私は、農家直売が最も高い値段がつくべきだ、と考えます。
直売するってことは、最も新鮮な状態である、生産者が明確である、売れ残りのリスクを負う、出店経費や手数料を払う、などのメリット・デメリットがあります。
だから、価格を下げすぎると赤字事業になるし、価格を下げすぎることが野菜の価値を下げることにもなります。
直売所に野菜を出し始めたのですが、個々の農家の考え方の違いから、理想の直売所『みずほ』さんのようにはいかず、もがいてます。
写真はロマネスコです。最近、話題ですよね。味は良いですが、舌触りがブロッコリーよりも気になります。
2009年7月26日日曜日
2009年7月21日火曜日
生育不良…
今年の天気は、とても不良です。
雨が多いだけでなく、日照時間が少ないですね~。
アスパラの生育はもちろんですが、その他の野菜も
同様に悪いです…。
写真は第2弾ソラマメの整枝後です。アスパラが忙しくて
第1弾は手をかけられなかったため、収量が予定の
1/5くらいになってしまったので、今回は脇芽摘み、
摘花、忌避剤散布などなど、手間かけてます。
生育は10日前後遅れていますが、いい枝になっている
ので、4莢のソラマメがいっぱい採れる予感(^^)
その他露地野菜は、低温と多雨と日照時間不足など
により、トウモロコシは半分が腐ってしまい、
パプリカは花が落ちてしまい、トマトは色がつかず、
自然薯は蔓が全然伸びず…、挙げると切がありません。
こちらは、小麦刈りのコンバインです。
3haの小麦畑を2台で刈ってますが、業務委託してます。
この畑の小麦だけはできがいいのです!
山形センターの方々、毎年ありがとうございます!
アスパラ刈り&BBQ
今年は、非常に人気があります。土日・平日問わず、
老若男女問わず、北海道内外問わず、北海道旅行の
頻度を問わず、とにかくいろいろな方々が来て、
楽しい経験もさせてもらってます(^^)
刈りたてを生で食べたときの嬉しそうな表情、
何回見てもたまりません。
バーベキューには、自前の食材を用意されると、
美味しさもアップしますよ。ホタテ、ホッケが
網に乗って、本当に美味しそう!
プログラムは、こちらをご参照くださいませ。
http://h-takarajima.com/detail/index/1019?ss
http://uchiyamanouen.com/about/taiken.html
ちなみに、刈り取り体験の前には、私3代目もしくは
父のレクチャーがあります。これは、農家にしかできない
食育の実践であり、収穫だけが農業ではないことを
わかってほしいし、交流を図りたい、などの理由から
行っています。
内容は、父のときにはこれまでの苦労話や、農家の
あるべき姿、アスパラとの共存についてなどです。
私は、このブログに書いているよりも、さらにクドイ
かも知れません(^^; ついつい、です。
2009年7月17日金曜日
深〜く耕してます。
13馬力の小型トラクタでアスパラの畝間をロータリーがけしてます。
根を切るので、3年に一回くらいの頻度で入ります。40CMくらいの深さで耕すので、速度は分速10mもない。
根は立茎してから伸びるので、今がギリギリのタイミングですね。アスパラは多年草で吸収根の成長が大事なので、根の成長を助長するには、畝間の改善が必要なのです。
しかし、遅い…。眠気との戦いです。
根を切るので、3年に一回くらいの頻度で入ります。40CMくらいの深さで耕すので、速度は分速10mもない。
根は立茎してから伸びるので、今がギリギリのタイミングですね。アスパラは多年草で吸収根の成長が大事なので、根の成長を助長するには、畝間の改善が必要なのです。
しかし、遅い…。眠気との戦いです。
2009年7月11日土曜日
価格破壊
これ、ダメです。
農協より高いから、売れないよりマシだから、趣味だから、などなど。これらの理由で野菜を大量に安く販売することは、同業者の首を絞めるだけでなく、自分にも返ってくるのです。
アスパラを例に、農協への販売価格1,000円/kgとすると、仲卸には1,300円、小売店には1,700円、消費者には2,000円以上。概ねこんな感じで値段が付いています。農家と消費者の間には2~4業者が入って、運送やとりまとめといった手間を掛けるために、価格が上昇していきます。
仮に、農協より高いからと、スーパー(小売店)に1,300円で売ったとしましょう。始めは良いかもしれませんが、売り場担当者や仕入れ担当者が代わったり、スーパーの経営環境が変化したとき、さらに安くしてくれ、もしくは他所では1,200円で売ってくれる、などという状況になりがちです。こうなると止まりません。900円で売るところも出てきます。消費者にとっては良いことだと思います。私も安くて良い野菜選びには自信ありますし。しかし、原価計算をすると、農家は赤字のところが多いです。でも正確な原価計算をしていないところがさらに価格を破壊します。さらに、いったん下がった価格は、なかなか上がりません。最悪なのは、「農協に出すより良いでしょ」などと、当初から価格引き下げを目的とした買いつけ業者がいるいことです。農協は販売の手間と選果作業を行うので、1,000円でいいんです。この手間を農家がやるなら、その分の価格も乗せて販売しないと、人件費も出ないですよ、ホント。
また、補助金を原価から差し引いて販売価格を設定するという、国に依存した農業経営。これも農業の振興を妨げるとともに、票田に利用され、経営能力が養われないことに繋がっているのではないでしょうか。補助金を頼りに価格を設定されると、補助金をもらえない農家は食べていけません。これも農業が産業として成長しない原因かも。自分さえよければいい、という農家は勝手すぎです。
談合をしろ、高く売れ、と言っているわけではありませんが、適正価格があると思います。種代、肥料代、農薬代、機械償却費、人件費(無農薬の場合は手間が掛かる分、人件費が増加する)、その他資材費、そして適正な利益を加えたのが、販売・小売価格になるべきなのです。これができる農家とできない農家で価格設定が違いますが、補助金に頼らず、事業の黒字を維持するなら、よく見かける異常な低価格野菜は無くなるはずなんですが…。
安く売ると、喜ばれます。でも、安く売らなくても、適正価格でも、商品が良ければ、さらに喜ばれる。そして、お客様だけでなく、農業振興にも貢献できる、と思うのです…。
そもそも、新鮮な野菜が一番おいしいでしょ?一番おいしいものが一番高い、これでいいのでは??
農協より高いから、売れないよりマシだから、趣味だから、などなど。これらの理由で野菜を大量に安く販売することは、同業者の首を絞めるだけでなく、自分にも返ってくるのです。
アスパラを例に、農協への販売価格1,000円/kgとすると、仲卸には1,300円、小売店には1,700円、消費者には2,000円以上。概ねこんな感じで値段が付いています。農家と消費者の間には2~4業者が入って、運送やとりまとめといった手間を掛けるために、価格が上昇していきます。
仮に、農協より高いからと、スーパー(小売店)に1,300円で売ったとしましょう。始めは良いかもしれませんが、売り場担当者や仕入れ担当者が代わったり、スーパーの経営環境が変化したとき、さらに安くしてくれ、もしくは他所では1,200円で売ってくれる、などという状況になりがちです。こうなると止まりません。900円で売るところも出てきます。消費者にとっては良いことだと思います。私も安くて良い野菜選びには自信ありますし。しかし、原価計算をすると、農家は赤字のところが多いです。でも正確な原価計算をしていないところがさらに価格を破壊します。さらに、いったん下がった価格は、なかなか上がりません。最悪なのは、「農協に出すより良いでしょ」などと、当初から価格引き下げを目的とした買いつけ業者がいるいことです。農協は販売の手間と選果作業を行うので、1,000円でいいんです。この手間を農家がやるなら、その分の価格も乗せて販売しないと、人件費も出ないですよ、ホント。
また、補助金を原価から差し引いて販売価格を設定するという、国に依存した農業経営。これも農業の振興を妨げるとともに、票田に利用され、経営能力が養われないことに繋がっているのではないでしょうか。補助金を頼りに価格を設定されると、補助金をもらえない農家は食べていけません。これも農業が産業として成長しない原因かも。自分さえよければいい、という農家は勝手すぎです。
談合をしろ、高く売れ、と言っているわけではありませんが、適正価格があると思います。種代、肥料代、農薬代、機械償却費、人件費(無農薬の場合は手間が掛かる分、人件費が増加する)、その他資材費、そして適正な利益を加えたのが、販売・小売価格になるべきなのです。これができる農家とできない農家で価格設定が違いますが、補助金に頼らず、事業の黒字を維持するなら、よく見かける異常な低価格野菜は無くなるはずなんですが…。
安く売ると、喜ばれます。でも、安く売らなくても、適正価格でも、商品が良ければ、さらに喜ばれる。そして、お客様だけでなく、農業振興にも貢献できる、と思うのです…。
そもそも、新鮮な野菜が一番おいしいでしょ?一番おいしいものが一番高い、これでいいのでは??
2009年7月6日月曜日
その他の野菜の状況
トウモロコシですが、生育がやや遅れています。
大きく見せるように写真撮りましたが、
実際はまだ膝丈くらいです。
こちらは、自然薯です。
北海道では育たない、原種がないというのが
常識らしいですが、近所で原種がありましたので、
作らせてもらってます。
品種は「掘れ惚れねちっこ」。織田農園さんより。
こちはら、ニンニクです。
春の野菜では、アスパラ同様に疲労回復や滋養強壮
の効果を持つ野菜で、香りがたまらない!6片の
ニンニクを大事に種とって作り続けています。
20年くらい前にはニンニクも大量生産していたのですが、
アスパラと作業時期が重複してしまうため、やめて、
家庭用と御裾分け用に少しだけ作ってます。
こちらは直播したソラマメ。右はハウスの中のソラマメ。
収穫し始めましたが、味が乗るのはあと2,3日後かな。
うちやま農園では、好きな野菜、自分が食べたい野菜を
作ってます。農薬は0回か1回の散布に止め、堆肥や有機石灰
などをメインに施し、アスパラ同様に露地主体です。
寒暖の差が激しいことと、泥炭という天然有機土質で育つ
野菜は、野菜のプロでなくとも、美味しくなっちゃいますよ!(^^)!
ソラマメ、ニンニクをメインにした、旬の野菜詰め合わせ、
受付できますよー
親バカ&生産者バカ?
娘と戯れています。
トラクタにも乗せちゃってます(^^)
たまに圃場に娘が来た時には、少しの時間ですが
たまに圃場に娘が来た時には、少しの時間ですが
仕事そっちのけです。
うーん、一番かわいい
さて、こちらはハウス促成の立茎栽培による
夏アスパラの萌芽です。やっと出てきました。
昨年よりも手を掛けたこともあって、良い茎が
立ち、太めのアスパラがでてます(^^)
ただ、もう少し多くとれるハズなんですが…。
露地の夏アスパラ、あと1週間くらいで最盛期に
入る予定ですが、6月の悪天候もあってやや
遅れるかもしれません。
アスパラ、頑張って光合成してくれー!!
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