2009年9月26日土曜日

今期のアスパラ終わり


昨年のブログに続き、今年もばらばらのアスパラです(笑)
今年もありがとうございました。明日は霜が降りるそうで。
 
最近、日経MJのセミナーにて小阪裕司氏の講演を聞いて、
うちやま農園のアスパラについて気づいたことがある。
(ちなみにセミナーは、人の行動と感性から業績向上を
考えるニューロマーケティング系のもの。勉強楽し。)
それは、泥炭地で作っている、という難易度の高さ。
もともと山菜であるアスパラは、水捌けが良い土地を好む
ので、美唄で作るまでは、火山灰や砂地でおもに作られて
いた。現在もそれが多い。なぜ泥炭地が難しいかというと、
まず水捌けが悪い(これは暗渠でクリア)、次に窒素分が
多い(しょうがない。こういう土質、という割り切りでクリア)、
さらには、有機成分が多いために細菌類が多くて病気に
なりやすい(防除回数が多くなるが仕方ない。クリア)、
などなど。枚挙に暇がない。36年前に作り始める時には、
泥炭地でアスパラなんて、絶対に失敗する、おかしなことを
始めるもんだ、などと周囲に囁かれたそうです。
でも、泥炭地のお陰で、独特の甘みが出て、根本まで柔ら
かいアスパラになるのです。
これ、来年はもっとアピールしようかな。露地主体の栽培は
北海道に多いが、泥炭地というのは北海道でも美唄くらい。
いい武器だ。
(内緒話ですが、水稲に泥炭は向かないと言われてます。
蛋白が高くなってしまうそうで、食味悪に。でもそうすると
美唄の米が売れなくなるから、大声では言えない…。)
 
 

綺麗な夕日が見えるとこに住んでます。今だけ。

2009年9月20日日曜日

こんな状況です


3日見ない間に、キャベツがもうこんなに。
巻きはじめるには少し早い気がする。もっと大葉が広がらないと大きな玉にならないのに…。窒素不足かしら?雨と日照時間は適度だしなあ。このあと、肥料を葉面散布しました。
 

こちらは緑肥のひまわり。低温により花は咲きそうにありません。小麦収穫後の畑約3haがヒマワリ畑です。
 

左は酸漿(ホオズキ、鬼灯とも書く)ですが、種類はわかりません。もらった実から種を植えただけ。味はフルーティで、ハッカっぽい。パスタさとうの料理長によると、ヨーロッパ系の食用ホオズキだろう、と。
 
右はソラマメ。やっと着莢しました。大きくなればいいのだが…。

病株と健康株


全然違いますよね、左右の写真。
 
左が、長雨によって防除適期を逃したために立枯病にかかってしまったアスパラです。こうなると、立枯の進行を止めるために殺菌剤をかけ、なんとか養分が株に転流するように延命措置をとってやるしかありません。ひどくなると、春のアスパラがとれなくなります。
 
右のアスパラは、ほぼ健康な状態です。同じ畑でも、風当たりやアスパラの密集度合いなどのちょっとした加減でこんなにも差が出ます。露地栽培だから、特にそうです。この状態のまま、倒れることなく養分転流するには、台風や雪で倒伏しないことが条件です。積雪地帯なので、転流率は50%くらいですが、これを100%にできれば、北海道のアスパラ農家はもっともっと儲かります。あとは経費との兼ね合いで、どれだけ良い方法を見つけ出せるか、です。まあ、積雪による恩恵もあるので、雪が悪い、というわけではありませんし、倒伏しなければ、だけでもダメなんですけどね。
 
またしても長いですね。毎朝気温が10度以下にさがっているので、もうアスパラの萌芽はほとんどありません。要は、収穫が終了したこれから時期のアスパラの管理も大事なんです、ということです。

2009年9月15日火曜日

怠慢??

更新が遅いですよね、私のブログ。 毎日の更新を日課にすると、絶対に続かないな、と、開始当初から更新を遅くしてます。いや、目的が違うと言うべきかな。
 
現在、訳あって引っ越し中。
今年中には新居を公開します!!
 
引っ越し、生涯で9回目。農家は引っ越しがないので、小さい頃は転校生に憧れましたが、高校を出てからは引っ越しだらけ。変化を楽しむ、とは、仕事に限らずです。

2009年9月6日日曜日

秋晴れは程遠い


今年最後の体験農園に、千葉県から若い夫婦が
いらっしゃいましたー。
あいにくの時雨もようの中、美味しそうなアスパラを
探してきてくれました。仲良さそ(^^)
 
 

さて、午後からはハウスのアスパラを植え替えするに
あたって、暗渠掘り。機会は自前。ところが、
連日の降雨によって土が軟らかすぎたために断念。
ハウスを先に張って土を乾かしてからやり直すことに。
当初は暗渠は既存のものを利用する予定でしたが、
水捌けの悪さから、急遽やることにしたため、
段取りが滅茶苦茶。今年の定植も諦めるか…。
 
 
ここから、長いかも。
先日、父が代表を務める「そらちDEい~ね」という
グリーンツーリズム(GT)団体のお客様で、GTの
レポートを書いているという札幌大学大学院の方が
うちやま農園にいらっしゃいました。
そこで改めて感じたのが、2代目がやってきたこと、
やっていることのお陰で、随分と広い視野にたって、
多岐に亘る活動にも参加で来ているな、ということ。
これを、当たり前、と考えるか、恵まれている、と考える
かで、対面、対自分において、成長が分かれると思う。
感謝の顕れというか、したことされる、というか。
人にしたことは自分に返ってくる。こらが真理、と
以前に教わったことがある。
肚に落ちた。
だから、自分に訪れたことは、良かれ悪かれ、自分が
起こしている、自分が選んでいる、すなわち自分の
責任なんだ、とすべてに納得がいくようになった。
話がややそれました。
ちょっと違うけど「愚者は教えたがり、賢者は学びたがる」
この言葉、結構好きで、謙虚に学び続けることが、
成長への早道。現在の状況を悲観も楽観もしすぎず、
ただ機会は今しかない。そう日々を過ごしている…否、
半分くらいかな。やはり自分に甘いから忘れちゃう。
いいたかったのは、自分の受け止めかたと表現の
しかたで、未来は小さいながらも変化していく、ということ。
 
ひとりごと
改めて言いますが、私は無宗教です。でも、D.カーネギー
に影響されているということは、キリスト教なのかな??