つくづく痛感してます。
4/20頃から、市場ではギフト用のアスパラ需要が旺盛となるものの、
現場では天候不順への対応の遅れから生産量が不足し、
Lサイズで3,000円の高値がつき、約一ヶ月続きました。
原因はたくさんありますが、大きく分けてふたつあります。
1.全国的にアスパラの収量が激減。
2.アスパラギフトが露地からハウスに移動。
1.は、関東以南でアスパラが休眠しないことにより、
大きく収量を落としたようです。
休眠は品種にもよりますが最低でも500時間はほしいところ。
5度以下で500時間ですから、冬が暖かい年は
眠っている途中で起こされて養分だけ使ってまた眠る、
みたいなサイクルだったようで、春芽は当然とれません。
北海道でも放任栽培が多いため、病気や肥料養分の偏りなどで、
大きく収量を落とす結果になったようです。
決して天候のせいではありません。
天候について書くと、40年前は5月連休中に収穫開始してます。
遅くなった時期もあったようですが、
最近は早まって10日くらいから収穫できています。
決して温暖化の影響ではないです。
地球規模の話なら、10年や20年で考察できる話でもないです。
2.は、北海道のアスパラギフトが露地からハウスにシフトしたようで、
難しい露地栽培よりも、キレイに作れるハウス栽培の
アスパラをギフトとして使うことが多くなってきたようです。
それらの要因によって、春からアスパラの不足感が増しました。
商品が少ないのに契約しているギフトへの出荷が重なり、
一般のスーパーなどでアスパラを買うことができないような市場価格となってます。
市場が高いならいい、というわけにもいかないのです。
一般人の口に入らないような野菜が、
いつまでも必要とされるわけはないのです。
消費者のアスパラ離れは、売り場のアスパラ離れにもつながります。
消費動向、気分、スーパーの物量、農家の生産意欲などなど、
本当に細かいひとつひとつが集まって現状を作り上げてます。
ちょっとでも偏ると、こうまでバランスが崩れるものかと、戦いてます。
農協に出荷しないといっても、
うちは需要は作れないし、売り場もつくれません。
物流もつくれません。
全部、周囲の環境にあることを利用させてもらっているだけです。
勘違いしてはいけないな、と強く思っています。
それでも確かに思っていることがあります。
人との信頼を作ることを、やめてはいけない。
大きなものの流れでは小さな人と人のつながりを見失いがちですが、
確かなつながりは、本当に貴重です。
誰と信頼関係をつくっていくのか。
その方向だけは見定めていきます。
選別場のシーン。
ようやくお願いできました、プロのカメラマン。
アナウンサー志望のムスメはマンツーマンでレクチャーをうけます笑
本田さん、本当にありがとうございます。
本田さんに撮っていただけただけでも幸せです。
そして今年もきました、篠原さん!
遊びに来るような感じですが、しっかりと畑と人間を観察してったようです笑
昨年撮り忘れた3ショットも忘れずに。
来客からピークの収穫から若い畑の管理から定植やらで、
アップが10日も遅れてしまいましたが、
何とか生きて農業してます笑
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