2013年4月29日月曜日

いい香り

このハウスの中、めちゃくちゃいい香りがします。
ホワイトアスパラのハウスで、培土した直後です。
多少、土中の根を切ってしまうため、
根が分泌する養分の香り(アスパラのエグミのきっついような感じ)が、
充満してるんです!
ホワイト好きには涎が出ちゃう香りですよ~
 
明日か明後日までは嗅げるかな^^

 
 
雨で天気悪いけど、モチキビを播種。
ちょうど連休なので子供に播種させてみる。
けっこう楽しそうにやりますよね。
こちらも満足度高いです。
  
 
そして、寒いわ太陽でないわ、なので、子供と逃避。
アンパンマンに乗ったり、うどん食べたり、走ったり。
子供は楽しいことばかりだなー。
  
 
巷で噂の、ユニクロがブラック企業云々について雑感を。
 
世界同一賃金に批判があるけど、いやなら辞めればいいでしょ。
給与以外の働き涯があるから、ユニクロにいるんだろうから、
給与がNGなら他で働けばいい。
 
柳井さんは好きな経営者ではありません。
そして、生活のための経済レベルが違う国々において、
同一にすることは疑問があります。
だって、ある国では低所得だけど、ある国では高所得、
でも賃金は同じ、なんて。
 
でも、ひとつの見方として、賛成する点もあります。
それは、給料が高い国の生活は成り立って当り前、として良いのか、ということ。
うまく書けないけど、日本人はいまの生活を当たり前と思いすぎてる気がする。
世界は広く、平和じゃなく、便利でもない。
格差が許せないなら、貧困国の生活を受け入れられるのか?
格差を都合よく許容してきた社会なのに、なぜ柳井さんはダメなんだ?
 
つまり、視点を変えたり広くすることが大事なのではなかろうか、と。

2013年4月25日木曜日

雨の日は休み、はダメなの?

本日、2時から午前中いっぱい、強風が吹き荒れました。
トンネルが少し捲れかかりましたが、すぐに補修して、
ハウスや納屋にも被害がなくおわりました。
冷や冷やしましたが、事なきを得ました。
半日、この後の繁忙に備えて体を休め、労わりました。
 
 
で、たまに聞く言葉で「雨で休んでたら農業できない」とか、
「雨で休むなんてあり得ない」とか。
やり手の農家さんほどこういうセリフを言いがちです。
 
でも、それって、真意はどこにあると思いますか。
労働時間が少ないからだめ、やる気がないからだめ、
雨を言い訳にしてるからだめ、とかじゃないんです、たぶん。
 
農協が悪いとか、今の天候ではとれないとか、
市場価格が安すぎるなどという言い訳を言ってるくらいなら、
雨の日に働ける状態にして、せめて天候のせいにしない努力、
他農家がとれてないときにも収量を落とさない努力、
農協の指導以上の技術を身につける努力をしろ、
ということだと思います。
 
雨で休みは悪いことではないし、むしろ、雨の日や
夜に体に無理掛けて仕事しなくてもよい経営にする方が
良いに決まっています。
それが難しい場面が増えてきてはいますが、
体を壊してまでやる必要はないと思います。
一方で、体が壊れる手前くらいまでは努力が必要な場面が多々あります。
誤解して伝わると農家への偏見が生まれるので、長々書きました。

 
こちらは福寿草。
アスパラよりも早く、ビンボウ草よりもはやく芽吹く、優秀な奴ら。
  
こちらは残渣の焼却。
美唄市はありがたいことに、アスパラのみ残渣焼却の許可が出ています。
条件が整わないことが多いので、焼けても3haくらいですけどね。
病気や害虫対策には、焼くに限ります。

トンネル、まだ出てきません。
土が割れ始めているので、もう少しかなー…
 
こちらは焼却前にアスパラを切ってるときに見つけたネズミの穴です。
今年はネズミが雪と土の間を盛んに走り回っていたようです。
アスパラの残渣が齧られまくってました。
 
 
 
今週は、シェフが3名も来ていただきました。
現場で話すと、お互いの色々なことがわかって、楽しいです。
農業やってることで、新たな出会いが生まれることは、
働き涯のひとつです。


2013年4月20日土曜日

人工的な良い眺め

こちら、ちょっと太いので計ってみました。
一本109g…、そんなにあるんだ。
2L3本分、3L2本分あります。
こんな風に萌芽しているのは、稼ぎ頭です。
アスパラ農家なら、「いい眺め」と思うはずです。
全部がこれならどんなに儲かるだろう、とも(笑)

うちやま農園のアスパラが食べられるお店のページ、更新しました。
 http://hiroshicommit.blogspot.jp/2011/03/blog-post_8807.html
 
 
  
さて、ネズミにビニールを齧られてどうなることかと思ったトンネル張り。
結局、予定日と翌日は強風で作業できなかったことを考えると、
2日遅れで下記のような絶景になりました。
齧られていないビニールを探して2列(500m)を張り、
残りの約1300mを新品に取り換えました。
日照時間によりますが、順調にいけば5/1収穫予定です。
このトンネルの風景をみると、アスパラを食べた次に春を感じます。

 
麦の畑、少し緑がかって見えるようになりました。
追肥追肥で養分を切らさないようにして、たくさんとりたい。
というより、こんなに栽培しにくい品種を指定するなよな、と。
 
 
今朝がた、お客様から電話がありました。
「いろいろ食べたけどうちやま農園のアスパラが一番美味しいわ」
大阪の方からでしたが、名前を言わずに切ってしまいました。
注文すると言ってましたが、さてどなたでしょうか(笑)
 
私はこう言われて、ありがたい気持ちと、これを真に受けてはいけない、
という気持ちが同時に現れます。
味覚も価値観も人それぞれです。
その人にとってはうちやま農園のアスパラが最高かもしれませんが、
別な人は赤木さんのアスパラが、別な人は押谷さんのアスパラが
最高だと感じると思います。
誰もが美味しいと思う味はあり得ませんが、自分が追い求める味を探し続け、
お客様にも満足してもらえる商品を提供する。
それが一致しなければ、二つ三つと作ればいい。
生産者の面白さを感じつつ、精進精進。

2013年4月18日木曜日

現場対応

前回投稿したトンネルビニル、よくよく調べたら
2畝分は生き残っていました。
16日の朝2時間、私と父母で取り急ぎ230m×2本、張りました。
 
残りの230m×6本は、18日(時間は未定)に納品されるので、
到着次第張っていきます。
 
つくづく農家って、現場ごと、天気ごと、圃場ごとなど、
その場での対応が問われますね。
突発的な状況にいかに反射的に的確な作業ができるか。
その状況は常に起こるわけじゃないので、
その準備を常に行っているいるかどうかで、行動が変わってきます。
その点では、できる農家とできない農家、けっこう分かれますね。
 
 
こちらは秋小麦の畑。
雪ぐされの防除を行った成果か、麦は葉が枯れていても
芯が残っているので、何とかなるかもしれません。
取り急ぎ、反当4.2kgの窒素を追肥しておきました。
キタホナミに品種が変わってから栽培が難しくなりましたね。
肥料や薬に敏感すぎる。
農薬屋と肥料屋に金を落とす構造をどうにかしろよ、と。
あと機械屋もね。
金持ち農家ばかりじゃねーぞ、と。
 
 
こちら、ある日のまかない。
毎日こんなもの食べてますと言え、と妻に脅されています(笑)
 
 
で、最後にくどい話を。
こちら、昨日のハウスの中です。
日照時間が例年の半分以下に短いので なかなか爆発しません。
 
そんな中でも、1-5%くらいはハネ品と呼ぶ規格外品がでます。
それがこちら。
食べれそうですよね。
食べれます。
美味しそうですよね。
美味しいです。
じゃあ、安くください。
嫌です。
 
農家の問題点のひとつに、正規品を作る努力を怠りがち、ということがあります。
食べ物を無駄にしない、とか、植物は必ずしもきれいに育つものではない、
ということは、当たり前のことです。
 
このハネ品を収穫した時に、「これを無駄にせずに売りたい」と考えるか、
「秀品率を上げてロスを減らそう」と考えるか。
前者に偏ると販売方法ばかりを考え、インチキ商売に走る人いるとかいないとか。
でも、後者の考えは農家の生産努力につながり、より良いものを作ろうという行動に向かうはずです。
努力をしている、という人はたくさんいますが、努力が足りないはずです。
これまでの経験則やマニュアル通りにやることは努力ではありません。
自分の土地を理解して科学的かつ多角的視野から探っていくことが求められます。
最近の農業は売る方に目が行きがちですが、基本は作ることです。
良い商品があってこその営業・販売です。
 
ハネ品は仕方ない、と諦めること自体、生産者としては問題なのでしょう。
 
正確には、アスパラはまっすぐ伸びて光合成を行う植物なので、
曲がるということは生理的におかしいことです。
ですから、何らかの障害が発生しているとみて間違いありません。
味も、少し硬かったり、少し糖度が低かったりと、10-20%くらいの減です。
 
ちなみに、このハネ品アスパラ、内山家の胃袋以外には、
お世話になっている人へのおすそ分け、
来園していただいたお得意さまへのお土産、
で、なくなります。
ハネ品が少なくておすそ分けが足りない時は正規品も使います。
そんなに量がでないんですよ、ハネ品。

2013年4月14日日曜日

天災ではなく人災

昨日、お得意様宛にお手紙を送らせていただきました。
今年も選りすぐりの露地のアスパラをお届けします。
 
 
 
農業において、天気のせいとか動物や虫のせいとか、
さまざまな言い訳を聞きますが、
私は人災が半分以上あると思っています。
平たく言うと、対策してなかったからでしょ、ということ。
 
本日、うちやま農園ではアスパラの早期出荷用に
約3反のアスパラ畑にトンネルを張る予定でした。
本来は焼却すべきアスパラの残渣も土に鋤き込んで、
スピード優先で作業を進めてきました。
 
ところが昨日、トンネルビニールがネズミに齧られていることが発覚。
結局20本ほどを齧られており、修復不可能なほど。
ビニール100mを0.5m程度に折りたたんで保管していたので、
齧られた状態からは一つのビニールあたり200-400の穴があり、
穴の直径も3-20cm、という状態。
当然、直すにはやられすぎている。
土曜日に発注しても企業は休みのため、月曜にならないと
いつ納品できるかもわからない、ということ。
(結局強風で張れませんでしたが、それは結果論)
 
トンネル張りの段取りを開始した水曜日にチェックしなかったこと、
一昨年くらいからちょこっとネズミに齧られ始めていたのに、
全く対策を行わなかったこと、対策すべきという議論をするのが
面倒で父との議論を行わなかったこと、などが人災たる理由です。
 
ネズミは、本能で生きているだけなので、対策してあげれば
父からも恨まれなくてすんだのにね。
 
永いものでは10年近くになるものから、2年前に買ったものまで。
2年置きに100m×10本くらい、新しくしていこうとしていたのですが…。
まあ、おかげで準備万端でトンネル張りをおこなえること、
新しいビニールなので作業しやすいこと、温度上がりやすく
保温しやすいこと、など、わるいことばかりじゃありません。
20万円ほど、予想外の出費が発生したことに心の整理は着きませんが(笑)
 
 
 
慰めに、ピークのハウスアスパラを収穫して、和んでます。
明日、毎日新聞が取材にくるそうです。
おとう、よろしく。
 
 
 
病んでいるのか、読みたくなって買いました。
同じ本を一度読みましたが、4年くらい前に
大事な人にプレゼント(読んだべか?)したので、再購入。
今回は収容所の詳細な解説付き。

 
苦労こそが生きている意義そのもの、と悟れるか。
甘ったれた根性は、ガンダムと夜と霧で修正します。

2013年4月8日月曜日

春の嵐

弾丸低気圧、この辺りではほとんど被害がありませんでした。
雨も少なく、風も10m/sも吹いていないです。
でも、富良野では防雪板が倒れたり、ハウスがつぶれたり、
栗山ではハウスの農ポリが飛んでたり。
ほんとうに、ちょっとしたズレだけです。
幸運でした。
雪が多いと文句言って、ごめんなさい。
 
 
うちやま農園では、現在、ハウスの萌芽が鈍いことと、
トンネル予定の畑が乾いていないこともあり、
DM発送の仕事をしています。
 
今年から、商品ラインナップを変更し、より良いものと、
よりお求めやすいものを加えました。
 
もちろん、うちやま農園はお得意様第一主義。
例年通り、お得意様にはサービスをさせていただいてますので、
手紙の到着を楽しみにお待ちください。
 
販売向けのサイトももうすぐリニューアルします。
少しずつ、色々な仕掛けが動き出します。
 
 
それにしても、今年から妻が仕事してくるので、体が楽だ。
その分畑でガッツリ稼ごうと思ってます。
農家はとってナンボです。
これまで事務作業で稼いでいた分を妻に任せ、
畑で稼ぐことを考えられるのは、ちょっと嬉しい。
一度にたくさんのことはできない性質です。
 
でも、家族の労働力が増えたのに、当人に労賃がでないのがオカシイ。
経営主の考えですが、家族労働に金を払わないという悪しき慣習が
農家にはあります。世間的にもそれは当り前だと思われてますよね。
違うでしょ。
労働が増えるということは価値を生み出すということなので、
当然対価も払うべきです。
身内だから、は理由になっていない。
この辺も農家の変えねばならない悪しき慣習のひとつ。
私が経営主になった際には、真っ先に改善します。
 
 
またまた許せない話をひとつ。
うちを紹介してくれる冊子の編集中なのですが、
なんと、写真に使っている写真がうちのアスパラじゃない、と。
見た目云々じゃなく、これって侮辱ですよね?
じんわりと怒りがわいてきた感じです。

2013年4月7日日曜日

初物です!

ついに初物とれました。
ハウスものですが、10本くらい。
さっそく頬張るムスメとムスコ。
この子たちがアスパラ好きなのが何より嬉しい。
 
ところで、今年の味について。
昨年は雪融けから一気に高温となったために、やや薄味でした。
今年も心配していましたが、とれ始めにしては、濃いです。
玄人にわかるように書くと、一本で小便が臭くなる味です。
これは安心。
今後の萌芽に期待するのみです。
 
怖いのは、弾丸低気圧。
日曜日に全国で猛威を振るっていますが、
この辺りは低気圧が通り過ぎた後の
月曜日に強風が吹くはず。
ハウスの対策はできたので、あとは祈るのみ・・・。
 
 
まだ保育園の送迎できてます。
けっこう好き。
もうすぐできなくなりますけど^^
 
 
飲食店さんからの問い合わせ、これまでより早いです。
飲食店ページもリニューアルしますが、早いですね。
やり取りが楽しいです。
今年は30店前後になりそうです。
 
ラジオやテレビ番組からの問い合わせが多いのですが、
先日は怒りを覚えました。
すでにfacebookに投稿済みですが。
電話にて、散々うちのアスパラのことを聞いて関心ある素振りをした挙句、ラジオ番組内で少し話してもらう代わりにリスナープレゼントでアスパラ提供してくれ、とな。毎朝聞く好きな番組だけにがっかり。
もちろん、うちには毎年買ってくれてるお客様がいるので裏切るようなことはできません、とお断り。
朝10時からのS○Vの、あれです。
 
毎年テレビやラジオに出演しますが、そこからの引き合いは
ごくわずかですし、購入理由がメディア露出、というお客様は、
実はほとんどがリピーターにならないんです、うちやま農園の場合。
そういう経験からの判断もありますが、
もうひとつ大事なのは、うちは、リピーターさんが第一、ということです。
新たに買ってくれる人よりも、これまで買ってくれている人が最優先なのです。
色々な販売戦略があると思いますが、戦略云々の前に、
うちを大事にしてくれている人、うちが大事にしたい人、
相思相愛になるのが当たり前ですよね。
 
どうぞ今年も楽しみにしていてください。

2013年4月3日水曜日

ピンチ!

こちら、2日前のアスパラ畑トンネルかけ予定地。
あれ、まだ80cmもあるぞ!
近所では20cmくらいのほ場もあるのに、こりゃやばいな。
 
ということで、トラクタで急きょ3反分を投雪。
西風に乗ってきれいに写真左側に飛ばしました。

よしよし、と思っていたら 、大事件発生!!
なんと、昨年来てくれていたパートさんのうち、3人が来れないことに!
他にも3人は来れる日数が限定されてしまいました。
 
うちやま農園はパートさんに支えられています。
これは、アスパラがたくさんできても、収穫できないという
最悪の事態になるかもしれない。
 
大事な美味しいアスパラのために、ご紹介をお願いします。
週に2日以上来れる人であれば大歓迎。
もちろん、毎日来れる人でも大歓迎。
9月いっぱい、仕事あります。
送迎はできませんが、交通費は出します。
アスパラ収穫が80%、あとは草取り、苗植えなどです。
自薦他薦は問いませんので、お知らせください!
よろしくお願いします。
  
 
 
さて、プライベートでは東京に起業家の勉強に行ってきました。
http://bbank.jp/
こちらの会社、結構好きです。
内容は前回のブログに書きましたね。
帰りに、子供に飛行機を見せたくて、千歳空港に来てもらいました。
 
飛行機にはあまり興味を持ってくれなかったのですが、
ドラえもんミュージアムみたいなところは、大人も楽しめました。
リアルドラえもんにもビビらないふたり。
 
私は夢の体験をしたわけで。
 
コスプレが好きな奴ら。

 
これ、千歳空港のエスカレーター。
横に階段があるんだから、右側空けなくてもいいでしょ!
こういうのよく見かけます。
エスカレーターが短いなら右に堂々と立ちますが、
長いのでやはり左に並びました。ちゃんちゃん。
 
  
 
ホラホラ!
顔を出し始めましたよ^^
先日、終末医療の在り方を問う番組で、好きな食事を
1週間に一回出すという大阪の病院の取り組みを見ました。
食べることを通じて、生きる気力を得たり、
やりたいことに少しでも向きあったり、
昔を思い出して伝えたり。
 
アスパラも、一周忌に、とか、
好きなアスパラなら病気でも食べると思って、
という注文をいただきます。
食をあつかうことって、そういう言葉にできない
大切な気持につながっているんだと、改めて思いました。
忙しくなる前に、気持ちをリセットできてよかった。
今年も粛々と農と向き合っていきます。