2013年4月18日木曜日

現場対応

前回投稿したトンネルビニル、よくよく調べたら
2畝分は生き残っていました。
16日の朝2時間、私と父母で取り急ぎ230m×2本、張りました。
 
残りの230m×6本は、18日(時間は未定)に納品されるので、
到着次第張っていきます。
 
つくづく農家って、現場ごと、天気ごと、圃場ごとなど、
その場での対応が問われますね。
突発的な状況にいかに反射的に的確な作業ができるか。
その状況は常に起こるわけじゃないので、
その準備を常に行っているいるかどうかで、行動が変わってきます。
その点では、できる農家とできない農家、けっこう分かれますね。
 
 
こちらは秋小麦の畑。
雪ぐされの防除を行った成果か、麦は葉が枯れていても
芯が残っているので、何とかなるかもしれません。
取り急ぎ、反当4.2kgの窒素を追肥しておきました。
キタホナミに品種が変わってから栽培が難しくなりましたね。
肥料や薬に敏感すぎる。
農薬屋と肥料屋に金を落とす構造をどうにかしろよ、と。
あと機械屋もね。
金持ち農家ばかりじゃねーぞ、と。
 
 
こちら、ある日のまかない。
毎日こんなもの食べてますと言え、と妻に脅されています(笑)
 
 
で、最後にくどい話を。
こちら、昨日のハウスの中です。
日照時間が例年の半分以下に短いので なかなか爆発しません。
 
そんな中でも、1-5%くらいはハネ品と呼ぶ規格外品がでます。
それがこちら。
食べれそうですよね。
食べれます。
美味しそうですよね。
美味しいです。
じゃあ、安くください。
嫌です。
 
農家の問題点のひとつに、正規品を作る努力を怠りがち、ということがあります。
食べ物を無駄にしない、とか、植物は必ずしもきれいに育つものではない、
ということは、当たり前のことです。
 
このハネ品を収穫した時に、「これを無駄にせずに売りたい」と考えるか、
「秀品率を上げてロスを減らそう」と考えるか。
前者に偏ると販売方法ばかりを考え、インチキ商売に走る人いるとかいないとか。
でも、後者の考えは農家の生産努力につながり、より良いものを作ろうという行動に向かうはずです。
努力をしている、という人はたくさんいますが、努力が足りないはずです。
これまでの経験則やマニュアル通りにやることは努力ではありません。
自分の土地を理解して科学的かつ多角的視野から探っていくことが求められます。
最近の農業は売る方に目が行きがちですが、基本は作ることです。
良い商品があってこその営業・販売です。
 
ハネ品は仕方ない、と諦めること自体、生産者としては問題なのでしょう。
 
正確には、アスパラはまっすぐ伸びて光合成を行う植物なので、
曲がるということは生理的におかしいことです。
ですから、何らかの障害が発生しているとみて間違いありません。
味も、少し硬かったり、少し糖度が低かったりと、10-20%くらいの減です。
 
ちなみに、このハネ品アスパラ、内山家の胃袋以外には、
お世話になっている人へのおすそ分け、
来園していただいたお得意さまへのお土産、
で、なくなります。
ハネ品が少なくておすそ分けが足りない時は正規品も使います。
そんなに量がでないんですよ、ハネ品。

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