夏アスパラ、このブログを読んで頂いている方はご存知と思います。
夏のアスパラガスは、日本中で収穫されています。
おそらく知られていないことは、
1.栽培方法が春と違う
2.味も春と違う
3.栄養素も違う
といったあたりかも知れません。
育ち方も季節環境も違うので、上記のような違いが生まれます。
農家にとっては、さらに違いがあり、
4.市場価格が安い
5.どこで消費されているかわからない
6.産地差がわからない
といったことが起こっています。
問題なのは、市場価格が原価割れするくらい安いのに、
スーパーなどの小売店では春と同じ価格で売られていること。
そして多くの消費者は旬じゃないから高いものだと思っていること、
食べたいのに店頭に並んでいない、ということがあります。
市場での安さとは裏腹に、商品が消費者の目には触れておらず、
触れていても春と同じ価格で売られている、ということです。
市場や仲買の利鞘が大きいとか加工に回っているとか、
そんな簡単な話ではないと思います。
毎年のことですが、市場に聞いても「ニーズがない、
廃棄覚悟で買っている仲買もいる」の一点(二点?)張り。
消費者の声と市場の声が一致しないという不思議の中、
北海道の夏アスパラの原価割れは毎年8月いっぱい続いています。
当然、農家のやる気の低下、価格割れによる経費削減で管理工数を
減らすために品質が低下する、取るだけ赤字で体力も低下、などなど、
あまりよろしくない循環を生んでおります。
このギャップがなぜ生じているのか、推測以外の事実を中々つかめずにおります。
春とは違ってギフトがない、というのは大きな要因かもしれませんが、
「食べたい人がたくさんいて、商品も市場にあるのに、店にない」
という状態は、早急に克服すべき課題と思ってます。
2015年8月16日日曜日
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