写真と共に、ここ2ヶ月の動きを書きますので、
少し長くなりますが、お付き合いお願いします。
カリフラワー、この時はまだ元気だったのですが、
ここまででした。
結球が始まった直後に肥大がストップ。
黒腐病を疑いましたが、どうやらそうではないようで、
苗の時期の高温が障害となっていたようです。
カリフラワーは前年の植え遅れを反省に時期はぴったりに
管理できたのですが、できないはずがない、という
思い込みで失敗しました。
2年連続での失敗は、少し自信を失くしています。
今年のカリフラワー以外の野菜は、
暑さの影響で手が回らず、ズッキーニが早期に終了して半分の収量、
ミニトマトは夜温が高くて着花せずに10月の収量が大幅減。
一方で、トウモロコシは3年ぶりの豊作、
新たに取り組んだフルーツホオズキもそこそことれました。
全体で予定の2/3程度しか取れなかったものの、
反省から来年への課題も明確になり、伸び代を見出してます。
メインのアスパラガス。
10月から一気に曇天雨天が増えた今年の天気。高温に耐えてまずまずの姿を維持しておりましたが、
資材の変更などによって、良い姿での越冬となります。
こちら、新商品のドライアスパラ。
露地は昨年の3割増、ハウスも2割増の
ポテンシャルを持って春アスパラに臨めそうです。
本年は2022年よりも2割ほど減収する見込みでスタート。
春は予定通り少ない収量で苦しみましたが、
夏の温度はアスパラには味方してくれたようで、
ほぼ前年同様の収穫量となりました。
それでも燃料費・肥料費は高騰しており、
ご協力いただいた値上げで横ばいの収支を維持できました。
露地もハウスも、美味しく、かつ量も増やす、
という経営基盤をつくるのに奔走してきた16年でした。
16年というのは、私が就農してき経った年です。
ようやく、整いつつあるような気がしています。
でも、ここが一番の山場。
過去に父の代から、何度も軌道に乗りかけては落ちているタイミングは、
うまくいきそうな時。
気を抜かず、手も抜かず、より真剣に取り組みます。
コアなファン、お取引様のお言葉により商品化。
秋に始めたのですが、あっという間に売り切れました。
11月、わずかな晴れの天気のアスパラ畑。
味は、凝縮感たっぷり。
アスパラマニアにはたまらない味です。
見た目に不安があったものの、逆に目に止まるようです。
うちにしかできない、アスパラマニア向けの商品は、
気持ち良いスタートとなっております。
11/26に視察がスタートし、途中一時帰宅したものの、
12/12までの挨拶回り。
たくさんの勉強をさせたもらい、
売り場の方に話も伺え、
お礼も伝えることができ、
圃場に来てくれたシェフやバイヤーとも交流でき、
街の雰囲気も感じ、
久しぶりの友達にも会え、
充実しまくりの旅になりました。
視察は、久松農園、那須塩原アスパラ生産組合、のらくら農場。
久松さんはもう何度目かわかりませんが、
いつでもフレンドリーに受け入れてくれますし、
いつもたくさんの視点を与えてくれます。
今回も萩原さんの生産技術と人柄には脱帽です。
人間なのかな、と思うくらい、次元が違いました。
美唄のことが少し書いてある北海道新聞の記事を、
また、一緒に行った仲間も良かったですね。
30代と違って、経営目標が個々に明確に変わってくる年頃。
共通の課題がないので視察も一緒に行く人を選ぶようになりますね。
そんな中でも行ける仲間がいることが幸せ。
出張前の空港ラウンジで読む。
北海道は、これから農地がどんどん空いてきます。
酪農家がまずは切り捨てられ、畑作農家も同様かもしれません。
いい時期に引退できる農業者は幸せかもしれません。
今後は辞めたくても誰も買ってくれない日が近いです。
幼稚園時代の家族と、久しぶりに忘年会。
農業、と一括りすると問題は見えにくくなります。
個別に考えるべきですし、僕は個々が国の言いなりにならず、
農協の言いなりにもならず、自分で考えた個人事業を目指すことが、
16年前と変わらず、ずーっと必要だと思っています。
そしたら、間違えても楽しいのに、と。
子供が中学校に上がると、一気に会う時間がなくなりますが、
やはり会った時にはとても楽しい一時となります。
年末になりましたが、今年もスタッフに、お客様に、友人に、
そして家族に支えられた1年になりました。
僕は感謝をすぐ忘れる悪い癖があります。
年末に食事した方に、内山さんはいつも仕事を最適化しようとしてますね、
と言われました。
すっと体に入ってくる言葉でした。
規模の大小でもなく、社会貢献とか義務でもなく、
最適化を目指しているんだ、と初めてはっきりわかりました。
心地よいです。
みなさま、本年もお世話になりました。
どうぞ良いお年をお迎えください。