2024年12月17日火曜日

癒えた傷

出張から帰ってきたら、しっかりと積雪していました。
晴れていますが遠くに雪雲が見えるこの景色、結構好きです。
2週間経って本日、あっという間に雪まみれで、
ハウスのパイプを見る限りでは、1mくらいになったでしょうか。


仕事を終え、今年の収支も無事に黒字で終えそうで、
色々な人に会って、色々な本を読んでいる途中。
ふと、2年前に負った心の傷というか、引っ掛かりが取れた、
ような気がしました。

息子が小6で育児が一段落、農業経営も人に恵まれていると
実感できていた2年前、本気で街を変えることに挑戦しようと、
調査して考えて、そして断念。

やりたいこと、自分で意義深いと思ったこと、
残りの人生を賭けられるんじゃないかと思ったこと、
社会に貢献したい気持ちなど、混沌とした気持ちが昂っていましたが、
(理由は親しい人にしか話していません)
それを断念しました。
無意識でしたが、ショックで無力感というか虚無感というか、
宙ぶらりんのまま2年過ごして、
そんなことも忘れて仕事に没頭していました。

それがつい先日、
馴れ合いのままで過ごしている場合じゃないのでは、
と尊敬する人に飲み会で突っ込まれ、
快適な暮らしに一石を投じてもらいました。

何かやりたいな、きっと心はそれを求めている。
もちろん、これからそれがじわじわと湧き上がってくると
思うので、転換期に自分の考えで判断できるように、
心と体を健康に保っておこうと思います。



11/21-30まで、お得意先の挨拶回りに出張していました。
大阪2泊、愛知3泊、東京4泊。
7〜8割くらいは回れますが、ハードな旅です。

でも、美味しい料理と規則正しい生活で、なんとかなる。
以前は朝早くから夜遅くまで遊びも仕事もびっちり入れていましたが、
今では朝は10時以降、夜もご飯食べたら帰ってくる感じで、
ほぼ仕事のみで行動します。


レストランでの充実した時間。
ほんの一部ですが、写真だけお裾分け。
お得意先との交流は、仕事の刺激と共に、
年々深くなることに充実感があります。

小売店では、人の流れ、表情、店員さんの動き、
そしてバイヤーの笑顔。
醸成するような良い時間ですが、共有できる人は誰もいません。
1人で噛み締めて、次のアポイントへ。


出張出発前に完成させた人工芝の冬季保管ハウス。
機械入れますが、運動もできます。
10日間家族に会えなかった寂しさもありましたが、
一瞬で元通り。


年の瀬となりましたが、今年も人に恵まれた1年でした。
アスパラに、スタッフに、家族に、お客さんに、
サプライヤーの皆さんや、農家の仲間たち、
そして自分にも、しっかりと寄り添えるように、
英気を養う冬休みにしたいと思います。
2024年は年男でしたが、いつも通り良い一年でした。
感謝感謝。ありがとうございます。
皆様も、良いお年をお迎えください。

2024年11月20日水曜日

農作業一段落の初冬

9月の投稿から、片付けが一気に進み、雪景色の北海道です。

11月7日に初雪が降り、最高気温も10度まで上がらない日が続いて、

アスパラの転流活動も終息しました。

よく頑張ったアスパラは、今年よりも美味しいアスパラになるはずです。

昨年もそう思いましたが、今年の温度から、ほぼ確実だと思います。

人間がやることよりも、天気や運による結果要因が半分以上を占めます。

そうならないように努力はしても、結果はいつもそうなります。

だから、諦めないことと、諦めること、どっちも大切。


今年のコメの価格高騰は、食用の米を作っている農家にとっては、

これまでの苦労が報われたのかも知れません。しかし、

食用ではなく飼料用や、米以外の畑作物を作った農家にとっては、

そこまで大きな恩恵はなかったと推察されます。

それでも北海道においては天気が良かったため、

昨年に比べて収穫量は増加した農家がほとんどだと思います。


うちやま農園もその波に乗りたかったのですが、

アスパラは昨年より微減、その他の作物は微増だったので、

ほぼ昨年並みの収支となりました。

カリフラワーは3年ぶりに収穫できたものの、

栽培の難しさを痛感。

アスパラ畑の後作でこそうまく行くけど、

更の農地で作るのは難しい。


毎年毎年、何らかの変化がやってきて、何らかの対応をして、

それでも経験値はどんどん上がっているので、

言い訳せずに前向きに経営していきたいです。

11月6日には、お得意先の懇親会があり、

東京でバイヤーさんと農家が集まりました。

今時珍しい企画ですが、やはり、有意義。

人が会うことのパワーは絶大です。


こちら、10年ぶりくらいにパープルアスパラを植えました。

ギフトになるのは2026年ですが、

他の農家がどんどん作らなくなった今こそ、

楽しんで作れそうなので、皆さんも楽しみに待っていてください。


毎年のことですが、1年間のスケジュールはほぼ決まっています。

2月下旬から雪かきとハウス被覆スタートして、

4月から9月が繁忙期、そして11月上旬で農作業終了。

11月中旬〜下旬にお得意先にお礼に伺いつつ、来年の相談。

12月は決算前の資金調整や年末の何となくの忙しさと体休め。

1月には家族旅行入れつつ、趣味の読書、経営計画、

人と会うことを2月中旬までやり、そして雪かきスタート。

メリハリがあると思いますが、体調は仕事に応じて変化するので、

年とともに効かなくなった無理を、熟練の技で効率化します。

まあ、限界はありますね。

だからこそ、家族もスタッフも、健康第一、家庭第一、なのです。

プレイベートの充実のためにビジネスを充実させるという

本来の快適な生活のために、今年も残り数日を楽しみます。

2024年9月26日木曜日

有機農業やってるアスパラ農家を視察

赤井川へ。

ホワイトアスパラで50年前から有名な滝本さんと、

友達の赤木さんの畑を見に。


赤井川は、茎枯病が発生していない、道内でも数少ない生産地のひとつ。

環境が羨ましいのはさておき、それは気候や環境だけではなかろう。

特に、赤木さんは有機圃場も慣行圃場もどちらも手掛けており、

アスパラを見るにはもうここしかないような農家。

性格も最高。


で、農薬云々もある程度はあると思うが、窒素肥料がかなり土に悪さを

しているのではないかと推測。

急激に硝酸態窒素を吸う環境にすることが、土にもアスパラにも、

無理がかかっているかもしれない。炭水化物だけやればいいわけでは無いが、

アスパラの本来の性質に寄った、春のみでがっちりと収穫する、

という生産体制に戻す必要があるのでは無いか、と。


春の収穫量が足りないと、ついつい夏で挽回と考えてします。

それがアスパラに無理をかけているかもしれない、と思ったり。

土に緩衝力を持たせることについては、方向は間違えていないだろう。

有機物の与え方についても、この冬は再考が必要。

作業のタイミングも。


もちろん、経営や販売、市場の状況も話は尽きない。

眠くなる前に帰ってきたが、久しぶりに充実した勉強だった。

2024年9月17日火曜日

ムスコのこと2

閲覧数が意外と多い、ムスコのことという5年前のブログ。

今読むと恥ずかしいくらいのムスコ自慢w

プロになるの?なんて当時は言われたりもしましたが、

期待と不安を親が抱える中で、ムスコなりにサッカーを通じて成長をしています。


小学校から中学校までの話は折に触れて書いていたと思います。

今は中学2年。

サッカーは、怪我と体調不良で不完全燃焼といったところ。

小学校では縁のなかった札幌トレセンに選ばれるも、

大事な大会や選考会の時に体調不良や怪我で参加できないことがほとんど。

チーム内でも上の学年のチームに選ばれるも、

怪我や体調不良で力を出せずに沈黙、試合にもほぼ出ない。

そうこうしている間に試合勘も鈍り、得意の連動も影を潜める。

暑さが一段落したので、これから挽回できるのか、また怪我か・・・。


通学に慣れるのに1年かかったのも影響ありますね。

体が小さいので負荷が大きくなります。

サッカーをする仲間が変わったので、自分の得意なプレーが

コーチにもチームメイトにも理解されずに、苦しんでいるのも感じます。

ワンタッチや連動が当たり前だった前チームと比べると、

とにかくボールを持ってからなんとかしようとするサッカーや、

フィジカルが前提にあるサッカーには馴染めないのかも。

プレースタイルも、誰からも評価されるものではなく、

好きな人と嫌いな人が分かれるスタイルなので、良き指導者に出会えるといいね。


そして、思春期。

楽しいことや勉強などのやるべきことが増えてきて、

やりたいことだけをやれた小学生とは大きく異なる生活。

反抗期、厨二病などなど。

変化を楽しく捉えている親ではありますが、ある部分では苦しんでいるのもわかり、

それを自分で乗り越えて、自主性を掴んでほしいと願っています。

たくさん失敗して、自分で考えろ、と。


コンサドーレのジュニアユースに昇格できなかった時点で、

プロは無理と烙印を押されたようなものだし、そのための努力もさほどしていない。

ストイックにやらないってことはその程度のサッカーへの情熱。

好きだけど、全てを賭けるほどではないってこと、よくわかります。

私もそういう子供だったw

どうやって好きなことと関わっていくか、これからもっともっと考えるでしょう。

早くに決める必要はないし、決めて道を狭めるより、

たくさんの選択肢を作る経験を今はしてほしい。

サッカーと勉強においては、早期に挫折していることが、

今後の人生でプラスに働かせることができる思考を持っているムスコだと思います。


長々と思いを書くってことは、私の脳みそを整理したかったってことかも。

でも、ムスコからは、想像以上に楽しい時間をもらっているのは間違いないです。

2024年8月28日水曜日

8月もあっという間

8/27は終日土砂降りの天気予報。
午後は家の中で体休めをしましたが、
夏の疲れなのか、頭が重く、体がだるいです。
2階の窓で軽々とよじ登るカエルくんです。

今年は昨年よりも3〜5度くらい低いように感じてます。
日中の気温はもちろん、夜も25度を超えていた日がほとんどなかったので、
植物たちは比較的元気に成長しました。
露路の夏アスパラが想像以上に絶好調だったので、
たくさんのお客様にお届けすることができました。


7/11から開始していた、土壌還元消毒。
8/19に覆っていたビニルを剥がし、
土を乾燥させて、施肥&ロータリです。
雨が入る局地があるので、まだ定植はできていませんが、
8/30に植える予定です。
パープルアスパラを7年ぶりに復活させます。

ミニトマト、今年は始めて8年間で一番上手にできています。
8/19から収穫開始しており、
昨年のような暑さもないので、花落ちも少しで、新芽焼けもなく、
2ヶ月の収穫を頑張るのみです。


以前、野中ファームの野中くんの畑を見て、
トッピングしないなんて、信じられない、
と思いましたが、
理屈をこねてやってみると、できてますね。
空気が流れることが大事です。


今年もアスパラの収穫はあと1ヶ月を切り、
作物もミニトマト、カリフラワー、ホオズキ、小豆を残すのみ。
まさかの春アスパラの減収によって大苦戦している本年。
最後まで本年と数年先を見据えた仕事の選択と集中をして、
怪我なく終えられるように頑張ります。

2024年7月29日月曜日

アスパラの生育温度帯


アスパラガスの夏。

北海道では収穫せずに放置する人もいますが、

本州においては収穫することが大事な仕事です。


今年は5/9に収穫を終えたハウスが、

6/25にはほぼ立茎が仕上がりました。

例年ですと、最低気温が15度を超えれば、

夏アスパラがどんどん出てきますが、

今年はいつまで経っても出てこない。


追肥しても、葉面散布しても出てこない。

立茎自体は良いはずだし、新擬葉は吹いてるし、

下枝も出てくるのに、新芽だけが出ない。


落ち込んでいた先日、涼しくなった途端に出てきました。

待つこと1ヶ月、ようやくピークに入りました。

30度を超える毎日に、アスパラの親木がついていかなかったのか?

本州では高温でも収穫しているよ?

北海道でも温度が低いところではとれているけど、

美唄では全域で前年の半分以下だった。


そういえば、立茎時の温度については、

ガンガン温度上げて成長促している農家がいたな。

昔の九州では温度あげないのが常識だった気がするけど、

近年の高温でアスパラに新たな技術が加わっているのかも。


これは、アスパラの生息温度帯が関係しているのではないかと。

北海道では、春から氷点下に近い温度を受けるアスパラ。

立茎時も最低気温は10度以下に頻繁に遭遇します。

0度〜35度なのか、10度〜40度なのか、許容範囲の限度はあるはず。

品種では差がなさそうだが、定植年によって差が出ている。

考えて検証するのは楽しい。

2024年7月2日火曜日

おわりが来る

スナップエンドウ、試作しましたが、見事に失敗。
たぶん、温度管理です。
ある地点から花が咲かなくなってしまいました。
得意先には平謝りです。
せっかく対応してくれたのに、申し訳ない。
味も見た目も良かったし、
来年は上手にできると思います。


ハウス内では、夏アスパラが少しとれ始めました。
こちらは、フザリウムの被害が克服されたハウス。
基盤整備で40cm土を剥がして盛り直したので、
問題ないだろうと思って作ったら、
フザリウムはそのまま生息しておりました。
アスパラ3年目で発覚し、春アスパラが腐っている。
やばい。
消毒?生物資材?病気も多いぞ?
ある温度帯だけで働くフザリウムですね、とか言う肥料屋は、
諦めるしかないと言ってたっけ。
やったことは、ファイバー水で潅水、堆肥とカニ炭で病気を、
NK52の微生物や農業塩などで菌を抑制したい。

という願いのもの、3年目は少ない収穫の中で、
病気をあまり出さずに経過。
4年目の今年。
完全回復ではありませんが、ほぼ正常化しました。
拗れたり、欠株になったところは1〜2割ありますが、
まあまあのアスパラハウスになりました。
良かった。

選果場も、夏の前にひと休み。
業者さんやシェフから、綺麗と褒められます。
整理整頓も仕事のうちです。


露地も新たなステージへ。
日々変化します。
立茎する時期に大敵なのは、豪雨。
叩きつける雨は、病気を呼びます。
何度か襲われるたびに肝を冷やします。


先日も豪雨予報で対策にハウスを閉めに行こうとしたら、
息子もついてきました。
中二ですが、まだお父さんと遊んでくれます。
このあと、キャッチボールを1時間くらいしました。
サッカーでは相手になりませんが、
キャッチボールならまだ私の方が上手。
 

終わりは、ホワイトアスパラの生産者の八木さんが、
アスパラ作りをやめるそうです。
もう疲れたそうです。
重鎮がやめる時、時代が変わる空気がなんとなくあります。
思うところはたくさんあって、
経営の話が入ってくるので、賛否あって書けません。
モヤモヤしている思いを、あの人と語ろうと、ご飯食べに行く
話を持ちかけております。
妻とも話しますが、他人が良いこともあります。

2024年6月16日日曜日

露地アスパラ終了

露地アスパラの季節が終わってしまいました。
更新が遅くなって申し訳ありません。
新加入のスタッフが大活躍、それにつられて、
これまでのスタッフの経験も加味されて、
仕事がスムーズに進みました。


露地アスパラの出始めは良かったのですが、
5月上旬までの高温が嘘のような低温下での収穫。
毎日温かくなることを期待するも、寒い。
雨も冷たい。

収穫開始が5/12ですが、温かくなったのは、つい最近。
6/10過ぎてからです。


スタッフがあまりに頑張ってくれるので、
Tシャツを作ってプレゼントしました。
もちろん着用は自由。
たまたま揃うと、嬉しくて写真をおねだり。

流石に顔はNGということだったので、後ろ姿です。


露地アスパラは、新圃場に最後の定植作業です。

339aの畑に、7年かけてアスパラを植え続けました。

以前には、300aを1年で植えたこともありましたが、

変化は急よりも緩やかな方が、対応しやすいですね。

今年植えたのは、最後の80aです。

100mあたり5〜6時間で植えられるので、

今回植えた5,100mだと50時間くらいか。

結構大変だったけど、時間で出されると大したことなさそう。


いつもの年より10日ほど早く立茎の準備をしています。

夏アスパラ、来春のアスパラ、5年後のアスパラのことを

考えての早期立茎ですが、今年はどこもそうでしょう。

昨年秋に高温のまま長雨になり、あっという間に雪の下、
という環境は、アスパラには養分を貯めるどころか、
浪費してしまったので、全道的にアスパラ不作となりました。
手をかけて、最悪は回避できるので、今年も手をかけます。

手が回らなかったのは、スギナ。
アスパラ畑がスギナ畑になるほど。
定植やハウスの仕事でこちらの畑は草取りできず時間が経過し、
こんな有様です。
いつも継続性の渦中にあるアスパラ。

その時その時にきちんとできることをやりたいですね。

2024年5月6日月曜日

4月はハウス

4月はハウスアスパラの収穫が始まり、
露地アスパラの準備が進み、とにかく準備が多い。

収穫開始時のハウスの写真は、毎回綺麗です。
アスパラだらけ。

雪溶けが遅れた今年は、4/8でこの状態。
ところが、4/10にはすべて溶けて、
4/12から露路の準備作業を開始。
それがあっという間に暖かくなり、
5/1にはこんなことに。
桜が早かった年には、やはりアスパラも早いです。

今年はスタッフと売り場に楽しんでもらうために、
販促グッズを作りました。

まずはTシャツ。
スタッフも来てくれますが、売り場の方も!

ある売り場では、私の写真もはられているようです。

そして、シールも。
これまでは、品質と人とのつながりで販売しているので、
グッズにはあえて力を入れて来ませんでした。

でも、新規開拓ももうしないし、
そろそろリピーターさん達を飽きさせない努力をしようと、
友人デザイナーに協力してもらいました。

シンプルで、ストレートで、柔らかくて、温かい。
とても気に入ってます。

ハウスの収穫風景。
何となく、綺麗だったので。

全国的に、今年のアスパラは不作のようです。
4割減という産地もちらほらあるようです。
当農園では、ハウスはほぼ昨年並みです。
昨年より良いと思っていたので、少しがっかりしてますが、
及第点です。

露地は、早くに萌芽しているものの、
9日に霜が降りる予報が出ており、そこで一旦リセットです。
残念。
霜被害は、10年くらい前に遡りますが、あの絶望感は、
思い出したくないですが、受け入れる準備はできています。
雹被害には、2年当たっていませんが、
その前は2年連続で当たりました。

真綿で首を絞めるような霜の被害と、
ハンマーの一撃のように一瞬で壊滅する雹の被害。
これから2、3ヶ月は、その心配をしています。
て、毎年書いてるかなw

2024年4月2日火曜日

今が一番良い、という思考

まもなくアスパラがとれはじまりますが、
忙しくなる前に、思考の整理として最後の投稿を。

経営のこと、アスパラのこと、子供のこと、
夫婦間のこと、家のことなどなど、
いつも「今が一番良いかもしれない」と考えてます。

どちらかというと心配性なので、この先もっと良くなるとは、
思っていても、信じにくいという思考です。
だから、これ以上良くならないとしたら、今は何をすべきか、
と考えます。
やっといた方が良いこと、やっちゃダメなことも、
この先良くならないかもしれないけど、それで良いのか?
と自分に問います。

投資や、進路、お金の問題も、そういう風に考えてます。
書いちゃうと、結構つまらない話かもしれないですね。


夕日とハウス。
静寂は美しいです。

萌芽前の蒸し込み開始の様子です。
準備万端の写真。

このポケモンカード、東京の美術館でたまたま貰えて、
当時ポケモン好きだった息子にあげたのですが、
現在では30万円の値がついているサイトもあります。
売る気ないですが、こういうの初めて持って、少し興奮してます。

大雪原でのサッカーできるのもあと少し。
これからグラウンドでの楽しいサッカーが待ってます。

ハウスの間の雪は、いまだにハウスと同じ高さ。
投雪機で真ん中を割いて、雪解け促進。

息子の学校のクラスメートが、お泊まりに来てくれました。
札幌からわざわざ来てくれて、親として嬉しい。
睡眠も2、3時間しかせず、遊びまくってくれました。


さあ、シーズン突入です!
今年も気合い入れて頑張ります!

2024年3月18日月曜日

変化を恐れない

昨年、規模拡大はやめて、小さい規模で経営する。
とどこかで宣言しました。
もう、撤回です。
そんなにうまくは行きません。

理想を掲げましたが、環境が変わりました。
もっと稼がないと、物価高で潰れます。

友人に言われて、スッキリしました。
それは、お前は変わることを恐れないし、
恥ずかしがらず前言を撤回できる、と。
すなわち、訂正力だと自負しています。

ものすごいスピードで変化する社会。
変化を受け入れて、即対応する。
変化に対して、逆らわないし、
変化を楽しめる心持ち。
それは、身についていると思います。


さて、ハウス内は、ようやく土が見えてきました。
いい香りがします。
放線菌の。
春が来たなー、と。


別なハウスではみんなで雪かきしながら、被覆。

一棟一棟、進めています。
難しい天気の今春。
対応します。

同じことをやり続けてうまくいく時代は、
もう30年前に終わっちゃったんだと思います。
好きなことや、自分の価値観は変わらないけど、
外環境の変化へは対応するのみです。
その中で、また個性も出る。
初志貫徹なんて、アホらしい。
訂正するのです。

2024年3月11日月曜日

リピーター第一の理由

投雪機で雪を飛ばすのが、シーズン最初の仕事。
購入からもう10年になりますが、
8年の時点でオーバーホールしており、
あと10年は頑張ってほしい。

2月の高温によって、早く雪がなくなるかと思いましたが、
2月末から3月初旬にかけては、大雪。
猛吹雪も重なって、平年並みに戻りました。
雪を除けたハウスの周りも、道路からの除雪が飛んできて
またやり直し。
それでも、しっかり除雪してくれる除雪業者さんには感謝です。

自然の猛威にさらされますが、
それによってできる景色はご褒美感があります。

昨年より遅れること1日、ハウスを張り始めました。
ほぼ同じようなペースで張っていますが、
中の雪を少なくしているので、去年よりは早く土が出そうです。


並行して、妻が進めるお客様へのお手紙の発送。
今年は娘もお手伝い。

毎年、リピーターさん向けに発送しているお手紙、
2月初旬から用意を始めて、あれこれ考えて、3月初旬に発送。
今年は少し遅くなりました。
毎年書いているかもしれませんが、
うちやま農園はリピーターさん第一主義です。
これは、個人のギフトの方も、飲食店の方も、
百貨店などの小売店の方も、全て同じ方針です。

買い支えてくれている方を大事にします。
同時に、アスパラを作りを助け続けてくれる家族やスタッフや友人を、
そして、アスパラに必要な肥料や資材などを届けてくれる農協や資材業者さんを、
大事なお客様とうちやま農園を輸送面で助けてくれるヤマト運輸さんを、
最も大切にします。

もちろん、たまに目移りします。
ここと付き合ったら有名になるかな、とか、
こっちに送ったら大きな取引になるな、とか。
でも、それはリピーターの方々を満足させて、その余力があれば、の話。
新規のお取引の際にも、それを了承していただいた上で、
お付き合いいただくようにしています。

お客さんを選んでいると思われるかもしれませんが、違います。
うちを選び続けてくれているお客様を最優先しているだけです。

デジタル化で便利な世の中になりましたが、
人と人のつがなりだけは、一番大事にしたい。
今年もそこは変わりません。

2024年2月24日土曜日

もっと美味しく、もっと楽しく

アスパラのこと、冬季間もことあるごとに思い出します。

経営的なこと、商品のこと、売り場のこと、
食べている人の顔、送った人の顔、
働くスタッフの顔、家族の顔、
アスパラ畑の様子、アスパラの伸びゆく姿などなど。

ある時ふと思い浮かんだのは、
「露地アスパラも、ハウスアスパラも、
もっと特徴もたせて、もっと美味しくできるじゃん!
もっとやろう。やれることいっぱいある!」
です。

これまで色々なことを試行錯誤して、
成功したことも失敗したこともたくさん。
ある程度、うちの泥炭土壌に合うことと、
うちには合わないこともわかってきた。

技術が固まってきたことを良しとしていましたが、
まだまだ良くする余地がたくさんあると、
何となく思ったのではなく、
確信的に思ったのです。

気持ちが昂ります。
何となく、毎年毎年、春には気持ちが昂ります。
好きなアスパラを食べれるからか、
新たな生産が始まるからか、
暖かくなってくることで体が喜んでいるのか。

今年は、明確な気持ちを持って臨んでいます。
いつも思っていることは、引き続き思っています。
そしてアスパラを作るのに最も大事なことの1つは、
働く人が充実しているかどうか。
楽しく前向きに、笑顔で仕事しているか。
それは間接的に、しっかりと、アスパラに現れます。
僕はそう信じてます。

今年も、変わりながら進化します!

2024年2月23日金曜日

2月あれこれ

2月は悲しいお別れがひとつ。
息子のサッカーチームのコーチが、
アルビレックス新潟のユースチームのコーチとして移籍、
チームを離れることになってしまいました。
送別会では馴れ馴れしく肩を組んで写真を撮ってもらいました。
みんなに好かれる、そして確かなコーチスキルで、
チーム全員から愛されていたと思います。
ケンタコーチ、ありがとうございます。
新潟での活躍も、その先の夢の実現も、信じています。

毎年の家族行事、日本料理とらやさんでのお食事。
今年も大満足のひとときでした。
とらやさん、将来のためにリニューアするそうです。
聞けばもう還暦とのこと。
続けられる形に進化するという、格好良い決断。
3ヶ月の休業期間には、畑にも遊びに来てくれる約束。
また深いお付き合いできたら、僕も幸せです。

2年ぶりに読む村上春樹「職業として小説家」
自分の仕事をどう捉えるか、というヒントがたくさん詰まってます。
振り返って自省し、確かな足跡を確認し、
次に向かうエネルギーをもらえます。

今年は雪が少なめだと思っていますが、
2020年もこれより少ない年でした。

そんな中で、気温が10度を超える日が2日も続く異常事態。
この雪、どこまで沈むかな、と思いましたら、
さほどでもなく。

そして2月18日、早くも除雪開始。
投雪機による雪除けを介しましたが、被覆はもう少し先に。
焦ってもいいことないですが、準備だけはしっかりと、着々と。

前々回の投稿に書きましたが、スタッフ募集、
お客様へのお手紙準備、バイヤーさんへのお見積もりなどで、
春の準備が進んでおります。
少しずつオンシーズンに向かって身も心も整えていきます。