2024年9月26日木曜日

有機農業やってるアスパラ農家を視察

赤井川へ。

ホワイトアスパラで50年前から有名な滝本さんと、

友達の赤木さんの畑を見に。


赤井川は、茎枯病が発生していない、道内でも数少ない生産地のひとつ。

環境が羨ましいのはさておき、それは気候や環境だけではなかろう。

特に、赤木さんは有機圃場も慣行圃場もどちらも手掛けており、

アスパラを見るにはもうここしかないような農家。

性格も最高。


で、農薬云々もある程度はあると思うが、窒素肥料がかなり土に悪さを

しているのではないかと推測。

急激に硝酸態窒素を吸う環境にすることが、土にもアスパラにも、

無理がかかっているかもしれない。炭水化物だけやればいいわけでは無いが、

アスパラの本来の性質に寄った、春のみでがっちりと収穫する、

という生産体制に戻す必要があるのでは無いか、と。


春の収穫量が足りないと、ついつい夏で挽回と考えてします。

それがアスパラに無理をかけているかもしれない、と思ったり。

土に緩衝力を持たせることについては、方向は間違えていないだろう。

有機物の与え方についても、この冬は再考が必要。

作業のタイミングも。


もちろん、経営や販売、市場の状況も話は尽きない。

眠くなる前に帰ってきたが、久しぶりに充実した勉強だった。

2024年9月17日火曜日

ムスコのこと2

閲覧数が意外と多い、ムスコのことという5年前のブログ。

今読むと恥ずかしいくらいのムスコ自慢w

プロになるの?なんて当時は言われたりもしましたが、

期待と不安を親が抱える中で、ムスコなりにサッカーを通じて成長をしています。


小学校から中学校までの話は折に触れて書いていたと思います。

今は中学2年。

サッカーは、怪我と体調不良で不完全燃焼といったところ。

小学校では縁のなかった札幌トレセンに選ばれるも、

大事な大会や選考会の時に体調不良や怪我で参加できないことがほとんど。

チーム内でも上の学年のチームに選ばれるも、

怪我や体調不良で力を出せずに沈黙、試合にもほぼ出ない。

そうこうしている間に試合勘も鈍り、得意の連動も影を潜める。

暑さが一段落したので、これから挽回できるのか、また怪我か・・・。


通学に慣れるのに1年かかったのも影響ありますね。

体が小さいので負荷が大きくなります。

サッカーをする仲間が変わったので、自分の得意なプレーが

コーチにもチームメイトにも理解されずに、苦しんでいるのも感じます。

ワンタッチや連動が当たり前だった前チームと比べると、

とにかくボールを持ってからなんとかしようとするサッカーや、

フィジカルが前提にあるサッカーには馴染めないのかも。

プレースタイルも、誰からも評価されるものではなく、

好きな人と嫌いな人が分かれるスタイルなので、良き指導者に出会えるといいね。


そして、思春期。

楽しいことや勉強などのやるべきことが増えてきて、

やりたいことだけをやれた小学生とは大きく異なる生活。

反抗期、厨二病などなど。

変化を楽しく捉えている親ではありますが、ある部分では苦しんでいるのもわかり、

それを自分で乗り越えて、自主性を掴んでほしいと願っています。

たくさん失敗して、自分で考えろ、と。


コンサドーレのジュニアユースに昇格できなかった時点で、

プロは無理と烙印を押されたようなものだし、そのための努力もさほどしていない。

ストイックにやらないってことはその程度のサッカーへの情熱。

好きだけど、全てを賭けるほどではないってこと、よくわかります。

私もそういう子供だったw

どうやって好きなことと関わっていくか、これからもっともっと考えるでしょう。

早くに決める必要はないし、決めて道を狭めるより、

たくさんの選択肢を作る経験を今はしてほしい。

サッカーと勉強においては、早期に挫折していることが、

今後の人生でプラスに働かせることができる思考を持っているムスコだと思います。


長々と思いを書くってことは、私の脳みそを整理したかったってことかも。

でも、ムスコからは、想像以上に楽しい時間をもらっているのは間違いないです。

2024年8月28日水曜日

8月もあっという間

8/27は終日土砂降りの天気予報。
午後は家の中で体休めをしましたが、
夏の疲れなのか、頭が重く、体がだるいです。
2階の窓で軽々とよじ登るカエルくんです。

今年は昨年よりも3〜5度くらい低いように感じてます。
日中の気温はもちろん、夜も25度を超えていた日がほとんどなかったので、
植物たちは比較的元気に成長しました。
露路の夏アスパラが想像以上に絶好調だったので、
たくさんのお客様にお届けすることができました。


7/11から開始していた、土壌還元消毒。
8/19に覆っていたビニルを剥がし、
土を乾燥させて、施肥&ロータリです。
雨が入る局地があるので、まだ定植はできていませんが、
8/30に植える予定です。
パープルアスパラを7年ぶりに復活させます。

ミニトマト、今年は始めて8年間で一番上手にできています。
8/19から収穫開始しており、
昨年のような暑さもないので、花落ちも少しで、新芽焼けもなく、
2ヶ月の収穫を頑張るのみです。


以前、野中ファームの野中くんの畑を見て、
トッピングしないなんて、信じられない、
と思いましたが、
理屈をこねてやってみると、できてますね。
空気が流れることが大事です。


今年もアスパラの収穫はあと1ヶ月を切り、
作物もミニトマト、カリフラワー、ホオズキ、小豆を残すのみ。
まさかの春アスパラの減収によって大苦戦している本年。
最後まで本年と数年先を見据えた仕事の選択と集中をして、
怪我なく終えられるように頑張ります。

2024年7月29日月曜日

アスパラの生育温度帯


アスパラガスの夏。

北海道では収穫せずに放置する人もいますが、

本州においては収穫することが大事な仕事です。


今年は5/9に収穫を終えたハウスが、

6/25にはほぼ立茎が仕上がりました。

例年ですと、最低気温が15度を超えれば、

夏アスパラがどんどん出てきますが、

今年はいつまで経っても出てこない。


追肥しても、葉面散布しても出てこない。

立茎自体は良いはずだし、新擬葉は吹いてるし、

下枝も出てくるのに、新芽だけが出ない。


落ち込んでいた先日、涼しくなった途端に出てきました。

待つこと1ヶ月、ようやくピークに入りました。

30度を超える毎日に、アスパラの親木がついていかなかったのか?

本州では高温でも収穫しているよ?

北海道でも温度が低いところではとれているけど、

美唄では全域で前年の半分以下だった。


そういえば、立茎時の温度については、

ガンガン温度上げて成長促している農家がいたな。

昔の九州では温度あげないのが常識だった気がするけど、

近年の高温でアスパラに新たな技術が加わっているのかも。


これは、アスパラの生息温度帯が関係しているのではないかと。

北海道では、春から氷点下に近い温度を受けるアスパラ。

立茎時も最低気温は10度以下に頻繁に遭遇します。

0度〜35度なのか、10度〜40度なのか、許容範囲の限度はあるはず。

品種では差がなさそうだが、定植年によって差が出ている。

考えて検証するのは楽しい。

2024年7月2日火曜日

おわりが来る

スナップエンドウ、試作しましたが、見事に失敗。
たぶん、温度管理です。
ある地点から花が咲かなくなってしまいました。
得意先には平謝りです。
せっかく対応してくれたのに、申し訳ない。
味も見た目も良かったし、
来年は上手にできると思います。


ハウス内では、夏アスパラが少しとれ始めました。
こちらは、フザリウムの被害が克服されたハウス。
基盤整備で40cm土を剥がして盛り直したので、
問題ないだろうと思って作ったら、
フザリウムはそのまま生息しておりました。
アスパラ3年目で発覚し、春アスパラが腐っている。
やばい。
消毒?生物資材?病気も多いぞ?
ある温度帯だけで働くフザリウムですね、とか言う肥料屋は、
諦めるしかないと言ってたっけ。
やったことは、ファイバー水で潅水、堆肥とカニ炭で病気を、
NK52の微生物や農業塩などで菌を抑制したい。

という願いのもの、3年目は少ない収穫の中で、
病気をあまり出さずに経過。
4年目の今年。
完全回復ではありませんが、ほぼ正常化しました。
拗れたり、欠株になったところは1〜2割ありますが、
まあまあのアスパラハウスになりました。
良かった。

選果場も、夏の前にひと休み。
業者さんやシェフから、綺麗と褒められます。
整理整頓も仕事のうちです。


露地も新たなステージへ。
日々変化します。
立茎する時期に大敵なのは、豪雨。
叩きつける雨は、病気を呼びます。
何度か襲われるたびに肝を冷やします。


先日も豪雨予報で対策にハウスを閉めに行こうとしたら、
息子もついてきました。
中二ですが、まだお父さんと遊んでくれます。
このあと、キャッチボールを1時間くらいしました。
サッカーでは相手になりませんが、
キャッチボールならまだ私の方が上手。
 

終わりは、ホワイトアスパラの生産者の八木さんが、
アスパラ作りをやめるそうです。
もう疲れたそうです。
重鎮がやめる時、時代が変わる空気がなんとなくあります。
思うところはたくさんあって、
経営の話が入ってくるので、賛否あって書けません。
モヤモヤしている思いを、あの人と語ろうと、ご飯食べに行く
話を持ちかけております。
妻とも話しますが、他人が良いこともあります。

2024年6月16日日曜日

露地アスパラ終了

露地アスパラの季節が終わってしまいました。
更新が遅くなって申し訳ありません。
新加入のスタッフが大活躍、それにつられて、
これまでのスタッフの経験も加味されて、
仕事がスムーズに進みました。


露地アスパラの出始めは良かったのですが、
5月上旬までの高温が嘘のような低温下での収穫。
毎日温かくなることを期待するも、寒い。
雨も冷たい。

収穫開始が5/12ですが、温かくなったのは、つい最近。
6/10過ぎてからです。


スタッフがあまりに頑張ってくれるので、
Tシャツを作ってプレゼントしました。
もちろん着用は自由。
たまたま揃うと、嬉しくて写真をおねだり。

流石に顔はNGということだったので、後ろ姿です。


露地アスパラは、新圃場に最後の定植作業です。

339aの畑に、7年かけてアスパラを植え続けました。

以前には、300aを1年で植えたこともありましたが、

変化は急よりも緩やかな方が、対応しやすいですね。

今年植えたのは、最後の80aです。

100mあたり5〜6時間で植えられるので、

今回植えた5,100mだと50時間くらいか。

結構大変だったけど、時間で出されると大したことなさそう。


いつもの年より10日ほど早く立茎の準備をしています。

夏アスパラ、来春のアスパラ、5年後のアスパラのことを

考えての早期立茎ですが、今年はどこもそうでしょう。

昨年秋に高温のまま長雨になり、あっという間に雪の下、
という環境は、アスパラには養分を貯めるどころか、
浪費してしまったので、全道的にアスパラ不作となりました。
手をかけて、最悪は回避できるので、今年も手をかけます。

手が回らなかったのは、スギナ。
アスパラ畑がスギナ畑になるほど。
定植やハウスの仕事でこちらの畑は草取りできず時間が経過し、
こんな有様です。
いつも継続性の渦中にあるアスパラ。

その時その時にきちんとできることをやりたいですね。

2024年5月6日月曜日

4月はハウス

4月はハウスアスパラの収穫が始まり、
露地アスパラの準備が進み、とにかく準備が多い。

収穫開始時のハウスの写真は、毎回綺麗です。
アスパラだらけ。

雪溶けが遅れた今年は、4/8でこの状態。
ところが、4/10にはすべて溶けて、
4/12から露路の準備作業を開始。
それがあっという間に暖かくなり、
5/1にはこんなことに。
桜が早かった年には、やはりアスパラも早いです。

今年はスタッフと売り場に楽しんでもらうために、
販促グッズを作りました。

まずはTシャツ。
スタッフも来てくれますが、売り場の方も!

ある売り場では、私の写真もはられているようです。

そして、シールも。
これまでは、品質と人とのつながりで販売しているので、
グッズにはあえて力を入れて来ませんでした。

でも、新規開拓ももうしないし、
そろそろリピーターさん達を飽きさせない努力をしようと、
友人デザイナーに協力してもらいました。

シンプルで、ストレートで、柔らかくて、温かい。
とても気に入ってます。

ハウスの収穫風景。
何となく、綺麗だったので。

全国的に、今年のアスパラは不作のようです。
4割減という産地もちらほらあるようです。
当農園では、ハウスはほぼ昨年並みです。
昨年より良いと思っていたので、少しがっかりしてますが、
及第点です。

露地は、早くに萌芽しているものの、
9日に霜が降りる予報が出ており、そこで一旦リセットです。
残念。
霜被害は、10年くらい前に遡りますが、あの絶望感は、
思い出したくないですが、受け入れる準備はできています。
雹被害には、2年当たっていませんが、
その前は2年連続で当たりました。

真綿で首を絞めるような霜の被害と、
ハンマーの一撃のように一瞬で壊滅する雹の被害。
これから2、3ヶ月は、その心配をしています。
て、毎年書いてるかなw

2024年4月2日火曜日

今が一番良い、という思考

まもなくアスパラがとれはじまりますが、
忙しくなる前に、思考の整理として最後の投稿を。

経営のこと、アスパラのこと、子供のこと、
夫婦間のこと、家のことなどなど、
いつも「今が一番良いかもしれない」と考えてます。

どちらかというと心配性なので、この先もっと良くなるとは、
思っていても、信じにくいという思考です。
だから、これ以上良くならないとしたら、今は何をすべきか、
と考えます。
やっといた方が良いこと、やっちゃダメなことも、
この先良くならないかもしれないけど、それで良いのか?
と自分に問います。

投資や、進路、お金の問題も、そういう風に考えてます。
書いちゃうと、結構つまらない話かもしれないですね。


夕日とハウス。
静寂は美しいです。

萌芽前の蒸し込み開始の様子です。
準備万端の写真。

このポケモンカード、東京の美術館でたまたま貰えて、
当時ポケモン好きだった息子にあげたのですが、
現在では30万円の値がついているサイトもあります。
売る気ないですが、こういうの初めて持って、少し興奮してます。

大雪原でのサッカーできるのもあと少し。
これからグラウンドでの楽しいサッカーが待ってます。

ハウスの間の雪は、いまだにハウスと同じ高さ。
投雪機で真ん中を割いて、雪解け促進。

息子の学校のクラスメートが、お泊まりに来てくれました。
札幌からわざわざ来てくれて、親として嬉しい。
睡眠も2、3時間しかせず、遊びまくってくれました。


さあ、シーズン突入です!
今年も気合い入れて頑張ります!

2024年3月18日月曜日

変化を恐れない

昨年、規模拡大はやめて、小さい規模で経営する。
とどこかで宣言しました。
もう、撤回です。
そんなにうまくは行きません。

理想を掲げましたが、環境が変わりました。
もっと稼がないと、物価高で潰れます。

友人に言われて、スッキリしました。
それは、お前は変わることを恐れないし、
恥ずかしがらず前言を撤回できる、と。
すなわち、訂正力だと自負しています。

ものすごいスピードで変化する社会。
変化を受け入れて、即対応する。
変化に対して、逆らわないし、
変化を楽しめる心持ち。
それは、身についていると思います。


さて、ハウス内は、ようやく土が見えてきました。
いい香りがします。
放線菌の。
春が来たなー、と。


別なハウスではみんなで雪かきしながら、被覆。

一棟一棟、進めています。
難しい天気の今春。
対応します。

同じことをやり続けてうまくいく時代は、
もう30年前に終わっちゃったんだと思います。
好きなことや、自分の価値観は変わらないけど、
外環境の変化へは対応するのみです。
その中で、また個性も出る。
初志貫徹なんて、アホらしい。
訂正するのです。

2024年3月11日月曜日

リピーター第一の理由

投雪機で雪を飛ばすのが、シーズン最初の仕事。
購入からもう10年になりますが、
8年の時点でオーバーホールしており、
あと10年は頑張ってほしい。

2月の高温によって、早く雪がなくなるかと思いましたが、
2月末から3月初旬にかけては、大雪。
猛吹雪も重なって、平年並みに戻りました。
雪を除けたハウスの周りも、道路からの除雪が飛んできて
またやり直し。
それでも、しっかり除雪してくれる除雪業者さんには感謝です。

自然の猛威にさらされますが、
それによってできる景色はご褒美感があります。

昨年より遅れること1日、ハウスを張り始めました。
ほぼ同じようなペースで張っていますが、
中の雪を少なくしているので、去年よりは早く土が出そうです。


並行して、妻が進めるお客様へのお手紙の発送。
今年は娘もお手伝い。

毎年、リピーターさん向けに発送しているお手紙、
2月初旬から用意を始めて、あれこれ考えて、3月初旬に発送。
今年は少し遅くなりました。
毎年書いているかもしれませんが、
うちやま農園はリピーターさん第一主義です。
これは、個人のギフトの方も、飲食店の方も、
百貨店などの小売店の方も、全て同じ方針です。

買い支えてくれている方を大事にします。
同時に、アスパラを作りを助け続けてくれる家族やスタッフや友人を、
そして、アスパラに必要な肥料や資材などを届けてくれる農協や資材業者さんを、
大事なお客様とうちやま農園を輸送面で助けてくれるヤマト運輸さんを、
最も大切にします。

もちろん、たまに目移りします。
ここと付き合ったら有名になるかな、とか、
こっちに送ったら大きな取引になるな、とか。
でも、それはリピーターの方々を満足させて、その余力があれば、の話。
新規のお取引の際にも、それを了承していただいた上で、
お付き合いいただくようにしています。

お客さんを選んでいると思われるかもしれませんが、違います。
うちを選び続けてくれているお客様を最優先しているだけです。

デジタル化で便利な世の中になりましたが、
人と人のつがなりだけは、一番大事にしたい。
今年もそこは変わりません。

2024年2月24日土曜日

もっと美味しく、もっと楽しく

アスパラのこと、冬季間もことあるごとに思い出します。

経営的なこと、商品のこと、売り場のこと、
食べている人の顔、送った人の顔、
働くスタッフの顔、家族の顔、
アスパラ畑の様子、アスパラの伸びゆく姿などなど。

ある時ふと思い浮かんだのは、
「露地アスパラも、ハウスアスパラも、
もっと特徴もたせて、もっと美味しくできるじゃん!
もっとやろう。やれることいっぱいある!」
です。

これまで色々なことを試行錯誤して、
成功したことも失敗したこともたくさん。
ある程度、うちの泥炭土壌に合うことと、
うちには合わないこともわかってきた。

技術が固まってきたことを良しとしていましたが、
まだまだ良くする余地がたくさんあると、
何となく思ったのではなく、
確信的に思ったのです。

気持ちが昂ります。
何となく、毎年毎年、春には気持ちが昂ります。
好きなアスパラを食べれるからか、
新たな生産が始まるからか、
暖かくなってくることで体が喜んでいるのか。

今年は、明確な気持ちを持って臨んでいます。
いつも思っていることは、引き続き思っています。
そしてアスパラを作るのに最も大事なことの1つは、
働く人が充実しているかどうか。
楽しく前向きに、笑顔で仕事しているか。
それは間接的に、しっかりと、アスパラに現れます。
僕はそう信じてます。

今年も、変わりながら進化します!

2024年2月23日金曜日

2月あれこれ

2月は悲しいお別れがひとつ。
息子のサッカーチームのコーチが、
アルビレックス新潟のユースチームのコーチとして移籍、
チームを離れることになってしまいました。
送別会では馴れ馴れしく肩を組んで写真を撮ってもらいました。
みんなに好かれる、そして確かなコーチスキルで、
チーム全員から愛されていたと思います。
ケンタコーチ、ありがとうございます。
新潟での活躍も、その先の夢の実現も、信じています。

毎年の家族行事、日本料理とらやさんでのお食事。
今年も大満足のひとときでした。
とらやさん、将来のためにリニューアするそうです。
聞けばもう還暦とのこと。
続けられる形に進化するという、格好良い決断。
3ヶ月の休業期間には、畑にも遊びに来てくれる約束。
また深いお付き合いできたら、僕も幸せです。

2年ぶりに読む村上春樹「職業として小説家」
自分の仕事をどう捉えるか、というヒントがたくさん詰まってます。
振り返って自省し、確かな足跡を確認し、
次に向かうエネルギーをもらえます。

今年は雪が少なめだと思っていますが、
2020年もこれより少ない年でした。

そんな中で、気温が10度を超える日が2日も続く異常事態。
この雪、どこまで沈むかな、と思いましたら、
さほどでもなく。

そして2月18日、早くも除雪開始。
投雪機による雪除けを介しましたが、被覆はもう少し先に。
焦ってもいいことないですが、準備だけはしっかりと、着々と。

前々回の投稿に書きましたが、スタッフ募集、
お客様へのお手紙準備、バイヤーさんへのお見積もりなどで、
春の準備が進んでおります。
少しずつオンシーズンに向かって身も心も整えていきます。

アスパラ生産組合の役員、おしまい

※文章ばかりで長いので、ご注意ください。そして、個人としての感想です。読み流してください。

美唄グリーンアスパラ生産組合は、昨年で50周年。

父はその中で20年くらい組合長として運営側で
活動しながら、アスパラの生産を続けました。

私が戻ってきた16年前に、父は組合長を退任しました。
私が運営側として、加入したのは10年前、父の退任から6年後。
自分で言うのもなんですが、当然、次期組合長候補です。
しかし、その時考えていたのは、うちのこんな経営状況で
農家を続けられるのか?と言うこと。

外に対して少しいい格好する父は、家族に厳しく外に甘い。
家では怒鳴り散らしても、外では笑顔。
だから、経営状況が悪化していることを外の人はあまり知らない。
先輩に相談しても、組合としてもっと生産を頑張るしかない、と。
いくら生産しても、市場に出荷するのがメインの生産組合では、
人件費すら出ないくらいの赤字で生産を続けることになっていたのです。

現在では、担当者の努力と全体的なアスパラの付加価値向上で
ある程度は解消されていますが、あくまで「ある程度」。

役員として4年務めた時、翌年の大幅減収が見えていたので、
このままでは破産してしまうと思い、役員を辞めて自分で
付加価値を売ることに専念することにしました。
当時の役員さんは、それを理解して助けてくれました。
それが功を奏し、なんとか潰れずに済みました。
そして2年空いて2020年、再度役員の就任依頼。

衰退するアスパラ組合や生産者の疲弊を目の当たりにしていたので、
美唄のために、何より生産者のために、カムバックしました。
ところが、就任当日。
私が農協に出荷せずに自分でアスパラを売っていることに対して、
農協職員と組合員から、猛烈な責めを受けることになりました。
うちのせいで美唄のアスパラがダメになっている責任をどうとるのか、と。
俺だけじゃなく、農協も農家もみんな思ってるよ、と。
農協に出荷しないことで、猛烈な攻撃を受けるのは、なぜでしょう。
うちは潰れてでも農協に出荷すべきだと言う根拠はなんでしょう。
ほとんどの農家が、価格を見て農協か仲卸か出荷を決めている時代でも。
独占禁止法があるのに。

収穫量が多い時に選果場に持ち込むと、嫌な顔されるのです。
一生懸命作ったものが市場で余されているんです。
米農家は自分で売ってもいいのに、アスパラだけ、なぜ。
農協のために出荷しても、うちが潰れそうな時に融資すらしてくれないのです。

逆に、お客さんに直接送ると、
喜んだ声が返ってきます。
バイヤーからも喜びの声が返ってきます。
美味しいアスパラを評価してくれるので、もっと美味しくしようと頑張れます。
仲間が増えます。
競争相手も増えますが、食べる人のことを真剣に考えるのが生き甲斐になるのです。

私は私で、アスパラをつくり続けたいし、お客さんに喜んでもらいたい。
その仕事にやりがいを感じる中で、
それでも農協にはお世話になっているから、と思っていましたので、
農家のために、技術や情報をどんどん提供していこう。
でもには、私を敵視する人たちには、協力できない。
後半の4年間は、私を推して戻してくれた人のため、真剣にアスパラを
つくりたい農家のために、尽くしたつもりです。
もちろん、うちのアスパラ作りには手を抜かずに。

役員として役に立てたかどうかはわかりませんが、
私の意見・主張ははっきり言えました。
農協は農家のために努力すべきだし、農家は生産において妥協すべきではないのです。
これが基本だと思います。
どちらもサボらず信頼関係ができないと、破綻します。
現状では農家と農協の関係は破綻に近いですから。
でも、農協はまだまだ貢献していけると思いますし、
優秀な職員もたくさんいます。
日本と同じ。
一部のバカな権力者のおかげで、優秀な人が実力を発揮できていない。
この構図、どうにかしたい。
自立せよ、農家という名の自営業者!
経営者の自覚と、生産者の自覚を忘れてはいけない!
組織ではなく人を信用して農家をやろう。

ということで、今後もアスパラ農家のサポートは全力でやりますが、
生産組合の役員には今後もならないと思います。
支えてくれた方々、推してくれた方々、
本気で文句言ってきた方々、
こっそり排除しようとした方々、ありがとうございます。
私は、待っていてくれる方々のために、
真剣にアスパラを作っていたいだけなのです。

2024年2月16日金曜日

2024年スタッフ募集

2024年、スタッフ募集します。
美唄と奈井江に3/1に折込チラシを入れる予定ですし、
アルキタのサイトにも2/26〜掲載予定です。

10年ほど前から、仕事に合わせてスタッフを探していたのを、
スタッフに合わせて仕事を作るスタイルに変えました。
うまく回せている実感はありますが、もっと働きやすい職場にしたいし、
もっとたくさん稼いで、もっと楽しく仕事してもらいたい。

女性ばかりなのでそりゃあ揉めることもありますが、
サバサバとうまくやれる人たちが18人在籍してます。

どんな人を求めているかというと、いい人、です。
仕事のスピードとか経験は問いません。
そしてパートスタッフとしての募集なので、
限られた時間で効率的に仕事したい人や、
夏場だけ仕事したい人、が向いていると思います。

僕は、笑顔で楽しくする仕事の価値は、自ずと高くなると考えてます。
逆に、いやいややった仕事から生まれる野菜の味は、何かつまらないと。
家族もスタッフも、そしてお客様も満足する。
そんなアスパラづくりをしたいのです。

地元の方に来て欲しいのはもちろんですが、
札幌から土日だけ販売と事務仕事したいです、みたいなのも、
新たな事業が描けそうでワクワクしますね。
人に合わせて仕事を作ります。
奮ってご応募ください!

2024年1月25日木曜日

アスパラづくりや経営を考える時

一番大切にしている価値観は、シンプルにするってことです。
簡単にする、単純にする。
複雑で多様な考えを練りに練って、
やるべきことは考え抜いてシンプルにする。


大阪では、コンセプトがグチャグチャの建物。

面白いけど、画面に映した我々を見れるサービス。


単純じゃない方が楽しかったり、
長く興味を引いたりすることもあります。
でも、僕の容量から考えて、処理できなくなりますし、
大事なことをすぐに忘れてしまいそうになります。


うちのウリは生醤油。
良いですね。
実際にめちゃくちゃ美味しかった。

南米のコーヒー専門です。
たぶん、好きだからか、始めた時にそれしか知らなかったか。


この冬は考える時間がたくさんあります。
洗練されたシンプルな仕事をできるように、
頭の中をグチャグチャにしてモヤモヤさせて、
シンプルな物を浮き上がらせる作業がうまくいきそうな気がしてます。

2024年1月22日月曜日

2024年、始まりました

新年、妹家族が来たのですが、
子供3人と娘の後ろ姿がほぼ同じ高さ。
大きくなったもんだ。
150cmくらいの4人がおかしくて1枚。

ハウス内でも初遊び。
元気な子供達のために今年も働くものの、
雪深い今は、もう少し体を鍛えつつ休めます。

こちら、息子のサッカーで1枚。
コンサドーレ札幌以外の全道から選抜された13歳達の交流会。
決勝戦は札幌代表の2チームの対戦で、息子の所属チームが優勝。
サッカーの違いはあれど、観ていて楽しめました。

家族旅行、今年は大阪へ。
USJ、なんばグランド花月、京都、大阪市内などなど、
充実した旅行でした。
いつまで親と出かけてくれるかな。


仕事始めは、あるライターさんとの食事会から。
毎年冬に一回の食事会。
影響力ありすぎる方なので、こっそりとやってます。
円山のイタリアン「SABOT」さんで美味しい一皿。
なんとなくの年次報告会ですが、普段関わりの少ない方とのやりとりが、
頭の中の整理をしてくれます。
大事なことは何か、いつも正しい知見を与えてくれます。

最後には、久しぶりに本の紹介。
ゆっくりじっくり、時間を贅沢に使う読書が趣味の私。
この冬はそれができていて、嬉しいです。
オンシーズンに読んだ村上春樹著「街とその不確かな壁」は
僕の心に沁みる作品でしたが、
オフシーズンでの頭の中への入り方は、オンシーズンとは違います。
いつも通り、すぐに役に立つもの、表面的なタイトル、
流行っているもの、は選ばずに、
考えるよりも、感覚的に興味をもった本を素直にとる買い方。
人生にも、仕事にも、充電中。
もう2,3冊読もうかな。

2023年を少し振り返ると、我慢の年と考えてスタートしてました。
アスパラの収穫量が落ち込むことと、
物価高騰による経費の大幅増がわかっていたからです。
終わってみると、アスパラは横ばいだったものの、
暑さの影響でその他の作物は大幅減収で、
全体としては約1割減の収支となりました。

2024年は、物価上昇は落ち着くもののもう少し続き、
引き続き経費の増加を見込んだ中での経営となります。
一方で、収穫物においては、アスパラには前年よりも
大きなポテンシャルを持たせることができましたし、
高温対策もした上で改善できるでしょうと。
採用は今年も2年前に続いて行いますので、
良い方との出会いを期待しつつ、
体制に無理のない仕事を作っていこうと思っています。

今年もよろしくお願いします。