2025年11月17日月曜日

サッカーという呪縛

昨日、中3の息子のジュニアユースでの最後の試合が昨日終わりました。

あっという間で楽しかった3年が終わりました。

高校ではもっと楽しいサッカー生活が待っていることでしょう。


3年間黙っていたことを、ここでぶちまけようと思います。


サッカーは習い事ではない。

真剣な遊びだ。

だがその遊びから得るものは大きい。


それがサッカーを続けても良いと思う理由です。

プロを目指すという漠然とした理由で続けていたり、

進路のためにスポーツを続けるという親子が多いことに驚きます。


自立していない子供が多いし、チーム存続のために

優先順位がチームに偏って、子供を蔑ろにしている

指導者があまりに多い。

札幌に限らない問題みたいです。


自分の子供に期待しすぎても、最後には子供が困りますよね。

サッカースクールでは、子供に自信を持ってプレーさせることを

第一の目的としているので、

もしかしたら勘違いをさせていることもあると思いますが、

親が冷静に自分の子供のサッカーにおける「状況」を

判断してあげることは、とても大事です。

夢を持たせるような話はたくさんありますが、

そもそもの運動神経が大きく関わってきます。

その子にあった進路と、本人の自立心と、

バランスよく判断できると良いと思います。


日本のスポーツがまだまだ未発達だと思う理由に、

子供の成長段階に応じた対応ができる体制になっていないことが挙げられます。

チーム方針に従うしかない。


そのチーム方針が「勝つこと」にしか向かっていない。

情けないです。

表面的には拙い言葉を使って巧みに「育成」していることをアピールします。

それは、どこのチームにも当てはまります。

勝つことの目的は、チームの維持です。

チームを維持するには、たくさんの子供がチームに所属することが大事です。

育成することが大事だと大きな志でチームを作った人も、

いつしかチームの維持が目的となってしまっています。


また、成長度合いが子供ごとに違うにも関わらず、

そこに合う指導プログラムはありません。

皆無です。

合わせろ、くらいの姿勢です。

中学生は、体つくりが第一。

怪我をさせる指導者は、馬鹿だと思います。

その子の将来をなぜあなたが阻害するのですか?と。

また、精神的にも未熟ですし、何せ思春期真っ盛り。

大事にしすぎるのも違いますが、

個性の尊重と責任、人としての心の持ちようなど、

サッカー指導者だけに任せて置けない状況は多々あります。


これらに対して反論される方もたくさんいます。

しかし、第三者として見ている限り、その印象を拭えないという事実を

コーチやトレセンやJリーグ所属チームは真摯に受け止めるべきでしょう。

そして、こういう意見を言う親がいると、

その子供が不利益を受けるという情報のつながりも、即刻やめてほしいです。

モンスターペアレントと認定されて、子供が不当な扱いを受ける事例は、

ちらほら聞こえてきます。


また、子供の自立についても、意見が分かれるところです。

サッカー少年というか、高校生になっても、自立心が育っていない子が多い。

自分で考えて、自分で決める。

周りの環境に左右されずにそれができるかどうかが、

自立の判断になりますが、そうさせていない親が多い。

フィールドではチームでプレーしますが、

究極の判断は1人です。

そして、社会に出てからも同じです。

自由であり、1人であり、チームでもあります。

人間としての成長は、そのことを理解して、自立することにあると思います。


などなど、答えの出ないことを悶々と考えた3年間でした。

私は、です。

息子はサッカーを楽しそうにプレーしていました。

そして、勉強と怪我しない体つくりができたことは、

高校につながる財産だと思います。


子供がどういうサッカーを好むかは、

子供がわかっています。

僕もサッカー素人なので、初めはボール扱いが上手い、

体が強い・大きい、速い、などに目を奪われました。

しかし、息子は、チーム連携や、ポジショニング、

アイディア、素早い判断、など、

チームとしてトータルにプレーするサッカーを好んでいます。

つまり、クライフの言うトータルフットボールとか、

バルサのサッカーとかです。

個人技も大事ですが、チームの歯車として機能的に判断し、貢献するか。

それを共有できる相手とサッカーできる環境に来ることを祈ってます。



サッカーに脳みそを侵された親の戯言でした。

2025年11月13日木曜日

片付けおわり、ゆっくりと

11月12日にて、雪前の片付けを全て終えました。

これまでの10数年と違って、
春と秋がそれぞれ1ヶ月もなかったんじゃないかというくらい、
夏への移行の早さ、冬への移行の早さが特徴でした。
それに加えて雨の天気が多くて畑が乾かず、
短い時間でたくさんの作業をしなければならなかったので、
気忙しい一年となった印象です。

アスパラも家族も、なんとか元気に年越しできそうです。
アスパラは今年並みか微増くらいの収穫量が見込まれまして、
味に関しても半分は天気ですが、改良の成果に期待してます。

父も母も歳の割にはとっても元気。
娘は高二の女子高生生活を満喫しているようだし、
中三の息子はサッカーが一旦終わり、高校に期待してる様子。
私はトレーニングや食事改善を妻に手伝ってもらって、
近年で最もパフォーマンスが良い一年になりました。
(おかずの構成が変わり、大変だという愚痴もありますが、家族にもそれは良いはず!)

スタッフたちは今年もフル稼働。
ちょっと人数が少なかったこともあって、
かなり忙しく働いてもらいました。
元気なスタッフの姿に癒されることもちょいちょいあります。
お得意様にもスタッフにも恵まれ、
今年もありがとうございました。



以下、前回からの2ヶ月の推移です。

前回の投稿でゲリラ豪雨ばっかり、と愚痴りましたが、
9/21の写真ではまだ緑をかろうじて保っております。
しかしこの後、あっという間に病気が広がってしまい、


9月26日にはこれくらい黄色く、葉も落ち始めました。
アスパラがほっそりとしていますね。
緑が薄くなってきたのは、養分転流が始まった証拠です。
この養分転流が大事なアスパラ。
本州や九州では夏アスパラの萌芽が終わってからは
晴れて乾く日が多いので、たくさんの光合成が可能ですが、
北海道では萌芽が終わって1ヶ月もしたら雪が降ってきます。
温度も急激に下がるので、養分転流のための光合成も少ししかできません。


10月24日にはもうだいぶん枯れてしまいましたが、
かろうじて緑を残しています。
この3日後に大雪で全て倒れてしまいます。
その前も曇天が多く、どれくらい光合成をしてくれたか・・・。


その少し前、一部の枯れた畑では、病気の菌を焼却すべく、
アスパラを刈り取ってガスバーナーで地面と株元を焼却しました。
女子たち、火の扱いも上手です。


こちらは土壌還元消毒の後に植えたアスパラ。
8/30に植えて1ヶ月の生育でしたが、来年につながる良い生育でした。
ハウスについては、最近では現在収穫中のアスパラ畑に
土壌改良の資材を散布して、そのまま定植する改植が流行っているようです。
色々なやり方があって良いと思います。
ここは私見ですが、アスパラは根域の広い作物だし、
一度植えたら株の下の土はいじれません。
そのまま植えるよりは、しっかり消毒してしっかり耕す方が良いと思います。
九州では1年待てないと聞きますが、消毒期間は1.5ヶ月で済むので、
そのまま植えるよりは、しっかり土壌還元消毒をしましょうと言いたいです。


こちら、茂だけ茂ったけど、熟すのが遅すぎたフルーツホオズキ。
しっかり作っても色々課題が出てきます。
お客さんの希望量が送れなかった悔しい作付けです。
でも来年もやる。


片付けの大きな作業の一つに、ハウスの被覆を巻き上げる作業があります。
写真は巻上げ後に峰部に上って被覆資材をマジックテープで止めているところ。
アスパラが褐斑病にかかってしまいました。
秋の油断です。
ハウスは全部で22棟。
なるべく被覆時間を長くしたい。
雨や雪では巻上げできない。
風があっても巻上げできない。
5人のスタッフと時間との戦いですが、
今年も条件の良い時に無事に巻上げ完了。


片付け終わって満月が出ていたので、とても綺麗でした。
あー、やったぞー、て叫びます。

細かい片付けも、全ては来年のスタートのため。
上手に片付けできると、上手に春のスタートが切れます。
すごいのは、私だけじゃなくて、スタッフも
そのつながりを理解して片付けをしていること。
感動しちゃうよ、本当に。



来年の心配事は、新しいスタッフがたくさん来てくれるかどうかと、
トラクターが20年を超えて修理が増えてきたので、
いきなり壊れないかということかな。

世間的にはクローズになったままですが、
農水省が米を作るのを実質的に制限する生産調整が行われていて、
地域では誰が米を作るかは権力闘争となるかもしれません。
くだらないことですが、自分だけ得しようとする人が現れることに、
とても悲しくなるし、田んぼを巡って争うなんてダメな人間だなと思う。

自分の周りの大切な人たちのために、
来年も一生懸命働くぞ、と毎年仕事が終わる度に思います。
今年も感謝感謝の一年でした。

2025年9月9日火曜日

ゲリラ豪雨、何回来るんだ

8月は雨の多い月でした。

毎日毎時、雨雲レーダーみていたと思うくらい、

小さい豪雨の雲がやってきて、畑を荒らします。

うまく外れる時もあれば、もろに当たってしまう時もあり、

もう運まかせですが、今来なくても30分後には当たる、みたいに忙ない天気。

ぼやいても何も良くなりませんが、雨の降り方が極端になり、

それへの対応が難しいです。

サーッ、とか、しとしと、とか、そんな降り方なら対応しやすいのですが、

ボタボタ、とか、ドバーッと降りますね。

土の表面がぐちゃぐちゃに跳ねるので、バランスも何もぐちゃぐちゃになります。


なんとか対策してこんな綺麗な畑になったかなーと思っても、

雨や朝露でベッタリとアスパラが濡れてしまい、日中の高温で

中が蒸れて枯れたり病気が出たり、しています。
それが露地なんだ。
仕方ない。
だから美味しいんだろ。
対応しろ。
と自分に言い聞かせます。


そして気づけば、露路もハウスも、赤い実をつけています。
植物の生存目的は常に子孫繁栄。
温度が下がってくるとアスパラはその実を充実させます。
甘いですが、食用ではありません。
こうなると、収穫終了の合図です。

実をつけないように管理するのが、農家の腕の見せ所ですが、

少しはつきますw

たくさんつくこともあります。



そして、大失敗しているミニトマト。
定植時に高温にあたってうまく苗が活着せず、

生育遅れを取り戻そうとたくさん液肥と水をやったから徒長気味。

でも花はたくさん着けてしまって、それがトマトの体力を奪い、

実の肥大がいまいち。

アスパラ最優先なのである程度は我慢しますが、

暑さを甘く見ていた技術の拙さを反省します。

9月は本州にはトマトがなくて、それを助けるために作っているのに、

情けないです。


反省は来年への糧。

もう少しで今シーズンも終わるので、怪我しないように仕事します。

更新遅れ、反省しています

露地アスパラが出てから、更新をしておりませんでした。
今年は思ったほどではなかったものの、まあまあの収穫量でした。
品質はとても良く、美味しい春アスパラをお届けできたと思います。

品質については、与えている肥料や堆肥が、
元の土である泥炭とうまく合っているんだと思います。
ところが、量が取れないということは大問題です。
主な原因は病気なのですが、対策については、前年にどれだけやったかです。
昨年の反省を踏まえて、今年は春アスパラ収穫前から病気対策を徹底。
病気対策だけで10くらいの対応がありますが、今年は20くらい実行した感じです。

もちろん、天気には抗えないので、
ゲリラ豪雨が降ると、露地アスパラはやってきたことが全て無駄になるくらい、
ダメージを受けます。
それでも、できることは全てやると腹を括ってやるしかないのが、露地アスパラ。
ハウスのように制御できないことも、美味しさの要因のひとつです。
7月はかなり乾燥気味に推移したため、綺麗なアスパラ畑となりました。
アスパラは乾燥に強い野菜なので、乾燥で枯れることはほぼなく、
逆に乾燥してゆっくり成長することで逞しい親木に成長します。

6月下旬から高温に入り、8月よりも暑い6月下旬〜7月上旬でした。
そのせいか、アスパラの生育がとても早く、ブログ更新に力を使えませんでした、
という言い訳があります。

そんな中、突如収録依頼が舞い込みます。
朝のテレビ番組「ラヴィット!」のロケ依頼。
1週間前に依頼が来たのに、濃いめの内容でした。
来てくれたのは、南波アナウンサー。
うちの夏アスパラを紹介してくれたのは、
お笑いコンビ「ロングコートダディ」の堂前さん。
ソーセージみたいな野菜、は大袈裟だと思いますが、
みなさん美味しさに驚いてくれて良かったです。


7月は最後の野菜、カリフラワーの定植もありました。
スタッフは暑い中一生懸命。
この後雨が続いて、一気に成長するのですが、
雨が多い8月になるとは、乾いた7月からは一変した対応を強いられました。
その辺は次回に書きます。

雨が多く暑かった夏も、9月に入ると急に秋の空気に鳴るのは、
さすが北海道だと思います。
10年前なら12度を下回ることで養分転流のスイッチが入り、
アスパラの色が褪せて、収穫量も激減するのですが、
最近では15度で反応します。夏が暑いと、反応温度も変わります。
当然と言えば当然ですが。

2025年5月10日土曜日

定植2年目の畑にて、その2

このタイトルの投稿が、なぜか閲覧数が多いので、

13年経って、追記をしたいと思います。

 https://hiroshicommit.blogspot.com/2012/09/blog-post_7.html


2年目の萌芽は、雪解けから2週間〜3週間で始まります。

最近では茎枯病の菌の繁殖が早いので、春から培土する方が

病気にかかるリスクを低減できます。


うちでは、畝間をロータリで土を柔らかくしてから、

小さいトラクターで培土します。



培土後に、放線菌の繁殖を促す資材を散布して、
病気の予防を図ります。


以前であれば、2年目はそのままアスパラを伸ばして、
3年目に備えて養生を考えるだけでした。

ところが、北海道でも露地アスパラの茎枯病感染が
深刻になってきており、病気対策が最優先、
次に生育コントロール、という感じです。
それだけ、露地ではアスパラが作りにくくなっています。

植えて3年目から収穫の露地アスパラは、
1年目、2年目で失敗しすると、何の収穫がないまま終わることがあります。
その恐怖というか、資金繰り悪化して借金ばかりが増える
という悪循環を過去に経験していると、
攻めよりも守りのことが最優先になります。
何も考えずに攻められるハウス栽培とは、ちょっと違います。

2年目の夏場の管理は、ひたすら剪定です。
その時期ややり方も、病気をつけない、それが第一。
収穫をする場合もあるし、放置できる場合もありますが、
それは天候次第、雨の降り方次第で、何万通りの管理方法があります。

どうやって3年目に繋げるか。
楽しみでもあり、ストレスでもありますが、これがアスパラ栽培。
正解なき難問に挑める、農家ならではの充実感を、
いい形で楽しみたいと思います!

2025年4月26日土曜日

ハウスアスパラ始まってます

アスパラの収穫、4/7に開始しています。
3月下旬から気温が全然上がらず、ヤキモキしていました。
二重ハウスで加温を始めてから、萌芽までも長く、
萌芽してから収穫までも長かった・・・。

これが、4/3

これが4/17

ハウスは違いますが、ハウスアスパラがたくさん、
となるまで、時間がかかりました。

そして、すぐに低温がやってきて、低収量に・・・。

そして堆肥も投入するほど、時間もけっこうあります。

露路の畑も、ネットをとって、刈払機で殻を切り取って、
集めて焼きます。

そして、畝の上をガスバーナーで焼却しています。
とても時間がかかる作業だし、露路はやったことが
必ず成果として現れるわけではないので、
これまでやっていませんでし。
ハウスでは、やっています。

病気の対策として、最終手段を使いました。
とにかく、時間がかかる上に、乾いていて、
風がない晴れか曇りの日、という条件でしか作業できません。
それは、できる年にしかできないことがわかりましたが、
今年はやりたい畑の2/3を焼くことができました。

これで、今年の状況を見て、来年どうするか考えます。


こちら、SSのアスパラです。

乾燥すると、こうなります。
ドライアスパラの完成です。
アスパラマニアのための商品です。

うちにしかできない商品なので、
自信ありますが、量は極小です。

露路アスパラの準備をしつつ、ハウスの収穫と
ハウスの来年への準備。
発送も始まり、少しずつアスパラがお届けできていると思います。

もう本を読んでも頭に入らないし、夜のご飯も行けない。
アスパラと少し子供たちのために、アスパラに集中していきます!

2025年3月16日日曜日

今年は雪が少ない

温度の上がりは遅いですが、雪が少ないので、
過去一番早い時期にハウス張り終わりました。

こちら、3/2に張り終えたハウス群

ハウスの中に50cmくらい雪を残すのですが、
3/6でこのくらい。
土が見えてくると、土から放線菌の香りがします。

3/9にはこのくらいに。
完全になくなったのは3/14です。
このあとは、土の上に被っている昨年の
アスパラ残渣を外に持ち出して、
表土を均して、二重ハウスを被覆します。
3/17か18にはそれが完了するので、
早いと4/1くらいに収穫開始です。


こちらは3/15の露地アスパラの畑。
よく見るとポツポツと昨年のアスパラ残渣が見えます。
あと40cmくらいの積雪でしょうか。
今年から病気対策で株元をガスバーナーで焼却することにしました。
いつもは、早くアスパラが出過ぎないように融雪剤を撒かないのですが、
今年は焼却作業のために、早く雪を溶かします。
広い畑、どこまで焼却に時間がかかるか、やってみないとわかりません。


収穫前も、収穫中も、収穫後も、
とにかく準備と段取りが大事。
今年も半年にわたるアスパラシーズンがまもなく始まります!

2025年2月22日土曜日

パートさんの募集をしています




うちやま農園はパートさんが元気に働くことでは、

多分北海道で一番なんじゃないかと思っています。


経営移譲を受けた10年前から、雇用の改革に着手しました。

(以降、大きく改革したのは、雇用、ハウス、販売)

母は、楽しく仕事をしたい人。

父は、仕事を監視して無理矢理でも目一杯仕事させようとする人。

そして昔から来ているパートさんは、どうなんだろう?

パートさんが辞めていき、人手が足りなかった10年前、

なんでやめるんだ?よりも、

どうやったら仕事してもらえるんだ?を考えました。


アドバイスをくれたのは、就農当時からうちやま農園に来てくれていた、

ある編集者の方です。

こういう仕事をしてほしい、

この時間は必ず来てほしい、という数々の農家のわがままを、

わがままだと認識させてくれました。

そして、こういう人に来てほしい、

こういう人ならうちで仕事すると良いかも、

とか、そんな条件・待遇をたくさん考えて、求人広告を出しました。


もちろん、父は大反対。

そんな無駄な金使って、みたいな。

その条件・待遇とは、

・休み自由(休みのために仕事してください)

・健康第一、家族第一

・好きな時間を選べる

・7ヶ月で100万円以上稼げる

・美味しいアスパラをたくさん収穫するためにたくさん手間をかけたい、

というこちらの願いを明確にする

などです。


たくさんの応募が来て、たくさんの人の話を聞き、

またそれを翌年以降の雇用に生かし・・・、

というPDCAサイクルを回し続けて今日に至ります。

来てくれている人の「こういう風に働きたい」の希望には、

かなり寄り添って対応できていると思います。


スタッフにも責任を負わせすぎず、

来るもの拒まず、去るもの追わず、

のスタンスです。

長い人で30年以上、主力の方々は40代で10年前からいる人も、

5年前も、去年の人もいます。

人の都合に合わせて仕事を作るのは、私はけっこう上手いと思います。


2024年に4名入ってくれましたが、1人が離脱。

30年以上来てくれた方も、高齢のために離脱。

年収の壁や社保の規定も変わる国会の動きを受けて、

環境が少し変わってくるので、今年も数名募集します。

畑の人と、選果専門の人。

2月24日から「シゴトガイド」にて募集しますので、

興味ある人は覗いてみてください。

https://www.sgnavi.com/iwamizawa/

2025年2月19日水曜日

何が成長か

先日、農家になってからの友人2人とお泊まり会。

北陸に出張して農家や工場を視察する予定が、

大雪でキャンセルになってしまったので、

せめて泊まってじっくり話しよう、と。


1人は地域のために事業を縦にも横にも大きく展開し、急成長。

もう1人もあっという間に農地を拡大して大台に乗る。

そんな2人と話していると、自分が何もしていないような気がしてくる。

あれ?俺って何もしていないんだっけ?

焦ってしまい、何を考えたら良いかわからなくなるが、

ようやく冷静に。


成長していなくても、徐々に良くなっているし、

喜んでくれる人、貢献できている人は、確実に増えている。

ただそれが、ゆっくりなだけだ。

そして、急な変化は好きではない。


さらに、泥炭地はアスパラにとって病気の宝庫で、

毎年毎年他の産地に比べたら、病気対策にかける時間もお金も、

2倍くらいかかっていると思います。

(土壌の有機物が豊富なことの弊害なので、味も2倍美味しいと思っています)


アスパラをつくって、つくり続けて、社会に貢献したい。

私は、人の役に立つことが、仕事にも人生にも必要。

そして、本事業以外でも貢献できる何かがほしいですね。

先日書いたように、傷が癒えたのが最近なので、ちょっとずつ

気持ちを解放している、まだ最中なんだと思います。


新しく出会うこと、新しく知ることは、

表面上は新しい何かを身につけている気になります。

人の話を聞くことや教えてもらうことは、努力ではない。

自分で考えて行動できるようになることが、ある意味では成長。


売上や利益に惑わされてはいけない。

もちろん、両方とも大事だし、どっちも上昇できている。

でももっと大事なことが、自分の中にある。

2025年2月15日土曜日

将来の夢みたいなこと

とにかく、今の教育はすぐに将来の夢を決めたがる。
お前は将来何になりたいんだ?
なんて偉そうに聞く大人。
反吐が出ますね。

僕はやりたいことも決まらない上に、想像力も乏しかった。
やりたいこと?
世の中がよくわからないし、今が友人関係と
つまらない学校に行くことでいっぱいいっぱいなのに、
将来なりたいものって何?
全然意味がわからない。
 
そんな思春期真っ最中の息子は、まだ私と遊んでくれます。
最近始めた有酸素運動の散歩以外にも、
冬に運動させてくれる貴重な存在。

本人がどう思っているかわかりませんが、
学生のうちに決めなくても、社会人になって
やりたいことが見つかればいいね、くらいに応援してます。
当然、やりたいことが見つかることは悪いことではありません。
でも、無理矢理見つけることで、変な安心感が生まれ、
物事を深く探っていく、見つけていく、という楽しさが
失われるような気がする。

そして、やりたいことが変わることは、絶対ある。
好きな人が変わる経験は誰でもあるはず。
そんなもんですよ、人の気持ちなんて。
そこに正直に生きれる方が、楽しいですよ。


そんな可能性の宝庫みたいな29歳の若者と食事に。
せっかくいくなら営業しようか、と思ったら、
お取引先の飲食店とお友達で、
若者と同じ美容室に通っている店主でした。
とても美味しかったです。

自分がやりたいこと、特に全てをかけてでもやりたいことが
見つかったら、もしくは出会うことができたら、
それはとても幸せだと思います。
さらに、それを仕事にできたら、充実感あります。
それでも、その道に行かなくても、楽しい人生や、
新たな可能性は、無限に広がっていると思います。

個々人が人生を謳歌できる日本になるように、
一生懸命働いて税金を納めているんだ、とも思います。
僕だって、嘘つかれたり卑怯な真似されたり誤解されたり、
人に裏切られることがたくさんあります。
それでも、楽しい人生を送るには、自分次第だと思います。

人に受けるとか、どうみられるとか、どうでも良い。
自分を受け入れて、自分と向き合って選択できれば、
夢なんてなくても楽しく生きていけるよ。
若者たち!一生懸命勉強して仕事せよ!
先のことは積み重ねた努力の上にあるぞ!

2025年2月10日月曜日

偏屈だと、自分でも思いますが

勉強すればするほど、人の批判や真似よりも、

自分で自分をどうするか、という問題に当たる。


だから、人の経営やアスパラづくりへのアドバイスや意見なんて、

その人がその人の脳みそで考えるべきことなので、

他者に求めたり他者にアドバイスしてほしいと思っていることが、

そもそもあなたの課題なんですよ、と思ってしまう。

思った結果、何も言えなくなる。

言わないことが、最高の回答なのではないだろうか。


人の成功談や人から教わったことは、努力でもなければ

自分に不足していることでもないと思う。

それを自分でどう生かして、どういう自分と向き合って仕事をしていくか、

もしくは生きていくか、ということが、人としてとても面白い。

そこに向き合えているかどうか、話すと見えてくる。


自分の現状を受け入れて、自分に必要な学習を理解し、

ひとつひとつ試して失敗して成功へと繋げる。

そんなことを30歳くらいで描いたけど、いまだにこの考えはしっくりくる。

人に求めては、何も生み出せない。

面白いかどうか、好きか嫌いか、そんな選択も悪くはない。


お客さんにはもちろん、家族にも、仲間にも、褒められたい。

でも何より、自分の根底から納得できる結果にしたい。

そのために刻む一歩一歩は、わりと日常にも存在する。

毎日楽しみたい。

気づけば残り人生も30年しかないじゃないか!

販売店のご紹介

うちやま農園のアスパラを小売していただいているお店の紹介です。季節性商品のため、ない場合にはご容赦ください。


【買えるお店】

北海道
大丸札幌店
フーズバラエティすぎはら(札幌市中央区)
相沢食料百貨店(稚内市)
・北海市場(西町・発寒・川沿・屯田・山鼻)(札幌市)

関東
やさいやふうど(東京都大田区南雪谷)
こだわり商店(東京都新宿区)
福島屋(東京都羽村市、六本木)
横浜タカシマヤ
・高島屋玉川店
・そごう千葉店
・そごう大宮
ひまわり市場(山梨県北杜市)
・横浜水信(横浜、平塚、東神奈川、小田原、ジョイナス)

石川県
・六星(白山市)

中部・東海
フードオアシスあつみ(愛知県豊橋市)
スーパーサンシ(三重県)
・遠鉄百貨店浜松店(静岡県)
・伊勢丹静岡店


関西以南
・BIG BEANS(芦屋店、west本店)
・阪神梅田本店
・大丸神戸店
・近鉄上本町店
・大丸芦屋店
・ラディッシュ(宮崎県)

その他、全国各地のイベントなどにスポットで入ります。

(敬称略、順不同)


以上です。都度変更します。

飲食店のご紹介

うちやま農園のアスパラは、以下のお店で食べることができます。ただ、季節性の商品のため、ない場合もございます。(一部掲載、順不同、敬称略)


【食べられるお店】

(北海道) 
日本料理とらや(円山)
SABOT(円山)
・鮨・肴匠くりや(南郷7丁目)
・小割(すすきの)
melimelo(メリメロ)(すすきの)
・セミーナ(大通)
・かわず池(すすきの)
・フンギ堂(狸小路)
・吉花(大通)
・雷井土音(大通)
・山小屋ジンギスカン(すすきの)

プティラパン(滝川市)
二代目佐平次(函館)
寿楽(美唄市)
楽蔵(美唄市)
カフェ ストウブ(美唄市)


(関東)
富士屋ホテル(箱根)
サンプリシテ(代官山)
囲坊主(埼玉県川越市)
木村食堂(台東区)
あこや(恵比寿、日比谷)
つな八(新宿、東京駅)
ラリアンス(神楽坂)
・HAUS(外苑前)
Fujimaru浅草橋(浅草橋)
ラテール(世田谷)
ブエナビスタ(浜松町)
和酒バルKIRAZ(目黒)
・スリオラ(銀座)


(中部)
ドルチェヴィータ(愛知県豊田市)
・天ぷら梵(名古屋市)
・フレンチ奥村邸(犬山市)
ラ・テラス(奈良県奈良市)

(関西)
アルモ(大阪府和泉市) 

(九州)
月と和音(宮崎県宮崎市)



その他、イベントなどでスポット的にご利用いただいているお店も多数ございます。


以上です。都度、更新します。

2025年2月9日日曜日

オフシーズンの過ごし方(48歳)

いまだによく聞かれます。
冬は何やっているの?
過去にも何回か書いているので、48歳編です。

基本は、読書です。
趣味の読書ですが、農作業のオンシーズンには、
読み流しというか、頭に残らないことがわかっています。
だから、必要なもの、読みやすいものしか、オンシーズンは読みません。
オフシーズンは、本を体に染み込ませるように、
ゆっくり読みます。
といっても、私は本を読むスピードがとても遅い。
漫画も、子供たちの半分以下のスピード。
学生時代は、それで本を読むことを敬遠していたのですが、
読む楽しさがわかってからは、時間をかけて読むことを
そのまま受け入れて、贅沢に読書時間を使っています。

実用書も昔ほど読まなくなりました。
本屋さんに並ぶものがハウトゥーものばかりで、辟易してしまうので。
それでも友人に紹介されたら、今の自分に欠けていることだと素直に受け入れ、
買って読みます。紹介ありがたい。
物語を多く読むのは、自分の頭の中の整理や、
自分の思考と向き合うためです。
答えはいつも、心の中にあります。


そして、家族とゆっくり過ごすのも、冬しかありません。
今年の家族旅行は、タイ王国へ。
夫婦は22年ぶりのタイ、もちろん子供たちは初。
3泊5日という短い旅なので、アユタヤとバンコクへ。
新千歳空港から直行便があるのがありがたい。
背の並びが替わり、息子は2番目に。
今回の旅行で驚いたのは、娘の英語力。
聞き取れる耳があるって、ありがたい。
私はあたふたしてニコニコしているだけ。

衣装を着て、観光客が少ない朝にアユタヤ遺跡。

有名なワット・マハタートのお顔の前で。
久しぶりのタイ王国は、もう微笑みの国ではありませんでした。
経済成長が目に見えて明らかで、それでも貧富の差は変わらずで、
日本よりも人に優しいので軽犯罪におおらかでした。
余裕というか、器が広いというか、
国王と宗教に支えられているからなのか、
22年前同様に、心が豊かな国だと感じました。
市場の雑踏、路上で寝る人、詐欺行為などは、もはや名物化してますw


息子のサッカーでは、交流大会で小3までのチームメイトと再会。
テン、ソラ、ケンタ、セナ、元気で何より!
フットサル交流会の決勝で当たるも敗戦。
背もこんなに差がついしまっていたw
 

オフシーズンは他にも、来年の経営計画を立てる、決算業務、
スタッフと打合せ、お取引先の挨拶、土壌分析と施肥計画、
友人とご飯を食べる、ゆっくり寝る、健康診断を受ける、
じっくり新聞を読む、日本について考える、自分と向き合う、
夫婦喧嘩する、などなどあり、3ヶ月を充実させています。

あと2週間ほどで今シーズンもスタート。
雪は少ないものの、自然と喧嘩せず、美味しいアスパラを、
スタッフともども充実した仕事をして、
たくさんの方に食べてもらえるように精進します!

2025年1月4日土曜日

2025年も最適化

2023年末に、経営の最適化を目指すと漠然と宣言していました。

それに気づいたのは、2024年末。

とにかく黒字化に必死だった2024年は、

目指す姿を思い出しもしなかったものの、

最適化へと進んでいると思える一年でした。


もちろん、その流れで2025年も進みます。

とにかく、関わる人を大切にします。

実は家を建てた15年前に、

スタッフの休憩場所を新しくできなかったことに、

ずーっと引け目を感じていました。

ごめんね、みんな頑張っているのに、うちだけ新しくしちゃって、と。

15年遅れましたが、昨年ようやくスタッフの休憩場所を綺麗にできました。

今年からは、もう少し快適になると思います。

少しホッとしてますが、もっとスタッフに寄り添いたいですね。


選果場では、直売を再開しようかと思っています。

コロナでスタッフへの配慮から、中断していましたが、

スタッフもやってくれそうなので、

今年から再開予定です。

収穫体験は、まだ休みます。

生産体制がもう少し確立したらやろうかな、と。

スタッフも面白くやれるといいんですよね。

誰かが我慢する仕組みは、良い循環を産まないので、

関わる人みんなが楽しめてお金が回る体制を探ります。


少しずつ、確実に、老化しています。

だから、少しずつ、無理していたことを減らしていきます。

でもできることは全力でやります。

毎年毎年、たくさんの変化がやってきて、

たくさんの小さな対応を積み重ねて、快適な職場に。

人にも、アスパラにも、最適を。

泥炭を生かしたアスパラづくりで、今年も鮮度良いアスパラを届けます。


遊びに来てくれる息子の友達にも。


雪が昨年ペンキ塗ったにも関わらず屋根に溜まりすぎる。

あれ、困ったなあ。


皆様にも良い年になりますように。

本年もよろしくお願いします。