2012年10月29日月曜日

佐賀のアスパラ研修について

2泊3日で佐賀にアスパラの研修旅行に行ってきました。
去年は長野、一昨年は長崎、それ以前は広島や栃木など。
 
JAびばいグリーンアスパラ生産組合では毎年一度、
道外の産地に研修に行きます。
希望者だけですが、それでも70人くらいいる組合員のうち、行くのは10人前後。
行かない言い訳は聞きたくない。
 
 
案内してくれたのはJA佐賀の職員のミナトさんと、
写真のこの方。有名ですね、吉村さん。

書けることだけ書きます。
たぶん学んだことの半分くらいかと。
 
佐賀ではこのように、真ん中を千鳥植えで2列、両端1列ずつで
栽培するのが最近の主流のようです。
管理しやすい、とのことです。
 
そして、春どりは遮光シートで覆ってのホワイトアスパラでした。
春はホワイト、夏は立茎してグリーン。
佐賀中央ではこれが主流。
ようはどうやってお金にするかの方法の違い。
 
ある砂壌土では窒素投入量が年間200kg/反にもなれば、
ある殖壌土の農家では120kg/反。
でも収量は120kg/反の方が2倍とっている、とな。
もとの土の違いもあるけど、管理の仕方、アスパラに対する
持っている知識の違いで無駄になっていることが沢山あります。
 
4tどり、5tどりの農家で共通していることは、
追肥型の施肥体系ということ。
元肥でどっかりやっては、無駄が多いし、
吸収量が少ない、ということ。
でも腐植3前後、CEC15~20という土地ならではなのかも知れない。
 
北海道との収量の違いで注意が必要なのは、収穫期間。
3か月長いということは、1.5tは多くとれる計算。
北海道の2.5tどりは、九州の4tどりに等しいわけです。
こちらで改善すべきは、春どりの施肥方法にあり。
もっと追肥と水を大事にすべきですね。
 
  
ハウスの入り口付近には籾殻や肥料袋が積んであります。
籾殻使用量や施肥量や回数が多いため、
すぐに使える場所に置いとく工夫。
  
防除についても、基本が3年くらい前とは大きく変わってます。
茎枯病や斑点病対策から、立茎開始から2ヶ月間は、
長くても1週間おきに防除している。
初期の親茎に病気をつけなければその後の発生は殆ど抑えられる。
 
   
2重ハウスのやり方、上げ下げのタイミング、
雪対策と風対策では異なる考え方が沢山あっておもしろい。
共通する草対策では、学ぶところが多かった。
  
 
普通じゃん、当たり前じゃん、ということばかり?
そうですよ、当たり前のことを当たり前にやるだけ。
ずぼらな農家は何をやったってだめでしょう、とは
お話しいただいた4.5tどりの農家の方。
ゴモットモデス。
  
 
早く来年のアスパラを作りたくなりましたし、
早く春の美味しいアスパラを食べたくなる研修でした!
 
 
研修終了後、うちやま農園のアスパラを使って頂いているお店へ。
ビストロ・ラ・トルチュさん。
洒落てましたー、気さくでしたー、美味しかったー

2012年10月24日水曜日

収穫祭あります!

私の農業生活を楽しくさせてくれている、農家のこせがれネットワーク。
 
北海道ではREFARM北海道として活動してます。
11月3日のイベントではメディアには出ない本物の農業を知ってもらう良い機会になるはずです。
 
是非ご参加ください!
 
 
詳細はREFARM北海道ブログ http://ameblo.jp/kosegarenet-hokkaido

2012年10月21日日曜日

お礼

本日の謝肉祭、沢山のみなさまにお集まりいただきました。
子供を入れたら余裕で50人を超えていたと思います。
盛況ぶりに入らずに帰った人もいたくらいです。
 
そして、去年よりも美味しいという声も沢山。
去年よりもワイワイやってくれましたし。
500円のケーキが買えて150円のキャベツが買えんとは何事だ、
という楽しい人もいたり。
ありがたいことです。
豚に代わって、お礼申し上げます。
 
ここで写真撮ったらいいだろうなー、と言う時に
カメラを持っていないのはいつものことです。
数少ない写真です。

 

謝肉祭が終わり、ホッとしてます。
そして、やんわりと嬉しい気持ちです。
 
 
相変わらず挨拶が下手です。
というか、上手にやろうとしてません。
でも、考えたことは伝えたいから、以下に挨拶のカンペを載せます。
 
--------------------------
 

育てた豚を食べるのって、どういう気持ちかなー
生き物を育てて食べるって、最高の食育かも
残飯や野菜の端材を食べるなら雑食で飼いやすいし、面白そう。

そんな軽い気持ちで飼い始めた豚。
今年で3年目になりましたが、これで一旦終了しようと思っています。

1年目は、1頭のみだったのでよく脱走しました。豚って、淋しがり屋さん。そしてアスパラや野菜ばかり食べさせたので、脂肪のない肉ができました。

2年目はメスを2頭飼いました。上下関係がすぐにできあがり、体格差が20kgくらいつきました。集団生活ってそうなのね。給食をたっぷり与えたので栄養バランスがとれ、美味しく美味しくできました。その美味しさが今年も飼うことへと向かわせました。

そして今年。雄と雌、ツガイで2頭飼いました。雌が雄に譲る形で体格差がつき、まさにうちのような夫婦関係にあったようです。
3/30生まれの豚を6/3にもらい、屠殺日は10/12。半年です、豚は。昨年同様にトトちゃんと名付け、基本は学校給食の残飯です。その量と言ったら驚きます。美唄だけでも毎日100kg以上が廃棄されているんですから。学校の食育の基本は給食をできるだけ残さないことじゃないのか、といつもの怒りを感じる訳です。夏休みは給食がないので五十嵐農産のトマトを大量に与えました。脱走は2回。慌てる父と母ですが、餌をあげる人には懐いているので、餌を持って行けば難なく戻ってきます。可愛いもんです。

一方で、飼うことには少し慣れてきたために、あっという間に大きくなった気がします。何かを理解しよう、何かを得ようと飼っていた過去の2年と違ったのは、惰性で飼ったこと。だから、感じることも少なかった気がする。でも途中で気付いたのは、給食で育てるなら、食育やうちやま農園で飼う、ということにあまり意味がないかな、と。昨年は淋しい気持ちで屠殺しましたが、今年は育てて殺すことが自分の腹に落ちたのか、あまり違和感なく送ることができました。初めて少し抵抗してましたが、そういうこともあるでしょう。

屠殺場をはじめて見学しました。飼って食べるものとして見ておくべきでは、と同じく豚を飼う農家からの一言で。豚を食べられる肉にする過程で、保健所の立ち会いや殺菌剤などこれほど衛生的で、これほど沢山の人が関わっているということを勉強できました。一頭3万円で売られる豚ですが、2カ月の子豚は一頭1.5万円で屠殺や肉にするのに8,000円かかってたら餌代や人件費や燃料代を節約する酪農家の気持ちもよくわかります。概算で10035円の肉がどうしてスーパーでは100100円なのか、農家の手取りに対して小売価格は、米は1.5倍で野菜はだいたい2倍だけど肉は3倍か、とか考えるのは僕だけなのか。

昨年、トトちゃん美味しくなってねーと言って餌をあげていたムスメが、トトちゃん殺さないで、とようやく言いました。でも、お肉用に改良された豚でその目的で飼ってるし、冬は寒くて死んじゃうよ、といって納得しました。まだまだかな、と。


この謝肉祭は、アスパラで収穫祭をできないので、秋にでも、という意味もあります。うちやま農園はパートさんのみならず、みなさまに支えられていることを日々感じつつも、こうして集まっていただきながら実感したりもします。
その場に、育てた豚の命をいただくことで、少しでも他では感じられない違うことを感じてもらえたら、それはそれで嬉しいし、ただ美味しく食べてくれたら、豚のトトちゃんへの感謝になると思っています。
あえて僕らしく締めるなら、人間は食物連鎖の頂点にいるかのように錯覚しがちですが、沢山の生き物によって生かされている、ということでは、頂点や底辺ではなくて、共存・共生する連鎖の中のひとつであり、むしろ生かされていることを感謝すべきなんだと個人的には思ってます。毎日考えると苦しいので、たまには、ですね。


本日は全てセルフサービスです。そして色々な人たちが集まってますが、これを機に交流してくれたら開催した甲斐があったというものです。みんなで一緒に楽しみたいです。

2012年10月19日金曜日

振り回されてます

この空模様に。
 
雨が降るという予報でいながら終日晴れたり、
晴れと言う予報の中でもにわか雨が多かったり。
 
この時期の作業、2日雨が降らないと一気に捗ります。
ハウス片付け、除草剤、葉面散布などなど。
ですが、10月10日以降は、まさに秋の空です。
まあ、合わせて仕事するだけなんですけど、
外出の多いこの時期に、出かけるときだけ晴れてる気がする…。
 
 
もちろん、子供たちや情報にも振り回される毎日。
時間ができると余計なことを考えますね。
性格なのは仕方ないとしても、『選択』がいかに
充実した毎日に影響するかを実感します。
 
 
カリフラワー、あと10日くらいで取れ始めるかなー。
思ったよりもいい出来かも。
カリフラワーは、花揶菜だし、出来た時の美しさが嬉しい。
 
 
ハウスの中はまだまだ黄化しないなー、と眺めながら、
17時には真っ暗になるので、仕事上がりです。
 
 
大豆の収穫、まだできてません。
黒大豆ですが、木枝ができすぎたために途中から
トラクタで入るのを止めたため、葉面散布できず、
気温のせいもあっていつまでも窒素を吸い続けました。
たぶんそれで仕上がりが遅れているんだと思います。
昨年は10/9に刈り取りましたが、今年は20日以降かな。
 
 
明後日21日は、謝肉祭!
最高気温10度を下回る予報が出ていますので、
防寒をお忘れなく!

2012年10月15日月曜日

4歳

今日はムスメの4歳の誕生日。
年に一回撮りに行くスタジオアフロへ。
 
4年前はまだ知る人ぞ知る感じだったのですが、
最近は友人たちの利用も多く、大人気の写真屋さんです。
 
 
いつもながら、楽しい写真。
 
 
今回は、やや家族写真が多めか。
 
 
もう4年が経つんだな、という実感と、
生まれてきてありがとうという感謝と。
 
 
親としては、見守り、受け入れ、助けられる存在でありたいですね。

2012年10月13日土曜日

動物から肉へという過程

10月12日、畜産公社に飼い豚のトトちゃんを連れて行きました。
お肉にするために。

今回で最後と思うと、ちょっと切なくなりましたが、
仕方ありません、そのために飼ったんですから。
 
ムスメには「そのために飼ったんだし、このままいても
寒くて死んじゃうよ」と言ったら、なんとなく納得してました。
 
 
で、最後なので、畜産公社の中を見学させてもらいました。
似合ってるでしょ(笑)
衛生管理などの問題から、生産者以外は殆ど見学できないそうです。
 
 
豚と牛の、枝肉になるまでの工程を見学させてもらいました。
豚は飼ってたから特別な感情出ましたが、牛は肉としてしか見れませんでした。
そして、肉の量も1頭当たり10倍くらいありますし、ただただデカい。
豚は毎日1000頭くらい捌くそうです。
沢山の肉が消費されてるなーと実感します。
以下、豚についての話です。
 
電気ショックで気絶させられ、放血(殺しちゃうと心臓が止まるので気絶で)、
腹を切って内臓を出し、皮を剥き、除骨され、真っ二つになります。
工程では随所に消毒液がかけられたり、血を浴びながら作業する人がいたり、
機械設備も万全でしたが、水と人がたっぷりと関わっていることが新発見でした。
 
肉が流通にのるまでの、沢山の人が関わっていました。
野菜や魚はそのまま市場へ回りますが、肉は保健所の立会いの下、
沢山の人によって食べられる状態にしてもらっているんですね。
 
見たら気持ち悪くなったり食べれなくなったりするんじゃないかと
思いましたが、そんなことはありませんでした。
でも、尊敬する仕事がまたひとつ増えました。
職員の皆さま、ありがとうございます。
日本の食を作る人は、農家や料理人だけじゃないですね。
 
 
 
こちら、春にとりにいった橄欖岩。
畜産公社に行ったついでに、来年用にいただきに。

2012年10月9日火曜日

アルテピアッツァ美唄

今日は農作業日和。
 
でも、たまには子供と公園でも行こうかな、
と、ふたりを連れてアルテピアッツァ美唄へ。
 
2時間、たっぷりと走り回りました^^
 
仕事はちょっと遅れたけど、まあ、いいか。
今時期の除草剤散布は、春に草ボーボーに
しないために、ちょっと大事な作業。
朝露・夜露があるため、作業時間は日中の極僅かな時間。
でも、まあ、いいか。
 
 
丘の上で。
 
知らないお姉ちゃんに遊んでもらう。
 
本人たちなりのいい顔
 
私はこの彫刻が一番好き。

抱っこを強請る(ねだると読むんだ!)ムスメ。
 
散歩ではマイペースのムスコ。
 
 
さ、明日からまたがんばろっと。

2012年10月4日木曜日

打ち上げ

パートさんの打ち上げを行いましたー!
写真は、全員集合ー^^
1日に3~7人で作業するので、
全員集合は実は初めて。
(この後父が来て写しましたが、この写真がみんな一番いい笑顔)

毎年毎年、感謝の気持ちでいっぱいです。
うちやま農園は完全にみなさんに支えられています。
 
キャプテンのAさん、ガンバリ屋のCさん、
黙々と働くSさん、テクニシャンのKさん、
週末のスーパーサブKさん、洗練されてるFさん、
何でもこなすMさん、要領が良いTさん、
器用なAさん、実はデキル女のYさん。
 
みなさん、今年一年ありがとうございました。
来年もお願いしますよ~