2017年12月19日火曜日

経済理論の良し悪し

冬は、色々な情報が目にも頭にもとまります。
オンシーズンでは、目に止まっても、
頭の中はアスパラでいっぱいなので、
すぐに消えてしまいます。

今回は経済理論を語ろうという訳ではありません。
経済性が伴うのが自営業の宿命というか、
理念と理想だけでは事業は続けられません。

いつも思うことのひとつに、
「いいアスパラをつくり、
いいアスパラを食べたいと思っている人に、
いい状態で食べてもらうにはどうしたらいいか」
があります。
これを追っていると、いい生産者に出会って研鑽でき、
いい流通業者と交流して情報交換ができ、
いい小売店に品定めをしてもらったり、
いい消費者から厳しい意見をもらえたり、
色々といいことがあります。
ここに経済性もついてくるので、経営が成り立ちます。

でも、それだけでは、ここの経営はよくなっても、
社会はよく回らないと思ってます。
子どもにいいもの、栄養あるものを食べて欲しい。
そのためには収益なんか度外視でいいから、
給食や食費に困っている家庭に野菜や果物を届けたい、
そう思ってます。
これは、上記のようないいサイクルを生まないことが多いです。

その理由のひとつに、経済性が伴わないことが多いからだと思います。
私がそう思っていても、届けたい子供たちと私をつなぐ
体勢が整っていないのです。
「お前がやればいい」という乱暴な理屈はここでは無視します。
だって、それやってたら私がモタナイ。
社会で解決したいことのひとつだと思ってます。

本来は、規格外とかキズ物の青果物は、
そういう流通に乗るのが相応しいと思います。
農家や加工業者が経済の理屈をかざして利用するのではなく、
困っている人や、大事な身体をつくっている子供たちに。
その仕組みはこれから作れるのかな。
10年間農業をやってきて、
ずーっとぼんやりと頭から消えないことのひとつです。
我々は実践者たる経営者でありながら、
社会の困りごとを解決することを生業としているとも言えると思います。
ひとつの恩の還元方法として、模索します。


12月中旬でこの雪は、久しぶりの大雪の予感。


子供たちは17日に初滑り。


そして夏に出来ない食べ歩きができる冬。
札幌を離れて10年にもなるため、尊敬する小西さんの
著書をもとに出かけたいと思います。
(アスパラの発送先がたくさん掲載されているのも嬉しい^^)

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