先にfacebookに投稿した内容です。
今回は字だらけなので、あまり面白くないです(笑)
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アスパラの市場価格が高値を維持している。 高値と言っても、10年前には当たり前についていた価格なので、この価格が当たり前になる方がいいのだが、問題はその価格がついている理由。 たぶんだけど、数名の話からの推測では、東北の野菜の引き合いが弱過ぎて(放射性物質の風評被害が主な理由)、北海道野菜の需要が高まっているからではないかと。仲買さんや小売店などが東北産を敬遠しているという。そうだとすると、これを良しとはできない。
北海道は良いものを作らなくても高く売れ、東北はよいものを作っても農家が潰れて行く。この急な利益を東北のために、という声は出ないし、価格高騰の理由を出荷量不足だけで片付けている感もある。日本の農業、食べ物、を考えるとき、放射能という、なくてもいいものを作りだした人類の責任を、常にみんなが少しづつ負担できるような仕組みができるといいな。
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これを書いたのは6/6ですが、6/8の市場では、Mサイズで1kg単価が1,300円前後に。
Lで同1,500円、2Lで同2,000円、3Lは同3,500円前後がついてます。
ここ10年の推移をしってる人はビックリします。
アスパラの原価を考えると、これくらいつくと御の字です。
価格を上げているのは、東北・北関東の風評被害と、
露地アスパラの収穫量減少によります。
それにしても、北海道の露地アスパラの収量は激減してます。
先一昨年から昨年までの長雨・集中豪雨・異常高温などで
株がいためられているのが一番の原因だと思います。
20年前は植えれば取れたのかもしれませんが、
アスパラはもはや”放っておいてもとれる畑野菜”ではありません。
産地化すると言うことは、環境のバランスを崩すことで病気も虫も偏って発生します。
いかに管理作業に手間と時間をかけるかが増収には欠かせない要件です。
焦って調査に乗り出してる農協や普及センターも
あるようですが、原因は作っている農家をみればわかります。
物量が少ないので、店頭価格も下がらないようですが、
卸売業者の利幅を考えると現状は続きそうです。
たぶんこうなると、来年からは新たな産地が産まれるでしょう。
「アスパラは高値だからつくりましょう」と言いだす。
それでも3年はかかるし、産地化しても今回のようなことで
粛清されてしまい、長続きはしないのです。
ある農家さんと電話で話してて、共感したのは、
「我々のように真剣にアスパラ作っている農家は、みんながない時に出せる」
ということ。
すぐに結果が出ないことでも、我慢して大事なことを続けること。
粘り強さ、て、こういうことかも。
去年、大赤字が見えながらも、防除や追肥を怠らなかった我が家。
それを経費増でも決断した父の判断には敬服。
いや、資材を買ったり作業したのは僕ですが、
経営主は最終責任を負う訳で、それは父ですから。