今更ですが、あることに気付きます。
個人の農家で、品種をたくさん植えてる農家は、ないのでは?
うちやま農園では、ウェルカムをはじめ、
ガリバー、メリーワシントン、バイトル、
アティカス(ウェルカムAT)、メーデル、
ズットデルチェ、1312(ハルキタルの仲間)、
スーパーウェルカム、カリフォルニア500、
と、
10種類の品種が植わってます。
これまでは、品種ごとの違いよりも、
農家ごとの作り方や土質による違いの方が大きいので、
品種比較はほぼ意味がない、と発信してきました。
ところが昨今、マツコの知らない世界で話した時に、
ラズノーブルが幻の品種です、なんて紹介したものだから、
ラズノーブルのブームが再燃しているようです。
ここは皆さん、冷静になりましょう。
やはり作り手や土が良くないと、ラズノーブルの味も、つまらないのです。
旬の時期のアスパラは、品種関係なく味が濃くて美味しいです。
写真は、全てウェルカムの写真。
まあ、撮り方で違いますよね。
ウェルカムは、日本で一番流通量の多い品種です。
ほとんどの方がアスパラの風味はウェルカムで記憶していると思います。
では、品種をどうやって決めて植えているのでしょうか。
①収穫量が多い
②病気に強い
③見た目(穂先の締まり具合)
が大きな要因です。
農家の中にも「美味しい」を選定理由に挙げる人は少ないし、
アスパラはアスパラの味、という認識がほとんどです。
うちも、やはり上記の基準は大事にします。
しかし、規模も大きく、露地もハウスもあるうちやま農園では、
そこからさらに細かく考えます。
④露地とハウス、どちらに向いているか
⑤春と夏の取れるバランスはどうか
⑥味の特徴はどうか
特に⑥について、品種ごとの違いを明確に感じています。
でも、なかなか伝わらないくらい、その差はわずかなのです。
比べたら何となくわかる、くらいです。
うちから直接お届けできる美味しさは、
こういうところにも潜んでいると、わかりました。
うちやま農園のアスパラの価値を伝えたいと思って、
歴史や泥炭の価値を情報を発信してきましたが、
品種もこれに加えて良いのではないか、と。
こちらは楽しみが増えたのですが、
お客様に響かないようでしたら、
細々と発信することになります笑
0 件のコメント:
コメントを投稿