2014年12月26日金曜日

アスパラの周辺

今年もあと僅かとなりました。
最近のアスパラに関連した気になることを少し。


種のもみ消し。

これまでブログに書いたと思っていましたが、
書いていませんでした。影響が大きいと考えたのかな?
うちがメインに植えているアスパラのウェルカムという品種。
種の品質が猛烈に劣化している、という現象についてです。

奇形苗だったり、生育が緩慢だったり。
美唄全体としてもウェルカムを推奨しているものの、
平成19年を境に、品質低下が見てとれます。
萌芽数が少ない、太さが細くなった、欠株が多いなどなど。
もちろん、感覚的なもののあるでしょう。
気候で考えると、平成23年に大冷害があったのですが、
それ以前は良好だったため、平成21年22年あたりで
品質が低下するということは考えにくいのです。

今回はうちの農園でもハウス内に植えた1200株のうち、
180株(15%!!)が奇形株で植替えとなる事態。
当然、サカタのタネに問い合わせます。
農協がすべきなのですが、種屋に強く言えない慣習も許せません。
聞くだけ聞いて、結局補償金のような形でお金をもらいましたが、
そんなんで解決になるのか、と怒り心頭の私。
父はウェルカムを使いたがっていますが、私は止めたい。
バイトルで代用できると思ってます。

もちろん、九州では変動がないことを考えると、
こちらの管理不行き届きや
気象条件に合わないということも考えられます。
尚、アスパラの種は露地で成果が出るまで5年はかかりますので、
責任を種の品質だけに断定できないのが事実です。


基盤整備後の土壌。

客土してきた土が最悪、という話です。
基盤整備事業で、土地の区画を変えて暗渠工事をする、
だけではなく、作土層をはがして客土(土を運び入れること)します。
アスパラの作土層は40cmあったために、40cmはがして、
10cmの粘土を客土して再び整地します。
その際に持ってきた粘土が栄養分の少ない粘土で、
ブルで踏み固めるもんだから整地の時点で耕盤ができています。

これではアスパラのみならず、他の作物も育ちません。

今年8月に工事が終わったのですが、
すぐにプラソイラで下の泥炭層から土を引っ張り上げました。
またアスパラ新植予定地には牛糞麦わら堆肥と籾殻堆肥を投入。
細かくプラソイラを入れたおかげで何とか水捌けは改善されました。
栄養価は、まあ自分で改善させるしかないですね。

工事の事前説明では、客土する土も土壌分析して、
提示して了承もらってから入れます、と言っていたが、
やったのかな?
期成会の責任者がOKしたら終わりなら、その責任者がまぬけなのか。
いずれにしても、もうやってしまったし、基盤整備はもう
8年前からやっているので、、私が入って理解できる余地がないほど、
数々の口約束や慣習からのルール決めがあります。
あとは土をできる限り良くすることに尽力します。

基盤整備で10aあたり6万円の負担をするほか、
堆肥やプラソイラなどでさらに10aあたり10万円以上かかります。
これが農家のためになる基盤整備なのか?(笑)
面積をまとめないと国営事業にならない、といって
経営難の農家までまとめてしまうことが、
本当に自治体が推すべき事業なのか?
問いかけは無数にありますが、ここに書くことで留めます。


最近の読書。
左上の「がんばると迷惑な人」、面白いです。
日本がいかに頑張ることに重きを置いているか、
上司がいかに自分の価値観を強要しているか、
人事制度の間違いが個人の楽しみや企業の成長を妨げているか、
などなど、面白い切り口から語られています。


こちら、かの上原農園(埼玉県)からいただいた
けんちんセットで作ったけんちん汁。
里芋もさることながら、ごぼう、にんじん、ネギ、
どれも最高に美味かったです。


あと5日のうちに、年賀状ができるだろうか。
今日もお出かけ予定、来客や飲み会などなど・・・

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