2010年2月6日土曜日

本について

私は、初対面の人や仲良くなりたい人に、どんな本を読んでいるか、どんな映画を見るか、休日の過ごし方をどうしているか、よく聞きます。その中でも、本がその人を短時間である程度わかるには良い材料です。
 

 
それで、私を理解してもらうのひとつの手段として、この冬こんな本を読んでます、という企画。強引ですね、すみません。雑誌はキリがないので載せません。
 
小説は、この冬も村上春樹にはまりました。ハードカバーは重たいので文庫しか読みませんが、海辺のカフカは最も面白かった。自分と向き合う物語や、道徳的にキワドイ部分を読んでいくのが楽しいですね。「Ran!Ran!Ran!」は駅伝の話ですが、主人公が後半全く走らない話で、遺伝子組み換えについても書いてある、超読みやすいストーリー。感動します。
 
「ガンジー」は娘のためにという名目で買いました。「食糧格差社会」は現場から離れた農業への視点が欲しくて読みました。「根物語」は単純にタイトルに惹かれました。「戦略思考コンプリートブック」は、5,6年前に呼んだんですが、ビジネススキルが落ちたのを懸念して読み直しました。
 
一番勉強になっているのが、「風景のコスモロジー」です。コスモロジー=宇宙観。米を作り始めて自然に逆らった生活を営み始めた農耕文化の発達とともに、人々の中に備わった、恐怖。自然への恐怖、人口増加への恐怖、死への恐怖。そこにコスモロジーが生まれ、またこれらを克服するために更に文明を発達させて、また新たな恐怖を生んでいく。それを、風景という視覚でわかるものを通して、日本の文化を再考する、という本かな。農家をやっていく上で、読んでおいて良かったな、と思いました。買った理由は、カバーが格好良かったことと、農村風景の蘊蓄に役に立ちそうだな、と思ったからですが、それ以上の大きな収穫でした。
 
娘がいるお陰で、私も妻もゆっくり本屋に行けないのがストレス。本屋さんでじーっくりといろいろな本を品定めして、買う。これが子供が一緒だとできないんですよね。しかしこの冬、1日だけその時間をもらいました、僕だけ。あの2時間はホント幸せだった~

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