2015年5月15日金曜日

アスパラの価格暴落

最近の事情です。

ゴールデンウィーク明けから、北海道の市場の
アスパラの価格が暴落したまま停滞しています。
この時期にLで800円/kgはありえないという感覚。

今日でかれこれ1週間。
市場の言い分としては、ハウスもののギフトが一段落し、
露地もののギフト発送までの端境期に、
例年だと出てこないはずの予想外の大量の露地アスパラが
市場に流れ込んできており、
ギフトでさばけない、かといってLは量販では難しい、
そのため安い価格でとにかく捌かれている、という。

なるほど、という部分もあります。

アスパラのギフトは発送の2ヶ月くらい前に告知だし、
構成を考えるなら3ヶ月くらい前から。
2週間前ですらわからない露地アスパラの状況を、
2,3ヶ月も前からわかるわけがないのに、
時期を決めるという無理を行っているのです。

また、露地のリスクのひとつとして、生育コントロールが
きわめて難しいことも挙げられます。
お天道様次第、桜が咲いたらアスパラが出てくる、
そういう環境で萌芽するアスパラを作って、
需給関係で価格がつく市場で販売することのリスクといったら・・・。

市場に出さなきゃいいのか、というと、そういう話でもない。
直接販売しているつもりでも、市場の物量に比べたら鼻くそみたいなものだし、
多少に関わらず市場の影響は受けることになります。

市場にアスパラがあふれているものの、
露地のギフト需要が満たされているかというと、そうでもないようです。
発送が予告時期じゃないからスタートしない。
となると、今後は以前のようにモノがないときに高騰する?
それとも現在の暴落した価格のままで順調に需要を満たすのか。

昨年の秋の気候が良かったので、春のハウスものは
市場の出荷量ベースで2割り増しだそうです。
ということは、露地も同様のことが推測され、
ということは価格は・・・。

近年アスパラの価格はやや高値を記録していたので、
この辺で落ちることも大いに考えられます。
そしたら作る農家が減るかもしれませんが、
消費も落ちていくのでちょうどいいのかもしれませんし、
その分希少価値が出てくるのかもしれません。
生き残ってこそ、「あの時は」と言えるのだと思います。

でも、野菜ならではの波です。

需給バランス、豊作不作、異常気象などなど、
価格決定要因が入り混じって波を作っていますし、
それを乗りこなすのが経営とも言えるでしょう。

我が家の影響?
もちろんありますよ!!
飲まれないように精一杯あがきます^^

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

消費者ができることは、、、たくさん食べること。 この機に、国産アスパラ たくさん、おいしくいただきます!