2016年11月3日木曜日

研修?旅行?

11/1、さらっと雪が降りました。
10/21から降る降ると脅され続けましたが、ようやくです。
しかし、これもすぐに融けました。


本日も雪予報ではありますが、10時でこの状態。
少し写真を加工したので、実際よりアスパラが黄色くて、
いい畑にみえますね(笑)


例年よりも10日早い冬支度です。
ハウスも残り5棟をたたむのみ。
その他2棟は来年張り替えるので、剥がすだけだから楽。
来年の春の作業をスムーズに進めるための、冬支度・片付けです。
もう少し頑張ります。


ひとつ、お知らせ。
11/12、札幌ファクトリーで行われる「2016アグリビジネス創出フェア」で、
ショートセミナーに登壇します。
「新しい技術によるおいしいアスパラガスの生産」
という私らしくないタイトルで話します。


さて、ようやくタイトルの内容へ。

この時期は年に一回の美唄アスパラ生産組合の
道外視察研修があります。
今年は厚沢部と岩手へ。

アスパラ組合は研修といったら研修。
視察100%の旅なので、行きたいのですが、
今年は畑が忙しすぎるので、父に行ってもらいました。

それにしても農業界、視察研修という名の慰安旅行が多い。
積立金の場合もありますが、組織の余剰金を
視察研修という名の慰安旅行で使うケースも多いです。
任意(名実ともに!)の場合も強制・半強制の場合もあります。
(それこそ会社だったら労基署に訴えられるくらいの。)
私は、たいして仲良くない人たちと旅行するくらいなら自費で家族と旅行したい、
という捻くれ者なのであまり参加しません。

こう書くと反対しているかと思われるかもしれませんが、
強制の場合を除き、慰安研修自体は悪いことだとは思ってません。
農家はシャイであり論理的に意見を言うことができない。
という私の偏見(?)から、慰安旅行によって生み出される共通認識、
意見交換、地域を飛び出しての交流には、大きな意味があると思ってます。
余剰金の私的流用、研修地や研修目的の不一致、など、良くない側面もありますが。

その中でも、価値観の違いを強く感じたので、書き始めました。
誰かというと、父とです。
先日、グリーンツーリズムの視察研修で一泊してきた父。
同じ目的で集まった仲間と、同じところで認識を共にして、
今後のことも含めて楽しく過ごす時間に価値を感じる。
それによって、会をより充実させ、また余剰金で意義ある研修をする。
・・・、だと思います。

私は、自分で稼いだお金で自分で選んだ場所や人に学びに行きたい。
みんなで意見を合わせるよりは、ひとりで自由に学びたい、と思ってます。
それがワガママで組合の精神にそぐわないのは自覚してます。
だから、そういう意見は外では言わないです。
でも、本心ではそう思っているので、隠すこともないかな、とも。

そしてそれは、個人個人に違いがあって当然だし、
それを揃えることもないと思ってます。
人は変わらない。
表向きの振る舞いや言動を変えることはできても、人は本質的には変わらない。
ならば、その人その人の個性を認めながら、
組織の方向性や将来像を決めるのが良いのではないでしょうか。
画一的な組織ではなく、「こうあるべき」に縛られた組織ではなく、
個性が集まった結果こうなって、この人たちの組織はこういう風に進みます、みたいな。

小さい組織はそれができるから面白い。
もっと考えて、もっと模索して、もっとトライしたい。
大きくなってシステム化してしまったら、変われないし、つまらない。

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