アスパラに関して、永遠ともいえる疑問です。
毎年毎年、同じ事を聞かれますし、同じように答えています。
答えは、その人の好みです。
美味しい、という要素を、アスパラなりに分解すると、
①噛み心地
②甘味と旨味のバランス
③香り
④後味
と、とりあえずしておきます。
①の中に、保存状態が悪いことに起因する「固さ」は
考慮外とします。それは流通の問題です。
一般論です。大雑把に書きます。
太いと①は絶大です。
②も特に甘味の方が感じやすくなります。
しかし、③や④については、おとなしくなります。
細いとどうか。
アスパラの性質上、②と③と④は細いほうが発揮されます。
繊維の数がかわらないことや、細胞一つ一つの肥大の問題とすると、
細胞が膨張していない分、細いアスパラの魅力はあるのです。
太いか細いか、に加えて、品種の違いもあります。
さらに、土質の問題もあります。
肥料も十分、流通も理想的、という条件下であっても、
日本では主に5品種あり、土質も大きく分けても4つはありますので、
20のカテゴリーに分かれます。
その中で、太いか細いか、だと、40に分かれますね。
説明できるわけありませんし、差は極僅か。
ですから、上記のような大雑把な内容に留められてしまいます。
太いアスパラを、宜しくない流通条件で食べると、
固いけど甘味はあるよね、となりますし、
細いけどとれたてを食べると、
アスパラってこんなに味も香りも強いのか、と思うはずです。
太いか細いか、という話ではなく、
どこの誰が、どうやって作っていて、どうやって
食べる人の手元まで届いたのか、という方が大切な条件だと思います。
少なくともそう信じています。
でも、太いアスパラをたくさん収穫する、ということが、
北海道のアスパラ生産者としては優秀であることは間違いなく、
私もそれを目指してます。
2019年3月3日日曜日
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