2016年5月29日日曜日

減収

想像以上に厳しい年になりそうです。

昨年の春と比べると、前年秋の株養成自体も昨年が良かったし、
春の天候も昨年が良かった。
面積も昨年の方が広かったし、減収は予想していた。

しかし、想像をはるかに超えています。
こんなに収量が減るとは・・・。
半減とまでは言いませんが、2/3くらいでしょうか。

来年からは、基盤整備後のアスパラ畑が取れ始めるので
収量は戻るのですが、そっちの畑作りに注力しすぎた訳でも
ないのに、既存畑が全然ダメ。
基盤整備によるアスパラ畑の廃耕、本当に厳しいなあ。

夏のアスパラで立て直すべく、管理作業にも注力します!!

ハウスB

ハウス3


ハウスE


トンネル後の露地畑



とれなくてもとれても、同じ作業は続く。

子ども達が応援に来ると、嬉しい。
お土産にイチゴを採ってかえる。


よっしゃ、減収を告白したら少し気が楽になった!
がんばろう!!

2016年5月27日金曜日

会いに来てくれたシリーズ

シリーズは、うそです。
でも、仕事場にお客様だけじゃなく、友人が沢山来てくれることには、
感謝したいことだらけなのです。

そして札幌や東京のシェフが来園してくれることも、
農家が畑を見に来てくれることも、本当に嬉しいです。
ますます精進しようと、その都度思います。

5/18-19、
野菜ジャーナリストの篠原久仁子さんが、会いに来てくれました!
http://shinoharakuniko.com/
しかも、この超繁忙期に、泊り込みで(笑

繁忙期に誰かに様子をじっくり見て欲しいなと思ってましたが、
来てくれましたねー。
妻と私の共通の友人なので、気遣いも必要最低限で、早寝早起きで。

じっくりと、アスパラの話や需要に関するあれこれ、
農家とは、幸せとは、なんて話をさせていただきました。
しっかり早起きして、アスパラと向き合ってますw

それに応えるように、アスパラは朝露で輝いてます。

篠原さん、また来てね^^


その後の畑の様子です。
昨年ポットで定植したアスパラの生育が旺盛です。
杭を立ててネットかけの作業が忙しくなってます。

5/23、露地より遅れること1週間、遮光トンネルのホワイトが。

ハウス、4/20に立茎をはじめたところは、もう旺盛な枝ぶり。

5/26、雨をもらってキレイな緑色に。
一回目のピークがおわり、これからはアスパラの自力がでます。
これからの管理が、夏のアスパラ、来春のアスパラに大きく響くので、
慎重に、適期に、素早く、作業をしていきます。
さて、めまぐるしく変わる6月に突入します。

2016年5月14日土曜日

フードライターの小西さん

5/10、ある取材を小西さんにしていただきました。

フードライターとして、おそらく北海道では一番の知名度です。
公私共にお付き合いがあるものの、取材は初めて。
取材媒体が何かよりも、小西さんの取材ということで二つ返事で承諾しました。

小西さんの取材、すごく興味深かったです。
本人に聞いたことは企業秘密かもしれないので書けませんが、
こっちが考えているけど潜在化してて出てこないことや、
どの部分を答えるかで人間を見られているような質問をされ、
こちらのことを深く理解してくれているという安心感を与えてくれます。

勉強になるなー、本当に。
忙しい中、丸一日を使っての取材でしたが、本当に受けてよかったです。
そして、自分が積み重ねてきたこと、
自分が恩恵を受けてきたこと、
今後返していきたいことなどなど、
過去も未来もより明確にしてくれました。

たぶん、食べ物を通して『その人』を書く方が、上手なんじゃないかな。
以前の本に掲載された農家さんたちは、本当に幸せだな、と羨ましくもあり。

超繁忙期の前に、本当によい時間を過ごせました。
ありがとうございました!


さて、露地アスパラの収穫が本日開始しました。
こちらはトンネルの片付け。
かつてない、片付け易い環境でした(^^)
露地が始まったら、真っ先にやりたい事が、スムーズにできましたし、実は段取りもビッタリはまりました!


こちら、12日木曜日の写真。
来る、来る、来る!
とワクワクする頃。
そして本日、写真も撮れないほど忙しいという(笑)
畑の様子、次回は必ず!

2016年5月5日木曜日

アスパラの価格高騰その2

その1が未だに多くのアクセスがあるようです。
最近の価格高騰にはそれなりの理由があるので、
久しぶりにその2を書いてみようと思います。


以前と状況が大きく異なっていて、それは、ギフトの発送時期です。
2012年はまだ露地ものが出る5月がギフト発送のメインでした。
しかし昨今では、気候変動により露地の栽培が現状しており、
それに伴ってハウスでのアスパラ栽培が増加、当然収量も増加、
露地に比べて見た目もきれいで太いものが出やすい、ということで、
ハウスものをギフトに使うことが増えてきました。


2Lで500円(キロ単価3,333円)を超えるのは、珍しいです。
Lでもキロ単価2,000円を悠に超えてました。
おそらく、3月後半から4月前半の高温でハウスものが順調に伸び、
ギフトが始まる4月中旬には低温により勢いがなくなり、
後半になっても低調なままハウスものが推移し、ギフトに使う
アスパラが少なかったのではないでしょうか。


しかし、それでいいのでしょうか。
アスパラの品質ではなく、ただのサイズと量だけで価格がつくという市場の仕組みで。
生産物の価値は、生産者がつけて、購入者がどう評価するか。
その価値は、味、生産方法、担当者の人柄、有機的な背景、
取り組み、貢献度合いなどなど、さまざまな要因から考慮されて欲しい。
そう願ってます。
市場だけに任せているから、野菜全般的に市場を経由しない契約栽培で
決まった価格で生産する農家が増えているのでしょうし、
信用を市場ではなく仲卸や小売店と構築する農家が増えるのでしょう。
市場が不要だとは言っていません。
市場も農協も、必要だと思ってます。
問題は、作り上げてきたシステムです。
変えようと、変わろうとしないシステムです。
売ってみないといくらになるかわからないものに、
そもそもいくらの投資ができるか、考えられますか?
たくさん収穫できる時期は、作物の理にかなった時期であり、
一番おいしい時期、一番価値が高い時期ではないのでしょうか?
どうぞ、生産者のために、異常な高値も異常な安値もいりません、
安定供給可能な価格を付けてください。
うちは市場に出す量は限られますが、日本全体の流通を考えると、
市場機能・農協の機能は必要不可欠だと思います。
よい生産者がきちんと投資していい物を作れるように、
そういう価格を付けてくれることを切に願います。


ちなみに、ハウスと露地とではどの程度太さに影響あるかというと、
ハウスの方が風や低温の影響を受けない分、太くなりやすいです。
これは、トンネル栽培をしているとよくわかることで、
開けて風に当てながら一日過ごすのと、閉めて風に当てないのとでは、
圧倒的に後者の方が太くなるのです。
表面が乾燥することが主な要因だと思われます。
ですから、露地で太いものを作るのは、環境的にはハウスよりも困難であり、
1サイズくらいの差があると思ってもらっても間違いではないです。
つまり、露地のLは暖かくて風が当たらなければ、ハウスの2Lくらいだということです。


雨が続いていますが、5/2の氷点下で北海道の露地アスパラは
ほぼ全滅だったと思います。
遅れたハウスものが出ている状況です。
ところが、この雨の後で陽気が続きます。
北海道全部の産地からアスパラが一気に出始めると思います。
そうすると、一気に値崩れすると予想されます。
このような動きには慣れましたが、この動きに左右される経営は、不安定すぎます。
信頼関係を基本においた農業ができることが、仕事を充実させてくれます。
市場価格に影響を受けずに商売をすることは、
表面的には可能なようにみえるかもしれませんが、
現実的には不可能です。
少なからず、比較対象としてこちら側ではなく購入側が気にする以上、
影響は受け続けていると思います。


とりとめない話になってしまいましたが、
目指すところは市場に左右されない信頼関係を築ける農家になりたいし、
市場や仲卸には農家と共に繁栄することをお願いしたいです。


さて、ハウス内は雨が関係ないようで少しありますが、
露地に比べると関係ないですね。

みたら仕事がどんどんできてくる。
苗がいい感じだ。
補植しないとな。
あれ、露地はもう1週間後?
急げー・・・

お前もそういう人間になるのか?

どう生きたいのか、という問いを、
ひとつ屋根の下のアンチャンが明確に答えてます。

https://youtu.be/3IUFVXF0Nxo

周りはみんなそうだ、と言うチイ兄ちゃんに対し、
よそ様のことはどおでもいい、お前もそういう人間になるのか、と問う。

感動的です。
自分にいつも問います。
どういう生き方をしたいのか。

このブログを監視するようにみている方がいるのは存じてます。
先日の記事消せ騒動を友人に相談したところ、
同調は批判さまざまな意見をいただけました。
ある人から自分の立場を自覚した方がいいよ、ということ。
立場、です。役職ではありません。
農村社会で生きることって、そういうことなんだと思います。
かわいそうな人に、上記を問いたいですね。
私が地域のためにやっていると思ってくれている方もいるし、
自分だけのためにやっていると思っている方もいる。
どう思われようが、行動はかわりません。
それが地域のためにも自分のためにもなると確信しているからです。


トンネル、4/26で頭見えたくらいでしたが、

4/27からちょっとずつ収穫が始まり、
5/3からピークに入りました。




夕暮れはいつでもキレイです。


4/30には雪も!


ハウス内は、順調に萌芽始めてます。
8/14定植のアティカス改め、ウェルカムATです。
これはいい品種だと思います。

早いハウスではもうこんなに。
防除しなければ・・・。


5/3、休みがないいつもの新聞屋さんと焼肉&花火!

10年くらい赤そりでしたが、今年から青に!
農協においてあるソリを買うだけなので選びませんでしたが、
緑、黄、橙、紫などあるようなので、今後はカラフルにしようかな^^