り続けてきたうちやま農園あっての営業。
それほど大変じゃないですが、周りの人が「信用があっていいよね」
というほど楽じゃない。だって、知ってる人なんてほとんどいないんだから。
しかし、農協に出すだけで経営できる生産を行うことがあくまでも理想。
潰れちゃ何にもならない。
前職の経験から、自信はあるし、お願いもしない。
お互いのニーズが合えば善し。



勉強

年始にビジネスバンクという会社の経営セミナーに参加したことは
経営に大きな影響を与えてくれた。
商品の在り方、営業について、管理について、考え方の基礎ができた。
紹介してくれた親戚に感謝。
人との出会いは減った。
REFARM北海道の世話人を退いたことで注目も下がり、
打ち合わせなどもでなくなったので、半減くらいのイメージ。
地域での関わり方については、様々な情報を得て、方向転換する。
消去法であるが、自分のやるべきことや進むことがだんだん明確に。
自分のメッキが旨い具合にはがれてきているというイメージ。
どう馴染むか、どう尖がるか。

読書は結構した。
小説ももちろんだが、雑誌、ビジネス本、食に関する本や記事。
ここ5年では最も充実したかもしれない。でも、もっとしたい(笑)



その他

今年大きく変わったことは、妻が事務仕事をやってくれたこと。
これまでの5年は、超繁忙期には1日3時間睡眠で、
昼は畑で夜はパソコン、という苦しい状況が続いていた。
夜に行う4時間程度の仕事を妻がやってくれているので、
畑では身体も頭もよく動きました。
それがいい面に派生したと思います。
父と母はだんだん年老いて行くので、あまり仕事してほしくない。
健康な体あっての楽しい老後ですから。

子供たちの成長は、みていて楽しいレベルに。
あまり育児が得意じゃないので、コミュニケーションをとれるようになった
子供たちとようやく関われるようになった、という感じ。
子供がいなかったら、自分のことだけ考えて仕事に突き進んでたと思う。
それが良いか悪いかじゃなく、想像したら楽しい、というだけ。

経営については改善余地が沢山あって、ありがたいです。
基本におくのは、農家は作ってナンボ、という考え。
高付加価値云々あるだろうけど、いいものを沢山つくれてから、だと思います。
北海道の農業はまずそれが基本だと思います。
本州ではそうは思いませんが、国策で農地を作りやすくしてもらい、
食糧供給を期待されたお金が投入されているからです。
その他諸々もここでは割愛。

慰安旅行には毎年行きたい。
もう少し稼いで、パートさんやお客さんにもサービスしたいし、
これからの農家を育てて行きたいとも思ってます。
やりたいことが湧いてきた年末。
また成長できたことと、気付かせてくれた友人たちと、
支えてくれたみなさんと、辛抱したアスパラと、
包んでくれた土と、などなど、今年も感謝だらけです。



それではみなさん、良いお年をお迎えください。

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