2009年1月30日金曜日

お食い初めと、農業への疑問。

 さっそく、親ばかですみません。愛娘が100日を迎え、先日お食い初めをした一幕です。鯛を前にヨダレをたらしますが、この美味しい鯛は、我々でいただきました(^v^) 農作業は休みですが、1年の経理をまとめる作業中に、疑問だらけになったので、その中のひとつをご紹介します。
 それは、小麦です。前置きとして、日本の農作物が高いのは人件費が高いからで、人件費が高い理由は物価が高いから、です。要するに、高いといわれるその人件費をもらわないと、作業者は生活ができないのです。しかし、小麦については、収入の約8割が国からの補助金なのです!ただし、産地づくり交付金、とか、安心安全対策費、とかさまざまに名前を変えて雑収入として入ってます。
 
 昨今では小麦は国産への需要が高まっているし、米や大豆も同様で、農家の今後は明るいと思われがちです。確かに、小麦の買い取り価格が上がって、現在の補助金がそのままもらえるとすると、農家の所得は増えるでしょう。しかし、前述したように収穫での収入よりも補助金の方が遥かに多い、ということは、買い取り価格が上昇すると補助金が削られる可能性があるということでしょう。実際、石破大臣は制度を変える法案の作成中ですし。
 でも、それでいいと思う。というか、農家、補助金もらいすぎでしょう。我が家もそうですが…。しかし、そうしないと、国産の小麦は誰も作らなくなってしまうのです。小麦を作っても1反当たり10万円くらいの収入ですが、そこから管理経費(農薬、肥料、機械償却、手間賃などなど)を引くと、8万円くらいかな。土地代を払うなり、買ったら1反30万円もするから、何年経ってもペイしない。
 生産することは、食料自給率向上にもなるし、日本および世界のために必要なことです。しかし、経営がなりたたなく、且つ補助金(要は税金です!)を使ってまですることかな、と思うわけです。現にコメは減反といって、米を作るのをやめて他の作物をつくることで補助金をもらっているし、かと思えば野菜農家はほとんど補助金なしで農業経営を行っているし・・・。
 
 かつては、農家は政治家の票田として飼いならされてきたから、国策に乗って補助金をもらうことに特別な感覚はなく、それを利用している馬鹿な政治家こそ問題で、それに気付かず投票している農家も問題だな、と思ってました。でも最近では、いろいろな意見を農家から聞くうちに、生産者としての意地、みたいなもののあるのかな、と思ってきました。いずれにしても、農家と政治は関連性が強く、農地や灌漑設備・水利権などの利権、特に既得権が複雑に絡んでいるので、簡単には解決しないな、とも。
 農業経営継続のために補助金が必要?国産小麦の適正価格とは?国際価格との何倍にもなる価格差を埋めるために補助金を使っていいの?施設や機械を買うための補助金利用って、農家の優遇されすぎとは思わない?
 我が家もしくは美唄農協だけのことを考えると必要でも、消費者・社会からみて不要なことはあるなぁ、と考えてしまいます。農家たるもの、自分のことだけを考えていては日本を食で支えることはできないと思います。各農家の日本の食を考えた行動。それこそがみんなが納得いく農業制度につながると思ってます。でもすみません、まとまらないです。

2009年1月17日土曜日

定時総会×2

 遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます。
 本年も、うちやま農園をよろしくお願いいたします。
 そして、私のブログも、引き続き本音をストレートに書いていきます。

 さて、1月16日は、所属する2団体で定時総会が行われました。1つは写真の日本青年会議所(JC)、もうひとつは、美唄農協青年部(JA青年部)です。
 それぞれ所属して1年ですが、昨年は新参者にも関わらず、辛辣な意見を真っ直ぐに誰彼かまわず言い過ぎたようで、諸先輩方から少々注意をいただきました。そこで今年は少々控えめにしてみました。というか、人を傷つけず、論理よりも感情を優先させることに方向転換。すると、早速よいコミュニケーションがとれまして、それぞれ、やる気がでました。JCでは、昨年取り組んだ「おにぎりプロジェクト」をいかに充実させていくかを再認識、JA青年部では新組織体制での事業を確認しました。・・・でも、本音では、やはりJA青年部は農家の古き悪しき慣習がそのまま組織の常識となっている(美唄だけなのか、他も同じようなところがあるのかはわかりませんが・・・)ので、物足りなさを感じつつ、自らの行動があってこそだな、と危機感を感じることの方が強いです(^^;)
 思うに、自分の意見を人にぶつけることで、それが正しいかどうかの検証をすると同時に、同僚や先輩方が意見してくれて、それを受け入れて自分の道を探っていく、というのが自分のスタイルのようです。マゾではないのですが、人から叱咤・注意される環境が自分にあることが、とても恵まれているな、といつも思います。これまでの会社でも、常に人に恵まれてきましたが、やはり、農業をやっていても同じでした。ありがたいことで(^O^)