遠くに霞んで見えるのが、スタッフの方々。
7名います。
今年、定植する畑の長さは、350m。
2年前に植えた畑の隣に、同様に55a、
約1万株植えました。
定植は手作業。
機械で溝を掘ったあと、
30cm置きに苗を置いて、
あとは手で植えて土をかける。
植え終わった後は、こんな感じです。
雨前でこれから気温が上がるという最高のタイミングでした。
それにしても、種の品質は最悪だった。
良い時のウェルカムなら1dlで3,000粒くらい。
それは10年以上も前の話で、昨年は3,500粒、
今年は4,000粒も入っている可能性があるとか、
もう悪い種を選別きちんとしてほしい。
写真は、右が健全苗、左は奇形苗です。
萌芽本数、太さ、こじれ方で見分けます。
ウェルカムの苗は7,000株ありましたが、
分けたら1/3は廃棄でした。
気づかずに植える農家はたくさんいるし、
圃場で枯れても育て方悪いと言われておしまい。
アスパラは3年かかるから、その間に枯れたら最悪ですよ。
ゼロじゃなくてマイナス。
それなのに種の品質が悪いって、どうなってるんでしょうね。
雨、降る時は多すぎる。
さて、タイトルなんですが…。
外国人労働者が来れないから、農作物の収穫がピンチ、
みたいな話をよく聞きます。
確かにコロナ禍によって表面化した事象ではありますが、
コロナだけが原因なんでしょうか。
常々申し上げておりますが、
農作物の価格が生産原価を全く無視した、
量販店が売りたい価格、に支配されている気がしています。
実際、消費税があがっても、物価が上がっても、
市場での価格は横ばいか下がる一方。
その安い取引価格に合わせるように、
経費を削るしかないと考えてしまうと、
園芸作物の経費で大部分をしめる労働力を、
海外の安い労働賃金でなんとかしよう、
という発想はわかります。
輸出も同様ですが、間に何人も入って、
中間マージンがたくさん発生するような仕組みに、
本当に頼っていいのかどうかを、もう一度考えるべきだと思います。
視野が狭くなっていないでしょうか。
結果論だろ、とか、これは仕方ない、とか、
色々あると思います。
でも、量販店が消費者を代弁しているなんて、
たぶん半分は嘘です。
おっと、書きすぎたの、少し削除しました(笑)
うちも頑張ります。
必死ですよ、経営を続けるのって。
そして、うちも人(仲間)に頼ってますし。
でも、家族やスタッフが笑顔で働いてくれて、
お客さんが喜んでアスパラを食べてくれる。
この単純な仕組みを追求していきます。