2020年5月30日土曜日

毎年の感謝

間もなく露地アスパラのギフト発送が終わります。
今年もたくさんのご注文に感謝です。

今年は新たに、6回もアスパラをお届けするという
セットを作ってみましたが、なんと
けっこうな数のご注文があり、
アスパラ好きが多いことを痛感しました。

ギフトは秋まで続きますが、
露地アスパラがメインのうちやま農園は、
この時期のギフトが最も多く、
この時期の作業場は戦場のようです。
一段落するのは、寂しいですが、ほっとします。

昨年のマツコの知らない世界から
1年も待ってご注文いただいたり、
毎年お取り寄せいただいたり、
贈答品として利用していただいたり、
久しぶりに購入いただいたり、
過去最多のご注文をいただきました。

今年の北海道のアスパラは、全体的には豊作傾向で、
天候も局地的被害を除いてはおおむね良好で、
量品質のものがたくさん流通しています。
ここ2年の不作で栽培を止めてしまった
アスパラ農家がたくさんいますが、
踏ん張った農家の努力の結晶だと思います。
どうぞみなさん、今だけの、
北海道の美味しい露地アスパラを堪能してください!

2020年5月28日木曜日

これを機に、て、そもそも…

遠くに霞んで見えるのが、スタッフの方々。
7名います。
今年、定植する畑の長さは、350m。
2年前に植えた畑の隣に、同様に55a、
約1万株植えました。

定植は手作業。
機械で溝を掘ったあと、
30cm置きに苗を置いて、
あとは手で植えて土をかける。

植え終わった後は、こんな感じです。
雨前でこれから気温が上がるという最高のタイミングでした。

それにしても、種の品質は最悪だった。
良い時のウェルカムなら1dlで3,000粒くらい。
それは10年以上も前の話で、昨年は3,500粒、
今年は4,000粒も入っている可能性があるとか、
もう悪い種を選別きちんとしてほしい。
写真は、右が健全苗、左は奇形苗です。
萌芽本数、太さ、こじれ方で見分けます。
ウェルカムの苗は7,000株ありましたが、
分けたら1/3は廃棄でした。

気づかずに植える農家はたくさんいるし、
圃場で枯れても育て方悪いと言われておしまい。
アスパラは3年かかるから、その間に枯れたら最悪ですよ。
ゼロじゃなくてマイナス。
それなのに種の品質が悪いって、どうなってるんでしょうね。


雨、降る時は多すぎる。


さて、タイトルなんですが…。

外国人労働者が来れないから、農作物の収穫がピンチ、
みたいな話をよく聞きます。
確かにコロナ禍によって表面化した事象ではありますが、
コロナだけが原因なんでしょうか。

 常々申し上げておりますが、
農作物の価格が生産原価を全く無視した、
量販店が売りたい価格、に支配されている気がしています。
実際、消費税があがっても、物価が上がっても、
市場での価格は横ばいか下がる一方。

その安い取引価格に合わせるように、
経費を削るしかないと考えてしまうと、
園芸作物の経費で大部分をしめる労働力を、
海外の安い労働賃金でなんとかしよう、
という発想はわかります。

輸出も同様ですが、間に何人も入って、
中間マージンがたくさん発生するような仕組みに、
本当に頼っていいのかどうかを、もう一度考えるべきだと思います。
視野が狭くなっていないでしょうか。

結果論だろ、とか、これは仕方ない、とか、
色々あると思います。
でも、量販店が消費者を代弁しているなんて、
たぶん半分は嘘です。
おっと、書きすぎたの、少し削除しました(笑)

うちも頑張ります。
必死ですよ、経営を続けるのって。
そして、うちも人(仲間)に頼ってますし。
でも、家族やスタッフが笑顔で働いてくれて、
お客さんが喜んでアスパラを食べてくれる。
この単純な仕組みを追求していきます。

2020年5月23日土曜日

ピークはいつだ?

雹の次は、霜に脅かされました。
朝作業を始めると、何だか空気が冷えすぎている。
車のガラスも水たまりも凍ってませんでしたが、
ハウスの表面がガリガリに!



幸い、アスパラにはほぼ被害がありませんでしたが、
冷えすぎたので少し筋が固くなってしまったかもしません。


しかし、ピークらしいピークがきません。
露地アスパラの収穫開始から10日以上たちますが、
20度を超えた日は1日のみ。
ドカッととれる日がなくて、拍子抜けしてます。


なかなか休校が明けない北海道。
いとこが体を動かしに農家のうちに遊びに来る。
水たまりにゲンゴロウがたくさnいて、大興奮(笑)


露地収穫が忙しくないので、ハウスの管理作業が進みます。
上記を更新し、下記に。


ハウスの培土作業もあっという間におわります。


今日から、露地アスパラの定植作業です。
今年は60aに、スパーウェルカムとウェルカムを植えます。
毎年少しづつ、いい畑を増やしていけたらいいなあ。

前回の露地の定植は2年前。
その時は55a。
昨年はハウス1棟のみ。
今年は露地のみ。
来年か再来年は、ハウスを増やして定植します。

2020年5月18日月曜日

雹(ひょう)かい!

5/8、露地のアスパラが待ちきれない息子と、
畑周り。
写真用とはいえ、振る舞いがわかってきたようで(笑)

5/11、いよいよ収穫開始!
ハウスとは違い、露地は自然環境任せ。
生育もゆっくりですし、水や養分も、
十分に与えられなかったり、過剰だったりと、
とにかく過酷な環境を生き抜きます。
その味は、積み重ねた忍耐の成果といいますか、
とにかく野性味にあふれています。


ところが、5/13の14時ころ、
雨予報があたって雨が来そうだなと構えていたところ、
降ってきたのは、なんと、雹。
アスパラにはキズや凹み付き、私の心もどん底まで凹みます。
霜の被害がなくて良かったなーと思っていた最中、
まさかこの時期に雹とは。
就農して13年で初めての体験ですし、
両親も本当に久しぶりとのこと。


幸いにも、降雹は局地的なので、
3枚ある畑のうち、1枚はほぼ全滅ですが、
残りの2枚は2割くらいの被害で済みました。

14日には、今年初めての1日2回目の収穫を行いました。
気温が25度くらいになると2回どりが必要ですが、
22度でやや蒸していたため、よく伸びました。
しかし、収穫期に入っても20度超えたのはこの1日のみ。
まだまだ寒い日が続きます。


ローラースケートに挑戦する、暇を持て余す子供たち。
ムスメのはもらいもの、
ムスコのは、私が34年前に祖父からもらったもの。
ずーっと取っておいて良かった!
バランス感覚は…、
私に似てあまりないかな(笑)

2020年5月6日水曜日

あの焦りは…

4月上旬には「5月連休にはピークに入る」と
思っていた露地アスパラが、
本日現在、まだ出始めてくらです。

アスパラ収穫が忙しくなる前にやり終えたい、
2棟のハウスの解体と、1棟建築。
スタッフの力を借りて、まもなく完成です。

ハウス管理が忙しくなるこの時期。
収穫が一段落し、夏アスパラ、そして来年の
春アスパラへの準備が始まります。
堆肥や土壌改良剤、肥料を散布して、
緑の小型機で耕起し、同じく赤い小型機で培土。

これ、あるハウスの施肥です。
かなり多いですが、かなり収穫しましたから。
これは技術でも何でもないので、
公開してもなんでもないのです(笑)

子供たちは体を持て余して、従兄弟たちと家で大騒ぎ。


ホワイトアスパラがピークです。
いい出来です。


露地アスパラが待ちきれないのは、私だけではありません。
ムスコとサッカーしながら、圃場周り。

こちらは2年目のメーデルです。
良い生育してます。
欠株がなく、そろいもよく、味も良いです。

もう連休終盤なのに、ハウスの温度管理を失敗して、
アスパラの頭部を焼いてしまいました。
本当に情けないし、油断です。
今後気を引き締めよということだととらえ、
体調を整えて超繁忙期に臨みます!

美味しい露地アスパラ、楽しみだ!!