2013年3月27日水曜日

起業

農業を始めることは、起業と同じ。
これは間違いない。

そして、後継ぎも、起業と同じくらい難しい。と思う。

始めたいこと以外に、過去に作り上げたものを理解し、受け入れ、活かす。
無借金・黒字の営農なら失敗をする余裕もあろうが、うちやま農園はそうではない。毎年が勝負。
帝国データバンク風に言えば、売上が3000万円以下の小企業なのだ。

認めよう。
補助金をもらってなかったら営農を続けてこれなかったことを。

目指そう。
補助金をもらわずとも、五年に一度の天候リスクに対応できる露地アスパラ主体の営農を。

ステップは、先が見えないくらいある。
登るしかない。

登り方はわかってる。つもり。
不安を味方に。

行った感想です。
http://bbank.jp/
北海道でも開催を予定してます。
農家のこせがれを沢山集め、みんなで良くなろう!

2013年3月18日月曜日

いい香り

ハウス内、16日にようやく土が見えました。
ハウスは閉め切ることが多いので、土の香りで溢れます。
春を早く感じますが、ハウスの外は2m以上の雪山が。ははは…


ようやく三棟張り、いつもの眺めになりました。
もう一棟は、堆肥場の籾殻堆肥をブロアーで飛ばして、ハウス内に文字通り投入しようと考えてます。
今年は二週間ほどホワイトアスパラを収穫して、植え替えする予定。


先日、新設された土壌医検定を受けに。1,2,3級ありますが、今年は2,3級のみ。もちろん2級を受け、合格した気でいます。だって、簡単すぎる。合格しても、特に名乗りません。農家です、と名乗ることと同じレベル。農協や普及員は、最低限の知識としてほしいところですが。


さて、ハウスは4月10日には収穫してるはず!あー、ヨダレでる。楽しみー(^^)







2013年3月14日木曜日

ぶつぶつ書きます。

忙しい人は読まない方がいいです(笑)
写真もアスパラの話もなく、
ただただ、思ったことを書くだけです、今回は。
 
 
 
最近、Facebookやネットニュースなどで、
TPP参加で、アメリカの支配下になるとか、
日本独自の文化が守れなくなるとか、
国民の生活がめちゃくちゃになるとか、
妄想もいいとこの投稿をよく目にします。
 
全く、くだらないにもほどがあると思います。
まずは農業者。
自分たちの利益を第一に考えている限り、
デモ行進したって誰も聞いてはくれませんよ。
政治やデモに訴える以外のアプローチもありますよ。
次に大変屋。
不安を煽って煽って、みんなに自分を見てもらおうとしたり、
自分の本を売ったり講演会に人を呼んだり。
面白いのかね。
ついでに経済界。
企業の成長だけが日本の生きる道ではないはずなのに、
結局は自社のことだけしか考えれないのね。
企業という組織は継続が目的化しているんだ、結局。
創業者は同じ思いなのかね。
そして日本。
東南アジアの国々を見殺しにしていいの?
これまで日本が辿ってきた道を繰り返さないように、
支えてあげることは考えないの?
国益国益って、自国のことだけ考える国が多いことに
遺憾の意があるわけじゃないのかい?
政治家については、自分たちが選んで任せてるし、
自分は政治家になる気はないので、
天に唾を吐くことになると思います。
 
ディスってばかりいてもしかたない。
どうしたら良いのか。
「流れ」のようなものは、止められないと思ってます。
諦めるしかないときもあります。
最後まであきらめない人よりも、
諦めて別の良策を探す方が合理的ではないでしょうか。
それに、反対という意思は、最後に多数決で負けた時は
何の介入もできないんですよ。
流れを受け入れつつ、最悪ここまではしないでくれ、とか、
自分で選挙に立候補して国政に参加するとか、
北海道だけ別の国になろうとか…、と、極論すぎか。
 
まずは、欧米を羨んだり尊敬したり真似したり、
そんな過去を受け入れた方がいいですよ。
だって、そうやって成長してきたんですから、日本。
その経済優先の方向が間違っていたから変えたい、
ということなら、道理は分かります。
便利さを捨てられず、石油や電気に頼って、
情報をとったり友人とつながったり飲み歩いたり。
今の価値観や利便性や衛生状態まで捨てれるなら、
本当の意味での改革に迎えるんでしょうね。
私は捨てられません。
 
だから、TPPに反対、は無意味だから、
(というよりもともと賛成でも反対でもないですが)
TPPに参加しても、日本の在り方が変わらないように、
できることを各々が発信していくことが必要だと思ってます。
 
伝統や文化を伝えたいなら価値や仕組みを考えるべきだし、
国民皆保険制度を守りたいならそれを続けられるシステムを再構築するべきだし、
農作物が大事なら農家を守るんじゃなくて成長させることを考えるべきだし。
 
相変わらず抜け漏れだらけの文章ですみません。
そんな簡単にいくかよ、と思うでしょ?
何も知らないくせに、と思うでしょ?
でも、私の考えですから。
そして、やってみないとわからないでしょ、何でも。
良くなる方向は何かをもっと考えたらいいのに。
 
 
 
事業継承について、考えた。
REFARM北海道の継承は、一応スムーズに行ったと思う。
世話人の6人は本当に楽しかったが、
自分たちの組織にしておくわけにはいかない。
もっと良くなる方向があるなら、それを行うべき。
継承を考える機会は何度かあったが、
実は最後の決め手になったのはある世話人からの一言。
「極論の内山くん」
こう言われて、あ、俺じゃまずいんだな、と決めました。
 
うちやま農園の事業継承はまだ先らしい。
これについて、明確にすべきだという意見もあろうが、
農家の親父がいかに自分勝手で、いかに世間知らずか、
ということは、知られているようで知られていない。
プライドも高いので、人に勧められての事業継承なんて、
絶対に絶対にあり得ないのです。
だから、私からは聞かない。
本人が渡していいと思ったら渡せばいい。
自分を追い抜いた、とか、ある分野で自分以上だ、
とかいう状態を望んでいるとしたら、それはガッカリ。
今まで何やってきたの?と思う。
抜かせちゃう人を、尊敬できるわけがない。
でも、せめて尊敬しているうちに継いでほしい(笑)
 
 
  
先日ハウスを張っていたら、父の友達の山本さんという
市内の農家さんが急にきて、手伝ってくれた。
用事があってきたのかと思いきや、
天気と時期をみて、ただハウスを張っているだろうと思ったらしい。
ただただ、手伝っていった。
お陰で1時間はやく上がれた。
夜まで父と談笑して帰った。
これが農家なんだよな、としみじみ。
手伝うことが特別なことじゃない。
ひとつのコミュニケーションというか、軽い善意というか。
当然良いことなんだろうけど、真似はできない。
素晴らしいけど真似できない。
そんなことをできないとすることで、善いことって減っていくんだな。
なんだかつまらない人間だな、とか感じちゃう。
おわり。

2013年3月12日火曜日

戦わない…

天候に逆らってしまったようです。
3日前まで土が見えていたハウスの内部。
2日間風速10m/sを超える地吹雪の影響で、
あっという間にに元通り、です。
 
天候と喧嘩しないように、です。
友人は、筋交い入れて、パイプで補強すれば、
雪とか風を気にしなくて良くなるし、
設置費用なんて、機械代や燃料代を考えれば
安いもんだぞ、と言ってくれる。
基盤整備が入ったら、ハウス立て直し時にはそうします。
そして、昨日は終日雪かきしてハウスを張れる状態まで
戻しましたが、今日は生憎の強風で外仕事はお休み。
 
 
昨年4/10の朝日新聞地方版。
今年も沢山とれますように。
 
  
ムスコ、可愛い顔してというリクエストに対して。
お姉ちゃんには内緒だ。
 
 
本日、強風のためにハウス張りを断念しましたが、
珍しい現象が。
ベタ雪の後で強風が吹いて、雪がコロコロ転がったので、
ロールケーキが沢山できあがっています。
写真では見にくいかも。
 
昨年、誰かのfacebook投稿で見たのですが、
実際に我が家で見たのは初めて。
美しい。
 
 
3/26、急遽東京に行くことにしました。
セミナーに参加するため。
http://event.bbank.jp/junbi/
みなさんもいかがですか?
これから経営を引き継ぐということは、ある意味で起業。
札幌でやってくれれば、とは思いますが、
意欲ある人が増えれば札幌でも頻繁にあるでしょう。
 
え?あるよって?
あのね、札幌で開催されている殆どの起業家向けのものは、嘘くさいのです。
勉強した人にとっては、自分で考える方がマシ。

2013年3月10日日曜日

3年ぶり

昨日からの猛吹雪。
この辺は陸の孤島になります。
 
そんな日は、家で事務作業。
と思いきや、修正必要な施肥設計や播種準備やだけじゃなく、
土壌医検定が一週間後に控えているのにテキストは
1/5程度しか進んでおらず…、やることだらけだ。
さらに、伊坂幸太郎の新刊まで発見して購入してしまい・・・。
ついでに最近このブログを良く読みます。
当たり前のことを書いてくれてます。オススメ。
 
 
ムスメは風邪気味なので本日のバレエはお休み。
で、育児は相変わらず妻に任せて、
私は3年分の書類や名刺、仕事スペースの片づけを。
かれこれ3,4時間、ようやく終わりが見えたので、
ブログに逃げてきたわけです。
 
綺麗すっきり片付いたので、今年から仕事スピードが
1.2倍くらいになると思います。
 
 
もうすぐ震災から2年になりますね。
当時は色々と考えることがありましたが、
今は、できると思ったことに取り組むくらいで、
いかに復興が進んでいないか、
いかに復興が難しいかを感じてい生活しています。
各種イベントなどのお陰で風化させないで済む、
という部分も、少なからずあるのは否定できません。
 
震災と言えば、先日の北海道での吹雪による悲しい事故。
一部美談として扱われたり、防風柵という対策が取られたり
している訳ですが、情報の扱い方に疑問もあります。
この辺りみたいに、常時吹雪く地域では、
吹雪ではまず外出しませんし、外出するとしても、
車には防寒具や車両救出道具を積みます。
そして、行先は家族に伝えるし、行く家にも行くことを伝えます。
 
津波の避難についても同じですが、
防災のために知っていること伝えることも
我々の仕事の一つだと思います。
海の近くに住むなら、北海道に住むなら、は同じ。
こんなに酷くなると思わなかった、も同じ。
知らなかった、では時すでに遅いのでしょう。
我々は知っていますが、伝えていなかったことに
少しだけ反省する必要があると思います。
防風柵については、全道各地に必要です。
人が死んだから設置、という行政には言葉がありません。
できる防災は自分たちで行う必要がありますね。
 
 
もうひとつ。
地域の防災は大切だし、買い物難民を地域で
助けることも間違ってないと思うけど、
それに対して助成金を出すことは、いいことなのかな?
 
地域の力というか、助けることで自活のための脳みそを
働かせる機会を失っていることに、我々は気付くべきではないのか。
そして、全員がわがままを言わずに、助け合う
地域を実現させたいと本当に思う。
金をもらうことじゃなくて、頭を使うことや
先人に感謝することで地域が成り立つはずだと思う。
(なぜあなたはそんなに勝手なことが言えるのだ、とは心に仕舞っとこう。)
まだ若い人がいるうちに、なんとかすべきだ。
 
 
吹雪は思ったほど酷くなく、明日から仕事再開できそうです。
雪は40cmくらい積もりましたが…。

2013年3月8日金曜日

ひな祭りと、農作業開始

田舎の保育園ならでは、の行事です。
スノーモービルでバナナボートを引っ張ってくれるんです。
田舎バンザイですね。
  
こちら、3/3に届あっぷりんご園の水木さんから届きました。
いつも粋な計らいです。
先日の東京飲み会では失礼をしていたので、より嬉し。

そして、雛人形の前で悪ふざけする2人。
ムスメの悪ノリに付き合えるようになったムスコ。
3/3に片付けても、早くお嫁に行ける訳ではない…。

先日、我が家で夢中の仮面ライダーウィザードのあそび場へ。
結局ふわふわで遊びはじめたら、ウィザードはどうでもよくなったけど。
 
札幌には冬の間、週一くらいのペースで行ってました。
新たなビルが建設途中。
ぼーっと見てたら楽しいんだろうなーと思いながら、
新規就農者支援のイベントへ。
起業と同じ新規就農。経験者のリアルな声は大切ね。
 
ハウス内の投雪を開始しました。
トラクタでハウスの外の雪を飛ばしてから、
3/1、3/2、3/5、3/6と投雪機を借りて作業しました。
3棟分(9a)のハウスの投雪を完了しましたが、
3/10大荒の天気予報をみて、ビニル張るのは12日くらいにします。
 

 
以下、雑感。
 
農作業日誌をつけることって、そんなに面倒なのかね?目的ないから当然かな。管理作業のひとつとして当たり前のことだと思うんだけど。さらに、各社が出している作業日誌のソフト、エクセルで充分すぎるくらい代用できんじゃん。クラウド化できるし。
 
ハウスの雪を飛ばして早期出荷しようとしているけど、基本的には天気と戦っちゃだめです。なんとか共存できるくらいならいいけど、戦うのは無謀ですね。
 
施肥設計、今年も悩む。露地とハウスの基本的な違い、父と私の仮説の違い、投入額と見込み収穫量との差、などなど、どこに落とそうかなー、と。