2025年11月17日月曜日

サッカーという呪縛

昨日、中3の息子のジュニアユースでの最後の試合が昨日終わりました。

あっという間で楽しかった3年が終わりました。

高校ではもっと楽しいサッカー生活が待っていることでしょう。


3年間黙っていたことを、ここでぶちまけようと思います。


サッカーは習い事ではない。

真剣な遊びだ。

だがその遊びから得るものは大きい。


それがサッカーを続けても良いと思う理由です。

プロを目指すという漠然とした理由で続けていたり、

進路のためにスポーツを続けるという親子が多いことに驚きます。


自立していない子供が多いし、チーム存続のために

優先順位がチームに偏って、子供を蔑ろにしている

指導者があまりに多い。

札幌に限らない問題みたいです。


自分の子供に期待しすぎても、最後には子供が困りますよね。

サッカースクールでは、子供に自信を持ってプレーさせることを

第一の目的としているので、

もしかしたら勘違いをさせていることもあると思いますが、

親が冷静に自分の子供のサッカーにおける「状況」を

判断してあげることは、とても大事です。

夢を持たせるような話はたくさんありますが、

そもそもの運動神経が大きく関わってきます。

その子にあった進路と、本人の自立心と、

バランスよく判断できると良いと思います。


日本のスポーツがまだまだ未発達だと思う理由に、

子供の成長段階に応じた対応ができる体制になっていないことが挙げられます。

チーム方針に従うしかない。


そのチーム方針が「勝つこと」にしか向かっていない。

情けないです。

表面的には拙い言葉を使って巧みに「育成」していることをアピールします。

それは、どこのチームにも当てはまります。

勝つことの目的は、チームの維持です。

チームを維持するには、たくさんの子供がチームに所属することが大事です。

育成することが大事だと大きな志でチームを作った人も、

いつしかチームの維持が目的となってしまっています。


また、成長度合いが子供ごとに違うにも関わらず、

そこに合う指導プログラムはありません。

皆無です。

合わせろ、くらいの姿勢です。

中学生は、体つくりが第一。

怪我をさせる指導者は、馬鹿だと思います。

その子の将来をなぜあなたが阻害するのですか?と。

また、精神的にも未熟ですし、何せ思春期真っ盛り。

大事にしすぎるのも違いますが、

個性の尊重と責任、人としての心の持ちようなど、

サッカー指導者だけに任せて置けない状況は多々あります。


これらに対して反論される方もたくさんいます。

しかし、第三者として見ている限り、その印象を拭えないという事実を

コーチやトレセンやJリーグ所属チームは真摯に受け止めるべきでしょう。

そして、こういう意見を言う親がいると、

その子供が不利益を受けるという情報のつながりも、即刻やめてほしいです。

モンスターペアレントと認定されて、子供が不当な扱いを受ける事例は、

ちらほら聞こえてきます。


また、子供の自立についても、意見が分かれるところです。

サッカー少年というか、高校生になっても、自立心が育っていない子が多い。

自分で考えて、自分で決める。

周りの環境に左右されずにそれができるかどうかが、

自立の判断になりますが、そうさせていない親が多い。

フィールドではチームでプレーしますが、

究極の判断は1人です。

そして、社会に出てからも同じです。

自由であり、1人であり、チームでもあります。

人間としての成長は、そのことを理解して、自立することにあると思います。


などなど、答えの出ないことを悶々と考えた3年間でした。

私は、です。

息子はサッカーを楽しそうにプレーしていました。

そして、勉強と怪我しない体つくりができたことは、

高校につながる財産だと思います。


子供がどういうサッカーを好むかは、

子供がわかっています。

僕もサッカー素人なので、初めはボール扱いが上手い、

体が強い・大きい、速い、などに目を奪われました。

しかし、息子は、チーム連携や、ポジショニング、

アイディア、素早い判断、など、

チームとしてトータルにプレーするサッカーを好んでいます。

つまり、クライフの言うトータルフットボールとか、

バルサのサッカーとかです。

個人技も大事ですが、チームの歯車として機能的に判断し、貢献するか。

それを共有できる相手とサッカーできる環境に来ることを祈ってます。



サッカーに脳みそを侵された親の戯言でした。

2025年11月13日木曜日

片付けおわり、ゆっくりと

11月12日にて、雪前の片付けを全て終えました。

これまでの10数年と違って、
春と秋がそれぞれ1ヶ月もなかったんじゃないかというくらい、
夏への移行の早さ、冬への移行の早さが特徴でした。
それに加えて雨の天気が多くて畑が乾かず、
短い時間でたくさんの作業をしなければならなかったので、
気忙しい一年となった印象です。

アスパラも家族も、なんとか元気に年越しできそうです。
アスパラは今年並みか微増くらいの収穫量が見込まれまして、
味に関しても半分は天気ですが、改良の成果に期待してます。

父も母も歳の割にはとっても元気。
娘は高二の女子高生生活を満喫しているようだし、
中三の息子はサッカーが一旦終わり、高校に期待してる様子。
私はトレーニングや食事改善を妻に手伝ってもらって、
近年で最もパフォーマンスが良い一年になりました。
(おかずの構成が変わり、大変だという愚痴もありますが、家族にもそれは良いはず!)

スタッフたちは今年もフル稼働。
ちょっと人数が少なかったこともあって、
かなり忙しく働いてもらいました。
元気なスタッフの姿に癒されることもちょいちょいあります。
お得意様にもスタッフにも恵まれ、
今年もありがとうございました。



以下、前回からの2ヶ月の推移です。

前回の投稿でゲリラ豪雨ばっかり、と愚痴りましたが、
9/21の写真ではまだ緑をかろうじて保っております。
しかしこの後、あっという間に病気が広がってしまい、


9月26日にはこれくらい黄色く、葉も落ち始めました。
アスパラがほっそりとしていますね。
緑が薄くなってきたのは、養分転流が始まった証拠です。
この養分転流が大事なアスパラ。
本州や九州では夏アスパラの萌芽が終わってからは
晴れて乾く日が多いので、たくさんの光合成が可能ですが、
北海道では萌芽が終わって1ヶ月もしたら雪が降ってきます。
温度も急激に下がるので、養分転流のための光合成も少ししかできません。


10月24日にはもうだいぶん枯れてしまいましたが、
かろうじて緑を残しています。
この3日後に大雪で全て倒れてしまいます。
その前も曇天が多く、どれくらい光合成をしてくれたか・・・。


その少し前、一部の枯れた畑では、病気の菌を焼却すべく、
アスパラを刈り取ってガスバーナーで地面と株元を焼却しました。
女子たち、火の扱いも上手です。


こちらは土壌還元消毒の後に植えたアスパラ。
8/30に植えて1ヶ月の生育でしたが、来年につながる良い生育でした。
ハウスについては、最近では現在収穫中のアスパラ畑に
土壌改良の資材を散布して、そのまま定植する改植が流行っているようです。
色々なやり方があって良いと思います。
ここは私見ですが、アスパラは根域の広い作物だし、
一度植えたら株の下の土はいじれません。
そのまま植えるよりは、しっかり消毒してしっかり耕す方が良いと思います。
九州では1年待てないと聞きますが、消毒期間は1.5ヶ月で済むので、
そのまま植えるよりは、しっかり土壌還元消毒をしましょうと言いたいです。


こちら、茂だけ茂ったけど、熟すのが遅すぎたフルーツホオズキ。
しっかり作っても色々課題が出てきます。
お客さんの希望量が送れなかった悔しい作付けです。
でも来年もやる。


片付けの大きな作業の一つに、ハウスの被覆を巻き上げる作業があります。
写真は巻上げ後に峰部に上って被覆資材をマジックテープで止めているところ。
アスパラが褐斑病にかかってしまいました。
秋の油断です。
ハウスは全部で22棟。
なるべく被覆時間を長くしたい。
雨や雪では巻上げできない。
風があっても巻上げできない。
5人のスタッフと時間との戦いですが、
今年も条件の良い時に無事に巻上げ完了。


片付け終わって満月が出ていたので、とても綺麗でした。
あー、やったぞー、て叫びます。

細かい片付けも、全ては来年のスタートのため。
上手に片付けできると、上手に春のスタートが切れます。
すごいのは、私だけじゃなくて、スタッフも
そのつながりを理解して片付けをしていること。
感動しちゃうよ、本当に。



来年の心配事は、新しいスタッフがたくさん来てくれるかどうかと、
トラクターが20年を超えて修理が増えてきたので、
いきなり壊れないかということかな。

世間的にはクローズになったままですが、
農水省が米を作るのを実質的に制限する生産調整が行われていて、
地域では誰が米を作るかは権力闘争となるかもしれません。
くだらないことですが、自分だけ得しようとする人が現れることに、
とても悲しくなるし、田んぼを巡って争うなんてダメな人間だなと思う。

自分の周りの大切な人たちのために、
来年も一生懸命働くぞ、と毎年仕事が終わる度に思います。
今年も感謝感謝の一年でした。