経営移譲を受けて、4回目の冬です。
就農した12年前は、農家の息子と言っても、
ただの従業員です。
働いても働かなくても、成果を上げても不作でも、
毎月決まった額を親から受け取るだけ。
暮らしが苦しくてもその額で何とかしろと言われるだけ。
必要なお金がなくても、節約しろと言われるだけ。
そりゃあ農家が減るわけです。
まあ、そこは別の機会で書きます笑
冬の生活については、初めの8年間と
経営者となったここ4年とは、がらっと変わってます。
当初の8年は、冬は勉強と交流に時間を使ってました。
勉強は、土のこと、アスパラのこと、栄養のこと、
営業や消費のことなどなど。
友人と合う時間は、離れた農家友だち、
前職の職場仲間、学生時代の友人などなど。
充実した冬。
趣味の読書もたくさんしました。
ところが4年前から、使う時間が変わってます。
経営側になったので、簿記作業はもちろん加わります。
8年間みっちり勉強したお陰で、
実践から身につけることが増えたので、
本から勉強する時間は減りました。
友人に合う時間も、オンシーズンに少しずつ作れるようになり、
冬季集中ではなくなりました。
増えた時間は、経営計画です。
どうやって1年の経営をやりくりするか、考えるのは楽しいものです。
アスパラは昨年の状態から、今年の春の収穫量はほぼ決まっています。
不足の調整を夏のアスパラでできるのか、
他の作物にどこまで時間を使うか。
スタッフの労働環境をどうやってつくるか。
快適な職場、迅速な作業のためにできることは何か。
資金繰りはどうするのか。
販売先は充分か。
仕事を俯瞰する時間は作れているか。
などなど。
変わらず使っているのは、子供との時間です。
これについては、年々増えている気がします。
でもムスコが小学校卒業する4年後からは、一気に減ると思われ・・・、
想像しただけでも結構寂しいです。
そうこうしているうちに、冬の半分が経過してしまいました。
スタッフとの面談や販売先との打合せも終盤に入り、
でも遊び足りないことも、社会的な役割もまだ残っているし、
でももう少しぐだぐだ過ごしたいし・・・、
なんて思いながら、雪解けと春のアスパラを待ち焦がれています。
2020年1月20日月曜日
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