2024年7月29日月曜日

アスパラの生育温度帯


アスパラガスの夏。

北海道では収穫せずに放置する人もいますが、

本州においては収穫することが大事な仕事です。


今年は5/9に収穫を終えたハウスが、

6/25にはほぼ立茎が仕上がりました。

例年ですと、最低気温が15度を超えれば、

夏アスパラがどんどん出てきますが、

今年はいつまで経っても出てこない。


追肥しても、葉面散布しても出てこない。

立茎自体は良いはずだし、新擬葉は吹いてるし、

下枝も出てくるのに、新芽だけが出ない。


落ち込んでいた先日、涼しくなった途端に出てきました。

待つこと1ヶ月、ようやくピークに入りました。

30度を超える毎日に、アスパラの親木がついていかなかったのか?

本州では高温でも収穫しているよ?

北海道でも温度が低いところではとれているけど、

美唄では全域で前年の半分以下だった。


そういえば、立茎時の温度については、

ガンガン温度上げて成長促している農家がいたな。

昔の九州では温度あげないのが常識だった気がするけど、

近年の高温でアスパラに新たな技術が加わっているのかも。


これは、アスパラの生息温度帯が関係しているのではないかと。

北海道では、春から氷点下に近い温度を受けるアスパラ。

立茎時も最低気温は10度以下に頻繁に遭遇します。

0度〜35度なのか、10度〜40度なのか、許容範囲の限度はあるはず。

品種では差がなさそうだが、定植年によって差が出ている。

考えて検証するのは楽しい。

2024年7月2日火曜日

おわりが来る

スナップエンドウ、試作しましたが、見事に失敗。
たぶん、温度管理です。
ある地点から花が咲かなくなってしまいました。
得意先には平謝りです。
せっかく対応してくれたのに、申し訳ない。
味も見た目も良かったし、
来年は上手にできると思います。


ハウス内では、夏アスパラが少しとれ始めました。
こちらは、フザリウムの被害が克服されたハウス。
基盤整備で40cm土を剥がして盛り直したので、
問題ないだろうと思って作ったら、
フザリウムはそのまま生息しておりました。
アスパラ3年目で発覚し、春アスパラが腐っている。
やばい。
消毒?生物資材?病気も多いぞ?
ある温度帯だけで働くフザリウムですね、とか言う肥料屋は、
諦めるしかないと言ってたっけ。
やったことは、ファイバー水で潅水、堆肥とカニ炭で病気を、
NK52の微生物や農業塩などで菌を抑制したい。

という願いのもの、3年目は少ない収穫の中で、
病気をあまり出さずに経過。
4年目の今年。
完全回復ではありませんが、ほぼ正常化しました。
拗れたり、欠株になったところは1〜2割ありますが、
まあまあのアスパラハウスになりました。
良かった。

選果場も、夏の前にひと休み。
業者さんやシェフから、綺麗と褒められます。
整理整頓も仕事のうちです。


露地も新たなステージへ。
日々変化します。
立茎する時期に大敵なのは、豪雨。
叩きつける雨は、病気を呼びます。
何度か襲われるたびに肝を冷やします。


先日も豪雨予報で対策にハウスを閉めに行こうとしたら、
息子もついてきました。
中二ですが、まだお父さんと遊んでくれます。
このあと、キャッチボールを1時間くらいしました。
サッカーでは相手になりませんが、
キャッチボールならまだ私の方が上手。
 

終わりは、ホワイトアスパラの生産者の八木さんが、
アスパラ作りをやめるそうです。
もう疲れたそうです。
重鎮がやめる時、時代が変わる空気がなんとなくあります。
思うところはたくさんあって、
経営の話が入ってくるので、賛否あって書けません。
モヤモヤしている思いを、あの人と語ろうと、ご飯食べに行く
話を持ちかけております。
妻とも話しますが、他人が良いこともあります。