10/17にアースカフェのイベントがうちやま農園で行われました。
土を掘って、その土地の成り立ちや歴史に理解を深めよう、というもの。
3年前にここよりも南西に15kmほどの濱本農場にて行われました。
こちらと同じ泥炭ですが、一言で「泥炭」といっても、これほど違いがあるとは。
堆積物、川の氾濫の頻度、堆積スピード、植生などなど。
中でも、植生や堆積物の説明からこの地の栄養価についての話、
この泥炭土壌におけるフルボ酸の働きと投入資材との関連付けは、
うちやま農園のアスパラガスの味や生育を説明するのには、
心底納得できるものでした。
アスパラの欠株や大豆の生育コントロールの困難性なども納得でした。
思っていたよりも良い土壌があるとわかったと同時に、
思っていたよりも良い土層ではないこともわかりました。
谷教授の話は、少し土をかじったことがある人にはとてもわかりやすく、
切り口や歯切れのいい物言いが素晴らしいです。
当初は私と谷教授のトークバトルを期待する声もありましたが、
喧嘩にならなかったのは、谷さんは農家へのリスペクトを忘れない人だからです。
やっていることや現状について否定することなく、認めながら解説や共感してくれています。
泥炭土壌にピートを入れる意味の理解も当然のようにしていただきました。
場所を変えての座談会では、アスパラの販売方法を中心に。
味の伝え方、消費者とのコミュニケーションのとり方、距離感、
営業先の選定理由、競合概念などなど、好き勝手に話させていただきました。
突っ込みが少なくて残念でしたが、小さいからこそできる販売方法だし、
どうやって営業したか、なぜこうしないのか、といった質問が欲しいところでした。
とはいっても、ブログを読んでくれている農家、前職で懇意にしていた社長の息子さん、
facebookで名前を見たことある方々、友達の友達などなど、
久しぶりにポジティブな出会いの場となったことが嬉しかったです。
来ている方々は積極的に農業をとらえている、気持ちの良い方々で、
これは会を仕切られているLeapsの鈴木さんのお人柄あってだと思います。
私は、懐の深い泥炭土壌と、懐の深いアスパラガスと、
懐の深い人に囲まれていて、本当に恵まれていると実感しました。
おまけの写真は、昨年仕事しに来てくれていた山内くんと子ども達。
2015年10月21日水曜日
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