去年は長野、一昨年は長崎、それ以前は広島や栃木など。
JAびばいグリーンアスパラ生産組合では毎年一度、
道外の産地に研修に行きます。
希望者だけですが、それでも70人くらいいる組合員のうち、行くのは10人前後。
行かない言い訳は聞きたくない。
案内してくれたのはJA佐賀の職員のミナトさんと、
写真のこの方。有名ですね、吉村さん。
書けることだけ書きます。
たぶん学んだことの半分くらいかと。
佐賀ではこのように、真ん中を千鳥植えで2列、両端1列ずつで
栽培するのが最近の主流のようです。
管理しやすい、とのことです。
そして、春どりは遮光シートで覆ってのホワイトアスパラでした。
春はホワイト、夏は立茎してグリーン。
佐賀中央ではこれが主流。
ようはどうやってお金にするかの方法の違い。
ある砂壌土では窒素投入量が年間200kg/反にもなれば、
ある殖壌土の農家では120kg/反。
でも収量は120kg/反の方が2倍とっている、とな。
もとの土の違いもあるけど、管理の仕方、アスパラに対する
持っている知識の違いで無駄になっていることが沢山あります。
4tどり、5tどりの農家で共通していることは、
追肥型の施肥体系ということ。
元肥でどっかりやっては、無駄が多いし、
吸収量が少ない、ということ。
でも腐植3前後、CEC15~20という土地ならではなのかも知れない。
北海道との収量の違いで注意が必要なのは、収穫期間。
3か月長いということは、1.5tは多くとれる計算。
北海道の2.5tどりは、九州の4tどりに等しいわけです。
こちらで改善すべきは、春どりの施肥方法にあり。
もっと追肥と水を大事にすべきですね。
ハウスの入り口付近には籾殻や肥料袋が積んであります。
籾殻使用量や施肥量や回数が多いため、
すぐに使える場所に置いとく工夫。
防除についても、基本が3年くらい前とは大きく変わってます。
茎枯病や斑点病対策から、立茎開始から2ヶ月間は、
長くても1週間おきに防除している。
初期の親茎に病気をつけなければその後の発生は殆ど抑えられる。
2重ハウスのやり方、上げ下げのタイミング、
雪対策と風対策では異なる考え方が沢山あっておもしろい。
共通する草対策では、学ぶところが多かった。
普通じゃん、当たり前じゃん、ということばかり?
そうですよ、当たり前のことを当たり前にやるだけ。
ずぼらな農家は何をやったってだめでしょう、とは
お話しいただいた4.5tどりの農家の方。
ゴモットモデス。
早く来年のアスパラを作りたくなりましたし、
早く春の美味しいアスパラを食べたくなる研修でした!
研修終了後、うちやま農園のアスパラを使って頂いているお店へ。
ビストロ・ラ・トルチュさん。
洒落てましたー、気さくでしたー、美味しかったー