2011年9月20日火曜日

雨の合間に

防除やら、無謀にも定植やらしてます。
7月に終わらせたかった土方工事が、ようやくおわりました。
・・・そんな状況の畑です。
 
 
雨と言えば、いろいろと考えます。
下手な考え休むに似たり、とは言いますが、考えちゃうのはアスパラのこと。
 
ある方々から、「この時期にしては香りも甘味もあって、美味しい」と評価をいただきました。
嬉しいのですが、複雑です。
春に比べると味が薄いのは明らか。
でも「この時期にしては」美味しいのでしょう。
それを、「美味しいですよ」と勧めることができないのは、農家のエゴでしょうか?
 
毎年悩んでます、夏のアスパラについて。
春と比べてはいけないとしたら、美味しいに違いない。
でも、春アスパラが好きな人にとっては、こんなのアスパラじゃない、となる。
これが怖いから、というどちらかというと消極的な理由で勧められないでいる。
 
美味しい、とは嬉しいことなのに、素直に喜べないのは、
変な拘りなんだな、きっと。
美味しいは百者百様。
食べてみる?と軽い気持ちで勧めるのもいいかも。

4 件のコメント:

kazedayori さんのコメント...

生産者としては,「こんなもんが実力じゃない!」とか,照れとかいろいろありますよね。過去に誰かに言われた事が気になっていたり。僕も以前はそうでした。
大先輩から「自分もそうだったんだけど,お客さんが喜んでくれてるのに否定したら混乱するだけだから,素直に『ありがとうございます』が正解」と言われて,何年か頑張ったら素直にありがとうが出るようになりました(笑)。

要するに美味しいかどうかは100%食べる人が決める事なんですよね。自分も食べる側だったら,困った顔されるより,笑顔で「ありがとうございます」って言われた方がいいですもんね。

ひろし さんのコメント...

kazedayoriさん
素直に、には程遠いかもしれませんが、確かに相手を困らせる必要はないし、相手の意見を尊重することも大切ですよね。頑固おやじ、とか、職人肌、みたいなものに憧れていることもあり、意見を押しつけてこそ、的な考え方が自分にあるのも問題です。
食べる人が決める、が気になるんですよ。食べる人が、売りやすさを求める一部の流通業者の意見を聞くと味の評価が正当じゃなくなることがありますよね。でもそれは聞かれたときに教えてあげればいいんですよね。

kazedayori さんのコメント...

>食べる人が、売りやすさを求める一部の流通業者の意見を聞くと味の評価が正当じゃなくなることがありますよね

そうですね。
ちゃんと評価してくれるお客さんに届ける努力は必要ですよね。売り方も含めて。

ただし、自分が評価してほしい側面とは別の側面から評価されることもあるので、それはそれでいいじゃん、と思います。僕はその辺はゆるく考えてます。

ひろし さんのコメント...

>ただし、自分が評価してほしい側面とは別の側面から評価されることもあるので、それはそれでいいじゃん、と思います。僕はその辺はゆるく考えてます。

あ、それ真理かもしれないですね。それはそれでいいです。自分が評価してほしいところは、自分の狭い視野から生まれた小さなひとつ、ですから。あー、なんかスッキリします